いろとりどりの親子のレビュー・感想・評価
全24件中、1~20件目を表示
殺人者の家族にカメラを向けたことがすごい
同性愛やダウン症、小人症など6組の家族を取り上げているが、本作が出色なのは、その中に殺人を犯した子どものいる家庭を取り上げたことだと思う。
他の5組の家族は、閉症、ダウン症、低身長症、同性愛など生まれつきのマイノリティだが、殺人者は違う。だが「違う」と安易に除外してしまうことこそ、差別の温床である。ここに取り上げられる全ての家族は普通と違う。だが、世界中の家族は1つとして同じではない。ならば、殺人者の家族を違うと退けてしまう事自体、間違っていると本作は言う。
ただ、よくあるマイノリティ一家を取り上げて幸せはそれぞれだよ、と描いているなら大したことのない作品だったとろうが、息子が殺人を犯したことで苦悩する親にもカメラを向けたことで本作は非凡なドキュメンタリーとなった。監督はあの一家の出演交渉を一年あけたらしい。原作本にはたくさんの家族が紹介されているから、殺人者一家がなくても映画は成立するのに、あえてそこにこだわった点に監督の見識の深さが見える。
・・・・
良い映画だなと思って観ていたのだけど、
8歳の子を殺した16歳の家族のところで、この家族無理と思ってそこから先は観られなかった。
東野圭吾の小説「手紙」を読んだときも思ったが、
犯罪者の家族に直接の責任はない
彼らもある意味被害者で、彼らは彼らの人生がある。
と頭ではわかっても、受け入れがたい。
微笑み?浮かべて話す加害者父や妹、
なぜこうなったか色々悔やんだと話す被害者モードの母、
それまで暮らしてた場所にはいられなくなったかもしれないが、
ずいぶん大きい家に住んで、レストランで外食もし、変わらない日常を送ってる(ように見えて)、
被害者がこれ見たらたまらないだろうなと思ってしまった。
刑務所の加害者が母親と電話で話し、最後にI love you と言い合うところ、
たとえ一番罪の重い終身刑であろうと、自分より幼い子の喉を切り裂いて、自分は家族と関わり続けられるってこの人(と家族)は、自分がやったこと(犯した罪)どう思ってんの?と思ってしまった。
これも含めて、いろとりどりの親子????
私には無理でした。
自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTといった「違い」を抱えた子どもを持つ6組の親子が直面する困難、戸惑い、その経験から得られる喜び、そして親から子への愛情が描かれる
最も印象的かつ制作陣の熱意が感じられたのは、幼い子供を殺めてしまった息子を持つ両親と家族がこの映画に出演する場面ではないか。余程の関係性を構築しないと、この場面は映画に出来ないだろう。
様々な人、家族を綺麗ごとだけではないところまで描ききったドキュメンタリーの秀作である。
<2019年1月12日 劇場にて鑑賞>
序盤から号泣。
ドキュメンタリー。
障害と向き合う家族と当人の考え方や思いを聞くと感動せずにはいられない傑作でした。
特に私は子どもなんて嫌いだし、生むつもりはないけれど
誕生の瞬間は何故か涙があふれてきた。
人が生まれる意味、
なんかそんなことも考えてしまう作品でした。
障害を排除しようとする世の中と、
障害があったって誰の権限でそれを非と言うのか、
非常に考えさせられる作品。
いつか障害をアイデンティティーと呼べる世の中になったら良いな。
心からそう思える作品でした。
ぜひ観てほしいです。
「普通」ではないことが、必ずしも「不幸」ではない!
ダウン症、ゲイ(LGBTQ)、自閉症(発達障がい)、低身長症、殺人犯の子と、その親の愛情や葛藤を描いたドキュメンタリー。
殺人については多様性の括りで一緒にはできないが、「普通」ではないことが、必ずしも「不幸」ではないことを感じさせてくれる。
しあわせの形
障害を持って生まれてきた子供や
犯罪を犯してしまった子供の
家族たち
どちらも
想像がつかないほど大変なのでしょう
と思いつつ
五体満足で生まれてこれた事の
安心感も同時にやってくる
複雑な気持ちになりましたが.....
同性結婚を父親に認めてもらえたり
赤ちゃんを授かったり
ジゴロが誕生したり(笑)
それぞれの
幸せが見れて良かったかな
ピンクの戦車は
どうかと思いましたが...
普通とは
LGBT、自閉症、低身長症、犯罪者とか一般的には普通じゃない子供を持つ家族の話。普通って?幸せって?不幸せって?その境界って曖昧だよね、って話。
.
実際のホームビデオで紹介されるから結構感情移入しやすい。特に8歳の子供を殺した子の小さい頃のホームビデオは、傍から見たらほんとに普通の子で、幸せそうな家族。
.
そんな子でも8歳の子を殺しちゃうなんて、それは親の教育どうこうって話じゃない気がした。似てるところはあっても子供は親の分身じゃないし。
.
でもこの映画被害者の遺族から見たら、限られた時間でも毎日電話出来るってそれだけでも許し難いよね〜向こうは一生話すことも出来ないのに。
.
あと、ダウン症の人がアナ雪のエルサにほんとに恋してて、それを障害のせいにしてるようなところはちょっと違うんじゃないかな。
.
別に障害持ってない人でもアニメのキャラほんとに好きな人たまにいるじゃん?やっぱ日本ってオタク文化盛んだからあんま気持ち悪いとかは思わなかったけど。
無償の愛
様々な障害を持つ親子の会話が真摯に描かれているドキュメンタリー。
子は親に学び、親は子に学んでいる。
そして、何があろうと親の愛は永遠に続く、これぞ「無償の愛」。
心温まる映画です。
人を見た目で判断する世の中
モデルさんのようなスタイルになりたいと誰もが思う
でも、何かが違う
いくら綺麗でも心が醜ければ?
心の中から、その人の輝きは表面に現れる
そして心が輝く人は「幸せ」である
色んな人が心地よく生きられる世界
人を見た目だけで判断しない世界
そんな世界が早く訪れますように…
どうにもひっかかる、
あのシーンさえ無ければ、、、。それは原作者の結婚式で、ピンクの戦車が出てくるシーン。なぜかあのシーンはこの映画には馴染まない気がした。あのシーンは許せないと思った。せっかくここまでいろんな家族を優しい眼差しで捉えてきたのに、あのシーンがこの映画を台無しにしたと、個人的には思えた。私だけかもしれないがこんなピュアな映画を、残念でならない。
虹色
神さまはきっと、色んな人で溢れる虹色の世界を作りたかったに違いありません。人間が「同じ」という概念を作ったに過ぎないだけなんです。だって、地球にはこんなに沢山の植物や動物がいて、沢山の形や色が溢れていて、天気も温度もまるで違う。そんな虹色の世界の中で人間だけを「同じ」になんて作る訳がないですもの。神さまは、「同じ」が人を苦しめることも知っての事なんですね。
この作品を鑑賞して見たことも会ったこともない世界中の人達に会って、そして友達になりたくなりました。
タイトルなし
至って普通の話し… 勿論それが映画のテーマだと思うが… 物足りなさも感じた
6組の家族の話しを90分にしているので無理はないが… 「普通」であることを伝えようとし過ぎてるようにも思えた。特に殺人を犯した息子の件は…映画に出る事にどんな気持ちで出たのか? 被害者家族に対しては? 等 この映画の趣旨からはずれるとは思っても 疑問に思った
ただ そんな「普通でない」普通の人とその家族から名言や名シーンがあった
「自分でないものに自分をあてはめようとした事が最悪の暴力だった」とか
人気のない町を歩く母子のシーンとか…
レビュー書いてて気づいた
うちの子がもし「普通」と違ったら…
違ってても愛することには変わらんでしょ!これこそみんな一緒だよなーっていうのが大枠の感想
そして映画なんでいいところを抜き出してて実際はやっぱり思い通りに行かない部分が多いはず そんなオールハッピーじゃ無いよね たまには良いことあるだろうけど
って書いてて気づいた 、これ「普通」の人生となんも変わらんやん!
それに気付けたり再確認できたりすることの大切さを感じることができる映画
子供の当事者としての思いを聞けたことでより一層普通に愛を持って皆に接することができる気がする
涙が滲み出てしまった。
見てよかった!と思える映画でした。
いろんなパターンの家族が紹介されます。
どこに響いたとかではなく、彼らを通して、私自身の周りのことを考えました。
映画を見ている間、どこか俯瞰的になって、自分の人生を振り返っていたのだと思います。
「お陰様の人生だったのだ」と。
涙が滲み出てしまいました。
どの家庭も、よくカメラの前に立つことができたなと思いました。
しかし、彼らの勇気があったから、私たちは知ることができたのです。
「こんな子どもをもったことで、自分を責めた」と言った母親の苦悩が、どうか少しでも和らぎますようにと思いました。
親子の絆があたたかい。
周りと違った親子を取材してみたら100通りの親子の愛情をしりました、と教えてくれた。自閉症やゲイの子供や様々な子供がいてそれぞれ大変なこともあるけれど自分達が幸せならOK。親子は親子とあらためて感たなー。原作が日本でも早く発売されないかな。
全24件中、1~20件目を表示