グリーンブックのレビュー・感想・評価
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グリーンブック
アカデミー賞で話題だったので観てきました。
ほのぼのと安心して観れる作品でした。
黒人ピアニストと白人ドライバーの凸凹コンビ。
最初は噛み合わずいがみ合う2人だが、徐々にお互いを認めていきます。
この映画で描かれている「人種差別」。もし、自分が差別がある地域、時代にいたとしてお互いにお互いを許し、認め合うことが出来るのだろうか?
私だったら無理だと思う。例えば、自分が迫害する側だったら相手を知ろうとも自分が悪いとも思わないだろう。一方迫害される側だったら自分を、迫害してる人の事なんか知りたくもないし、迫害され続けるその環境に慣れてしまうだろう。
上映中のトニーの台詞「白人でも黒人でもない俺は何だ。ピアノをやめて夜の街を歩けば俺はただの黒人だ。人間でもない俺は何だ」などの台詞心に刺さる。(台詞間違ってたら申し訳ないです。ニュアンス的には一緒だと思います。)
差別、偏見、いじめは私は無くならないと思う。これらの事は結局相手を理解しようとしていない、関わった事がないからだと思う。しかし、徐々にお互いがお互いを認め合う事が出来たらいいなと感じた。
多くの事を考えさせられる作品でした。
話もわかりやすいので、是非お暇があれば見に行って欲しい作品だ。
※感想には個人の価値観がありますご了承ください。
※文章構成めちゃくちゃです。ごめんなさい。
わかりやすく楽しめる一本
ドクは最高だけどもね…
ドクターシャーリーは頑張ったと思う。
フロリダ生まれだけどヨーロッパで音楽教育を受けているから、アメリカの一般的な黒人と同化することは難しい。
しかもゲイみたいだったし、60年代ではかなり異端。
そのことを本人はよく知ってるから、より違いをきわだたせようと突っ張ってる感じがした。
音楽の世界では一応敬意を払われている。北部でも南部でも。
でもその実は本人が言うように、教養人ぶりたいから褒めそやすんだってやつで、(南部の)白人だけど黒人の演奏家を贔屓にしてるぜ?差別しない教養人でしょ?ってゆうアピールをする場になってる演奏会を、それと知りながらこなしていたってことなんでしょう。
そら、毎晩1本酒、飲むかもね。辛すぎるよね。
黒人向けの宿で、他の黒人たちと全然馴染めない彼が、悲しかった。
黒人向けバーの調律したことない見たいなピアノで弾いたショパン、かっこよかったです。
ピアノ、マハーシャラアリさんが弾いてるように見えましたが、ボディダブルありですか?どやって撮ったんやろ?
弾いてるように見えましたよー(しつこい)。
で、トニーのほうは、当時では標準的なレイシストで、ドクには友好的になったけれども、それで彼の人種差別的な言動がチャラになったわけじゃないんでね。めでたしめでたしとは思いません。特段の悪い人とも思いませんが。
南部の街のそこここで差別されるドクに同情はするものの、差別する人へは大した働きかけしてないんだから、いじめで言うところの傍観者は加害者だって論法と一緒だよって、私は思います。
まぁ見やすくはできてるので、黒人に対する人種差別は他人事だと思っている人にはサイコーな映画なんだと思います。
書き忘れ!1番大事なとこ!
ドクターシャーリーの執事?みたいな役の人、gleeのマッキンリー高校の校長先生やってた人でした。校長先生お久しぶりです!お目にかかれて嬉しかったです!
友情の道行き最後にあるものに感動♪
本年度のアカデミー賞の作品・助演男優・脚本賞を受賞したということもあって、
是非とも鑑賞したかった作品♪
とっても楽しく、感動的な映画でした!
黒人差別を主題、あるいは背景にした物語はたくさんありますが、
この作品が面白いのは、白人と黒人の2人の道行き友情物語であり、
更に、黒人のボス、白人の付き人という立場にあるところ。
しかし、この二人の間には縦の主従関係というものはどうしても見えてこない。
トニーは確かに差別の目を持っているが、白人至上主義や意識的にではなく、
ただ毛嫌いしているだけなように見える。
彼自身も、アメリカの中では イタリア系移民 だし、
(そういえば、採用面接には "チャイナ" もいたし、彼がそういう言葉を使うように、
同じアメリカ国内にあって外国人というのは差別の対象になりやすかったのかも)
ただ、彼自身は
「イタリア人が全員パスタ好きと思われても気にしない」
タイプの人間なのであろう。
「俺の方がよっぽどブラックだぜ」の台詞はなんだか妙に説得力がある。
さすがトニー・"リップ"!
一方で、ドン・シャーリーが一番葛藤するのは、黒人差別社会に対してだけではなく、
その中で利口に振る舞い、自身の音楽をも変えてしまった自分に対して、
という点がすごく切なく、
労働者として働く同じ人種の視線が彼に向けられるところはすごく印象的でした。
そんな彼が、高級ホテルではなく地元のバーで、
スタンウェイではないピアノで弾くショパンと、その場のバンドメンバーとのセッション、
そして最後に、
エジプト王の様な出で立ちや、コンサート用の正装ではなく、
セーター姿で立つ彼の姿が、何よりも幸福で輝いて見えてくる☆
人間だから。
白人と黒人。アウトローと堅気。豪快と堅実。あらゆる対比によって描かれる主人公2人に共通するもの。その共通するものこそが、この映画のテーマであり、人間本来のあるべき姿なのだろう。
名シーンを挙げるとキリがない。出逢いのシーン。偉かろうが、金持ちだろうが、雇われの身だろうが関係ない。人を立場や肩書きで見ない2人の共通点の1つ目。
差別を受けながらも、屈しない強さを持つ2人。他人は分かり得ない悩みを抱える2人。ルールやしきたりをぶち壊していく。契約さえも2人ならぶち壊せた。トニーもただの腕っ節で守るのではなく、誤魔化しで守っていく。
2人でいるうちに、お互いがお互いを影響し合っていく。フライドチキンやポイ捨て、言葉遣い、手紙の書き方。2人ともの心が豊かになっていく。強くなっていく。ラスト近くの最後の公演を断ってからの流れが最高だった。
さみしいのなら、自分から動かないと。
アメリカという国が抱える困難や苦悩。それこそが、国を、人を、強くしたのではないだろうか。
なによりも、人と人が繋がる瞬間、響き合う瞬間がたまらない。
人と人との繋がり方は色とりどりなのだ。
差別は人の心の中にはあるもの。
自分の胸に手を当てて、目を閉じてさぐれば見つかったりする。ないなどと言える人は腹黒く始末の悪い性格の持ち主だろう。
白とか黒とか、言葉尻に余りにも神経を使い過ぎる世の中なのだ。
この映画で見えてきたもの。それは人間同士が理解しあえるには時間と勇気が必要なのだ。そんなことはとっくの昔に分かっている。なのに、現実は昔より悪くなっている。街に溢れる外人の群れにイライラする人達。僕も含めてだけれど…。
本音を言葉で伝え、相手を怒らせらることがあったとしても、相手の言う言葉に辛抱強く耳を傾ける。
傷つけ傷つく。痛みは想像以上だ。
その痛みを緩和するものは、時間とユーモア。
そんな当たり前のことを見せてくれる映画だった。
そして、自分の気持ちをさらけ出す勇気というものが必要だ。
自分だけは安全な場所にいて、同調してくれるエセ友達とばかりと愚痴を言い合ってるぬるま湯のこの国に明日なんか無いような気がしてきて黒い気分になった。
こんなことを書く僕もどうかしている。
ケンタッキー・フライドチキン
当作品の監督は、私がもうDVDで100回以上は観たであろう、
「愛しのローズマリー」の監督(当時は弟と共同監督)でしたので、
かなりハードルを上げて期待して観た次第です。
観た結果としては、ハードルを上げ過ぎたせいか、
良い作品だとは思いますが、少し物足りない気持ちとなりました。
その原因としては、監督がもろアカデミー賞狙い的に、
映画のいろいろな場面のエピソードをソフトに
描いていることからかもしれません。
兄弟監督の持ち味はどぎつい下品さで差別的表現もいとわず、
それでも下品さと差別的表現の中には必ずやさしい目線が入っており、最後は泣かせるというものでした。
この作品は黒人差別や性的マイノリティも取り扱っていますが、
当然下品な表現はなく、ものすごい悪人も登場しない、
アカデミー賞を意識したのかどうか、
万人向けの内容となっていると思います。
設定的には、黒人と白人で正反対のキャラのバディもの
という映画の定番の設定です。
私的には物足りないと言っても面白くないわけではなく、
一応コメディ映画ということで、爆笑とはいきませんが、
笑えるシーンもたくさんあります。
特にケンタッキー・フライドチキン(上品な黒人は食べたことがない。)
の場面では笑いと感動を覚えるものでした。
※ケンタッキー・フライドチキンを食べたくなります。
主人公の黒人を演じるマハーシャラ・アリは、前回観た
「アリータ/バトル・エンジェル」では、なんともさえない悪人役でしたが、うって変わって好演しています。
トニー役のビゴ・モーテンセンは、この作品のために14キロも増量して、いつもの繊細な感じからはかなり離れていると思います。
ただし、お腹にだけ脂肪のつくタイプのようで、
顔つきは「ロード・オブ・ザ・リング」の時のように精悍な感じです。
私的な難点は、彼はデンマーク生まれなので、
イタリアのチンピラにはあまり見えなかったことですが、
それでもがんばって演じており、観ているうちに気にならなくなりました。
ひと昔前であれば、この役はジャック・ニコルソンが演じるのだろうとも思いました。
先日のアカデミー賞の作品賞を受賞してからは、
白人目線の物語(トニーの息子が製作・脚本に携わっています。)
で差別表現もぬるいと、スパイク・リー他から非難されていますが、
父親から聞いた昔話を一種のおとぎ話として描いた作品だと思えば、そんなに目くじらを立てるような話ではないとは思います。
ものごっつうえげつない人物は出てこないので、
決して不快になることはない映画であることを保証します。
音楽がいい
心温まるロードムービー
親友への道
◆音楽は差別すら超えていく
あらすじとしては、人種差別がまだまだ根強く残る1960年代に、ある黒人のピアニストとあるイタリア人の運転手兼用心棒が、アメリカ南部にコンサートツアーに出るというロードムービーです。
監督はピーター・ファレリー。そう、あの「メリーに首ったけ」を撮った監督さんです。正確にはファレリー兄弟だけど、ファレリーがこんな真面目な作品を撮るのは初めてなんじゃないかな。
「グリーンブック」は実話なんですよ。これがまた感動を呼ぶのですが、1960年のアメリカ合衆国の南部の時代背景については少し触れなければなりません。
この本を読んだことはありますでしょうか。
「私のように黒い夜」
人種問題の専門家である白人の著者が黒人社会を調査する為に、薬等で実際に黒人に為り、人種差別を体験するというルポルタージュなのですが、まさに命がけの旅行記です。
この本は歴史的にも価値がある書だと思いますし、あの時代に差別を受け、虐げられた人たちがいた歴史を黒人目線でつぶさに記してくれた著者に畏敬の念を禁じ得ません。あの当時、黒人がどれだけ虐げられた存在であったのか、本なのに、、視覚的にも(描写がリアルなので)理解できますので、映画とセットで!
映画として、ストーリーの面白さ、盛り上がりが加速度的に高まっていくので、そりゃ作品賞取るわなっていうのが率直な感想です。黒人に対して元々差別的な感情を持っていたイタリア人のトニーが、黒人ピアニストのドクターが奏でるピアノの心躍る旋律にはじめて触れて、「彼のピアノすげーだろ?」みたいなニュアンスで嬉しそうに語るシーンがあるのですが、そこから物語にグッと惹きこまれましたね。
ストーリーの本筋としては、アメリカ北部では既に有名で名声も勝ち得たピアニストであるドクター(NYCのカーネギーホールの上に住んでますから)が、ある使命を果たすために、差別が根強く残る南部で、文字通り命を賭けてのコンサートツアーに臨むというものです。
その旅の中で、トニーと何度もぶつかり合い、友情の絆を深めていったり、黒人に対する理不尽な差別を実際に受けながらもツアーメニューを完遂しようと頑張るのですが、、、、結果は劇場でご覧ください。最後のオチは感動でした!
総じて小気味好いロードムービー
ケンタッキー!のフライドチキーン!
涙と解放の、そして友情のブルース。
友情のロードムービー
エボニーアイボリー達の信念
正しく映画館で観る映画だった。
人との友情に肌の色は関係ない。
主人公のトニーはイタリア系アメリカ人
彼自身も黒人は好ましく思っていなく
彼らが使ったグラスを捨てる程だった。
そんな彼に舞い込んだ運転手の仕事。
黒人ピアニストシャーリーの運転手。
彼も差別的が強い中南部でツアーをするのは
ある種の戦いだった。
お互い最初こそ自分達の主義主張をぶつけ合う
だけだったが、トニーは黒人の、シャーリーは
自身の優等生的な考えに疑問を感じ始め
最後のレストランでのディナーショーでは
自分達の信念を貫き通し、ショーをしなかった。
人種差別を軽く触れたがそれを二人で乗り越える所は
黄色人種の自分としては感動的だった。
(黄色人種は更に差別されてるし)
アルの演技は本当に最高だったな。
アフリカ系の彼が演じるのは現在も続く差別的な
行為後へのオマージュか?
さらっと流してくれて良かった。
友情物語としては成功例だろう
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