グリーンブックのレビュー・感想・評価
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テーマが難しい
人種差別がテーマであるが、現代においては敏感なテーマである為、どちらの立場も立てざるを得ない展開になってしまい、全体的な演出として薄味な印象となっていた。
そもそもドクが南部ツアーを行った理由が差別に対する反骨によるものであり、差別がひどい事を想定の上で問題解決能力の高い用心棒役であるトニーを雇ったわけであるから、行く先々でのトラブルはドク側は予想済みであり、今一怒りや危機感が伝わってこない。
更に司法長官とのコネがあるため、最終的には助かる立ち位置におり、自分から差別を受けるようにツアーを企画しているように思える。
それでもアメリカ人には長年の軋轢から心に刺さるものがあるのだろうと思うが、日本人が本作を理解するには難しいように感じた。
美しい音楽と友情のロードムービー
アメリカって、こういう映画好きよね、冷めた気持ちで思う一方で、映画の世界に入り込み、涙と笑い温かい気持ちでいっぱいに。
時間が経つにつれて、余韻に浸り、温かい気持ちで満たされる。
素晴らしいピアノ演奏の音楽にも心洗われる。
行く先々での黒人差別は、本当に醜くて、気分が悪くなるが、それに反比例して、トニーとドクの友情が深まっていくのに気持ちが救われる。
下品で粗野で野蛮でどうしょうもないトニーは、最初は嫌悪感しかなかったし、背筋をスッと伸ばして知的でスマートなドクはカッコ良かったが、正反対の2人が仲良くなっていき、お互いに良い影響を与えあっていく様に、心温まる。
トニーは、このおっさんすごい腹だしブサイクだなぁと思っていたら、なんとロードオブザリングのビゴだったとは!役作りすごい!
確かに時折、肉に埋もれた顔の中にも、整った顔立ち、イケメンを思わせるものがあった…
ドク役も演技上手い!上品で知的でインテリジェンスを感じさせる振る舞いと、穏やかな微笑みが素敵だった。
ストーリー的には、トニーの妻が美味しい役どころ。
全部わかってる内助の功が良かった。
映画に影響受けて、ピアノが弾ける気持ちになったり。
映画の後に入ったお店、新宿tohoシネマ1階のAcornが変な店で、差別された(笑)
喫煙者は奥の広い温かい席で、禁煙者は寒いのに、外の席か、もしくは、隙間風の吹きすさぶ入り口近くのカウンター席しかないといわれ、映画のように、差別された気分…!
いまどき、喫煙者優遇の店って珍しいし、なんで禁煙者は外で喫煙者が店内よ?
煙と臭いがあるんだから、普通、喫煙者が外でしょ…
優しさ、品位、ユーモア、差別問題、程よいバランスのヒューマンドラマ
安全な旅の秘訣は
イタリア親父、万歳❗️
泣いてしまった
久々の5つ星★★★★★
いや〜よかったです!
有色人種差別のテーマでアカデミー賞受賞作だったので、教科書みたいな重いヤツかな?とちらっと思ったけど、監督の描き方や、登場人物のキャラで軽快さも出していて笑える所も多かった。
時にみぞおちを突かれるようなググっと深いシーンもあり、その色々が最後には感動の涙になった。
これクリスマスの時期にみたら更に泣けると思う!
いや、GW中でも泣いたけど…
作品を見て、
『メリークリスマス』って良い言葉だなあって感じました、相手の幸福を願う良い言葉。
あと、劇中に食べるシーンが結構あるのだけど、チキン食べたくなってしまった(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)
あと、ピザの食べ方豪快ww
本場の人(イタリア人)はああやってピザ食べるのかな?とか、本筋とは外れてるかもだけど…
公開から時期も経ってたので観ようかどうしようか迷ってた作品でしたが、観てよかった。
多様性を受け入れる、そういう感想を私は持ちました。
なんかまとまらない文章だった(-.-;)
音楽の素晴らしい力
シャーリー の演奏をトニーが聴くシーンが何度もありますが、その度に二人の関係が変わっていくところに興味を惹かれました。
二人の音楽についての会話といえば、カーラジオから流れるポップスについてくらいで、トニーが音楽好きかどうかもわかりません。
シャーリーを庇うシーンでも、彼が有名な音楽家であることを言ったりしません。
しかし、最初は金目当てだったトニーがしだいに献身的になっていく様子は、単に友情だけでは説明できない気がしました。
欧米のユダヤ系音楽家、アメリカのブラックミュージック、最近のK-Pop、これらを一緒にするのは乱暴だけど、その音楽を作る人は嫌悪するけどその音楽には魅了されるという現象があります。しかし、それを言葉にすると、嫌悪感が勝って魅了される現象を否定したくなることも事実かと思います。
この映画では、手紙という形で言葉の力がはっきり描かれていますが、音楽の素晴らしい力も確かに描かれていると思いました。
フライドチキンの骨を窓から思いっきり投げてみたい
品格を保つことを武器に生きようとする
ドクターと
自分を追い詰め過ぎない寛容さで生きようとするトニー。
最初はぎこちなかった対照的な二人が、次第に根底に共通する何かを感じ、自分にないものを徐々に受け入れお互いを補い合う最強のパートナーとなって行く。
様々なトラブルを乗り越え、友情を育んでいくその過程を見ているのが嬉しくて、面白くて、心が暖かくなって最高!!
一流のピアニストでありながら黒人として差別され、黒人社会にも馴染めず、性的マイノリティなんて……
ドクターの心の闇が如何に深いか想像にも及ばないけれど、それが心を打つピアノになっているのでしょうか。
自分もフライドチキンの骨を思いっきり外に投げたいです。
ヴィゴ・モーテンセンにもオスカーあげたかったなぁ
1962
アメリカングラフィティと同じ年なんだな。かたやカリフォルニアの白人若者、かたや南部に身を置くインテリ黒人。 偉大なるElvisが絶頂の頃かと思うがどちらの映画でも語られないのは女性中心の人気だったからかな?でリトルリチャードやチャックベリーは男性向け?
1959以降ロックンロールの歴史と重ね合わせて見たら興味深かった。ジャズブルース、カントリーミュージックでさえ(バンジョーなど)黒人音楽の影響を受けて進化してきた訳で、黒人なくしてポップスは有り得なかったんだろうな。だからドクがホンキートンクを演奏した時にアイデンティティを自覚した…このシーンが全て。
1962はジョージウォーレスがアラバマ州知事に就任した年でもあるので、ゴール地がバーミングハムという設定もなかなか。
絶賛の嵐ですね
明日からトニーの精神で
個性とは
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