第三世代のレビュー・感想・評価
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はじめてのファスビンダー作品鑑賞。 ヌーベル・ヴァーグ前後の作品だ...
はじめてのファスビンダー作品鑑賞。
ヌーベル・ヴァーグ前後の作品だけど
画面が引きの絵ぽい感じがゴダールとかより好み。
取り止めないし、志しもないテロリストの集団のしょうもなさみたいな冷めた眼差しもなかなか好き。
ウド・キアいるのはうれしい
配信で鑑賞
テロ群像
結末は!?
一瞬にして映画自体が終わってしまう感覚に陥る。
潔いのか?途中で投げ出したかのような終わり方にア然とするが、そもそもオチの付け所などはどうでも良い?観て感じるところはソコではない!?
TVやラジオ、レコードから流れる音楽に朗読など途切れることはない音の洪水がノイズのように情報量として忙しない反面、それぞれの関係性を群像劇に落とし込み、成し得ないテロ行為に成すべき理由を見つけられずに。
まるで彼等の行動に呆れ返ったかの如く、唐突にフィルムを切ってしまう終わり方。
ファスビンダーと同時代の無為なテロイスト達
ファスビンダーの「マリア・ブラウンの結婚」に続く1979年の作品。こんなアナーキーな群像劇を撮っていたのですね。
東西冷戦下のベルリン…「意志と表象としての世界」を合言葉に、目的もよくわからず「何か」をしようとしているテロリストたち。そして何も成さぬまま失われていく命。
これは同時代の無為なテロイストたちの悲劇を描いたもう一つの傑作。ファスビンダーを知るのに欠かせない重要作だと思う。
「マリア・ブラウンの結婚」「リリー・マルレーン」のハンナ・シグラとの思わぬ再会。大勢のうちの一人ながら存在感は抜群だった。
虚
もしもファスビンダーが生きていたら、今の世の中をどの様に撮るのだろうかという疑問がふと湧き上がりました。911以降、テロリズムが企業はおろか国家とも繋がっていると知ってしまった私は、今、全ての事が虚構に感じてしまっています。虚しいからお祭り騒ぎをするみたいに。だから、ファスビンダーに聞いてみたいのです。
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