グリーンブックのレビュー・感想・評価
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現実そのものを映画化することは可能か。
たしかに、差別の表層しか描かれていない。しかし、現実そのものを描くことは無理だ。なぜなら、現実そのものは現実にしかない。したがって、描くという意味で映像に写す/移すことはできない。唯一可能なのは、直に撮ったドキュメンタリー映画である。
また、メッセージや勇気、内省を観客にプレゼントするのが映画の役割である。
「この救いようのない人生をスクリーンで見たい」「希望も光も笑いもユーモアもなしで」「ありのままを見せてくれ」「感情の高まりなんか描かずに美しさのかけらもないむき出しの現実を」「クソな人生を映し出す重苦しいドキュメンタリーを」無理だ。
これはグザヴィエドランの言葉だ。重いだけの映画は映画ではない。なぜなら、役割を果たせないからだ。
ちょうどいい差別(いいのかな…)
正に映画
期待通り
ごめん、眠くなった
差別と孤独
思いの外良かった!
なんとなく、ありきたりなストーリーを想定していて、あまり期待もせず。
とはいえ、アカデミー賞を受賞したのだから、と淡い期待も。
良かったー!
ドクターが徐々に心を開いていく(半ば強引に、は想定内)様子に泣けたし、随所に笑いも。
ドクターの指導によってトニーが奥さんに宛てて書く手紙が「脅迫状」(笑)からどんどん上達し、それを読む奥さんも何かに気がついていくところも心が温まる。
それにしても理不尽な差別には怒りと悲しみを覚えた。
演者としては歓迎されてもその待遇は酷いもの。
どんなにすごい才能があっても、Coloredである以上成功するチャンスが少ないという事実と葛藤するドクター。
その後幸せな人生を送れたのかな…。
いい話だ
良い作品ではあると思うが、映画としてはどうだろうか。
シャーリーがBARでピアノを弾いて、みんなを笑顔にするシーン、ラストのシーンなど、どれも「こうなるんだろうなぁ」と予測できてしまって面白さに欠けている。
素敵な映画でした
予告が公開されてからずっっと見たくて、やっと先日見れました!
強気で口が上手いけど優しい面があって憎めないイタリア系白人のトニーと、堅物真面目で品の良さがにじみ出る黒人のシャーリー。映画を見ていくにつれて2人の優しさや強くもったプライドに心が熱くなります!
この映画の時代背景的にも、人種が全く違う2人は何度も差別社会の理不尽さを突きつけられます。
今の時代では何故?としか思えないことがこの頃は日常的にあったことだったと、改めて考えさせられました。
全く違う性格の2人ですが、知的なシャーリーとお喋りなトニーの掛け合いは見ていて思わず笑ってしまいます笑。
トニーの奥さんに手紙を書くシーンはとっても素敵です!!ポエミ〜!聞いているだけで眉毛が下がって、口角が上がります。
あとは!
何と言ってもピアノの演奏シーンです!
やっぱりこれは映画館で見る価値ありですね!
シャーリーが感情を出してピアノを弾くところは圧巻でした!映画の中の人たちと一緒に拍手したくなります!
優しさと笑いの中に差別社会のもどかしさがあってとにかくハラハラさせられます(主にトニー)。
最後にちゃんとしたハッピーエンドで超安心。
最初から最後まで楽しめた素敵な映画でした。
また見たいです♪
細かなところまで練られた脚本
そもそもいい話なのね。反目してた二人が、お互いを認め合って、互いに唯一無二の存在になるっていう。
それで二人のキャラクターをしっかり描いてくんだよね。
トニー・リップの抜け目なさを示す冒頭の帽子のエピソードや、黒人嫌いを示すコップのエピソードとか。
シャーリーの方もカティサークを毎晩一本あけるエピソードや、オーバーヒートで車を止めたときの他の黒人の様子とかね。
それで『あ、互いにこういうこと思ってんのか』と解らせた上で「黒人でも白人でもない私はどうしたらいい!?」みたいな台詞をとどめで入れてくんの。
展開も簡単には進めないで、一つフェイント入れる感じなんだよね。
「ジョーパンは誰でもやれるけど、あんたの音楽をやれるのはあんただけだ」ってトニーが言って『良いこというじゃん。これで解り合えたね』って感じにしといて「私がひくショパンは私だけ」って凄いパンチを出してきたり。
ラストの訪問シーンもチャイムがなって『良かった。シャーリーが来たんだ』って思わせといて質屋さんで、『なーんだ』と息を抜くと! とかね。
あと白人を全部悪い奴にしてないんだよね。ひっどい差別する奴もいるけど、それを躊躇する白人もいるっていう。それで、却って差別のリアリティが出た感じがしたな。
警官に車を止められるシーンは、二回ともシャーリー寝てんだよね。だから『シャーリーが寝てると悪いことが起きる』と思って観てると二回目は!
トニーのエピソードシーンも良く練られてた、警官を買収するときの台詞や札をめくっていく仕草ね。ベルトに銃を隠しているとブラフをかけたと思わせて、後のシーンで実は……とか。
普通にやっても良い話を練りに練った作品で観せてくれるから、本当に面白いよ。
語り尽くされているけれど……
the 映画!
自分の価値観の矛盾に気付け
ドクのツンデレっぷりがかわいすぎます
良い映画を見たって気持ちに満たされました。
素敵なロードムービーであり、バディムービーであり、音楽映画であり、成長物語。
中盤くらいまで地味だったけど、手紙のシーンあたりから一気に魅力的になりました。
ふたりの関係が面白い。
最初から意外とギクシャクしてない。
シンプルに“旅を経て仲が良くなってく”ってだけじゃない変化がありました。ふたりの関係性も個人も変わっていく。
重いテーマだけど映画全体の空気はどんよりしてないのもよいです。
後半には笑いどころも多数。
そして泣き所も多数。3回ぐらい涙腺ヤバくなった。
トニーの無敵感は気持ちいいっすなぁ。腕の太さにうっとり。
ドクはツンデレっぷりがとにかくかわいすぎます。
俺のハートがキュン!!ってなる瞬間が幾度も。
あとトニーの奥さんめっさ美人。
終わり方が素晴らしかったなぁ。
客席からあたたかい笑い声が響いてfin.
品位のある人間、良い人間でありたい。
そんな気持ちに色んな側面から思わせてくれました。
素晴らしい映画!
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