記憶にございません!のレビュー・感想・評価
全638件中、621~638件目を表示
想像以上に面白かった!
三谷幸喜監督作品でずっと楽しみにしていました。
国民から史上最悪のダメ総理と呼ばれた総理大臣黒田啓介(中井貴一)が演説中に一般市民の投げた石が頭に当たってしまいすべての記憶をなくしてしまう。
記憶をなくしていることを知っているのは井坂(ディーン・フジオカ)と番場のぞみ(小池栄子)のみで
二人は必死にそのことを世間に隠し続ける。
前のことをすべて忘れているから
自分がどんな悪いことをしてきたのかわからない。
以前と凶暴で自分のことしか考えなかった黒田に周りの人は混乱する。
想像以上に面白かった!
常に笑うという感じじゃなくて合間合間に
くすっと笑える部分がありリラックスして
観れました。
記憶があるフリをして周りと接するから
行動や会話が噛み合わなかったり
「そんなの無茶でしょ」なノリで切り抜けたり
三谷幸喜ワールドでした。
キャストがとにかく豪華!
黒田の妻・聡子の石田ゆり子さんとや
ライバル役(?)山西あかねの吉田羊さんの
絡みが特に面白かった!
記憶をなくす前は自己中で女の人を見下してた
のに記憶をなくした後は優しい黒田に
戸惑う姿が良い!
記者の佐藤浩市さんのひょうひょうとした
役も良かった。
ただバタバタするだけじゃなくて
ストーリーもしっかりしていて。
記憶をなくした黒田が「日本の政治」を
正しい方に変えていこうとする
前向きな展開は見やすいしどんな人にも
ハマると思います。
政治ファンタジー
試写会で安倍首相を招いたのち、三谷幸喜監督自身から「ファンタジーのつもりで楽しめますから」との言葉が出た。(産経新聞。下部のURL)
最初、何を言っているのかと思った。現代日本を舞台に、政治をテーマにして、夢物語にしてしまう空虚さはダメではないか、と。
ただ観てみるとファンタジーというのは本作の展開設定のことであって、現実の安倍政治と無関係でないことがわかった。中井貴一演じる黒田総理は消費増税や社会保障の抑制、巨大建造物の不正発注など既得権益の有利に尽くし、国民の生活を苦しめる政治家であったことが伺える。全てとは言わないが現職総理大臣にも当てはまるところはあるのではないか。
この安倍首相にもダブる総理大臣が記憶を失ってしまう。この設定が素晴らしい。総理の記憶喪失を隠し通さなければいけないシチュエーションから生まれる緊張感と笑い。そこで記憶を失い純粋となった黒田の目を通して浮かび上がる政治の腐敗こそ、この喜劇のミソである。
そんな毅然とした前半から、後半は三谷監督が語るファンタジーへと変貌する。自らの役割に目覚め、理想の政治へと突き進んでいく。退屈とは言わないが、前半の輝きは減退している。
後半の問題点は草刈正雄が後手後手のへっぽこ悪役だったこと。現実の政治への批評性を大きく失ったことだと思う。後者を解決するためにはもっと記憶喪失前の黒田首相を描いておく必要があったと思う。現実の政治のメタファーでもある過去の黒田総理と、正反対である現在の黒田総理。過去と今のキャラクターの違いを同じシーン(それでも2人の行いは全然違う)の反復としてしっかり画として見せるべきである。そして、過去の黒田の分身でもある草刈正雄を打ち倒すことによって映画的なカタルシスがより増大するのではないか。
ただ前作『ギャラクシー街道』のような駄作では決してない。面白い映画だと思う。
最後に3つ。SPとして登用された田中圭には見せ場として、スナイパーの狙撃から身を呈して中井貴一を守って欲しかった。セクハラされ続けた小池栄子に対し何事もなかったかの様に話が進むなど、蔑視的な作りも気になる。頭で書いた三谷幸喜監督と安倍晋三首相の会談について。是枝裕和監督の様に権力と距離を置いて欲しかった。それが権力を茶化し、相対化する喜劇人としての立ち位置ではないだろうか。少なくとも、映画で語った「権力者のご機嫌を伺うのではなく、はっきり正しいことを言う」というメッセージには嘘をつかないで欲しい。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/entertainments/amp/190811/ent1908110007-a.html
https://www.toho.co.jp/movie/news/1908/01_kiokunashi-movie_ib.html
三谷幸喜組入れ替わり
期待値が高いのか、平日なのに満員
泣き笑い最高!
三谷監督の映画はみたことなくて、、古畑任三郎とか王様のレストランはみてました!
予告やCM見ただけで笑えてたんで、初日、観てきました!
半分くらいお年寄り^^一回一回爆笑が起こってました笑
私も、出てくる人出てくる人、笑えて、、有働さんとローリーなんか、途中まで誰だか気づいてなくて、気づいたらさらに笑えました。
しかし、3度くらい泣けてきた場面があって、、笑
最後エンドロール中も泣けてたら、エンドロール終わるの異常に早くて、、ウケました笑
出てる人も今他のドラマやらにもそれぞれ出てたから、新鮮でした。
個人的に好きだった人は、ディーンさんと小池さんともう1人秘書っぽかった人が小泉進次郎議員に似てて、親近感わきました笑
これくらいなら中学生と小学生の子供も見れないこともないかなー?て思いました。不倫はダメですけどね笑
中井貴一さん、ミキプルーン食べてるからか、いつまでも変わらず、かっこよく、見えました!本当に総理らしい顔つきに
後半変わってたと思います。
物足りないが、変な内閣で面白い。
『記憶にございません!』 鑑賞。
*主演*
中井貴一
*感想*
久々の三谷幸喜作品。予告編で何度も流れて中井さんの「記憶にございませんっ!!」のイラッとくるセリフがとても印象に残ってますww
ん~三谷監督らしい笑い演出が豊富でした。石をぶつけられて記憶を失ってしまった黒田総理大臣が繰り広げる政治的コメディ。政治的な問題以外にも不倫や家庭的な問題やら描かれて、個性的な大臣や議員がたくさん登場しててユニークだし、個人的には面白いかな。ついつい実際の内閣と比べちゃうから、あんな個人的な議員がいたら日本滅びますよw あの福耳の議員は、ずん飯尾ですねw
あと、官房長官ですが、実際だと菅さんだけど、この作品では、草刈さんが演じる鶴丸官房長官。ちょっと怖いですね。。あんな官房長官イヤです!(笑) あと、野党議員を演じた吉田羊さんがエロい!!実際だと蓮舫議員かもw 吉田羊さん上手かったな~セクシーすぎる気もするが…(^^;
脇役キャストも数えきれない人ばかりですが、一番ビックリしたのが、黒田総理大臣を度々毒を吐くニュースキャスター。あれ、有働さんだったんですね…全然気付かなかったww
個性的メンバーだし、三谷監督らしさは出てるけど、なんか物足りない。背景がふわっとしてるし、最後もあれ?もう終わり?って感じ。関係性も泥沼なのか泥沼じゃないのかどっちかわからないし、全体的に薄かった。
欲を出すなら悪い時の黒田総理大臣をもっと見たかったww
ツッコミ所はかなりあるけど、ディーンフジオカさんや小池栄子さんなど、脇が凄いメンバーだし、ストーリーは実際だと絶対ありえない変な内閣だけど、まぁまぁ楽しめました。(^^)
余談↓
映画とは全く関係ないですが、中井貴一さん!龍が如く7のご出演おめでとうございます!\(^^)/
結局、政治も娯楽か。究極のパロディー映画
「記憶にございません」という着想がとにかく素晴らしい。このタイトルと三谷幸喜なら観るしかないと。
森友問題、加計学園等々、政治家のみならず官僚までも、記憶にない、を連発する政治不信な昨今。たしかに、この映画同様、多くの国民にとって政治は、官邸や国会を舞台にした一種のコメディと写っているんだなあと鑑賞後にふと思う。
そんな風刺コメディの要素を持ちつつ、内容にさほど毒はなく、いい塩梅だ。野党のダメ加減もいい塩梅。
といいつつ、題材が総理なだけで、政治色はほぼ皆無なので、めちゃくちゃ楽しめる。2時間のバランスもいい。最後まで飽きることなくあっという間に観終わった。しかも、泣きどろこまで。あー、楽しかった!
記憶にございません!
役者の魅力を堪能!!グランドホテル方式ではない、新 三谷幸喜劇場
政治的な時事ネタがタイムリーすぎて笑えますが、ブラックな笑いを武器に政権を批判する映画ではありません。
むしろ、いろんなシガラミでがんじがらめになって、自分を見失っている大人達へのメッセージ。
現実は映画のようにはいかないにせよ、少し重荷を下ろして前向きになれる、人生リセットムービーでした。
三谷監督お得意の、バラバラな人間模様が交錯しながらピタッとハマる構造はなく、あくまでも主人公は一人。
もちろん、それぞれの登場人物は個性豊かだし、個々の関係性は描かれるものの、必要以上に深く踏み込む事はなく、あくまでも主人公は一人。
むしろ主人公を一人に据えることで、役者の芝居をじっくり楽しませてくれる映画になっていた気がします。
中井貴一の魅力を堪能!芝居の上手さに唸りました。
サラブレッドの二枚目なのに、なぜだか漂う残念感ww(注:イケメンではなく二枚目)
洗練された品の良いユーモアとペーソスを、チャーミングに演じられる貴重な存在であることを再確認しました。
軽妙な掛け合いと、絶妙なニュアンスが最高!
中井貴一×小池栄子
小池栄子が器用!
真っ直ぐでおきゃんな役からフェロモン系悪女まで器用にこなすイメージでしたが、コメディの動きまで完璧で恐れ入りました。(とくに帰宅途中のアーチでのやりとり)
狂言わまし的に観客をリードする、裏の主人公。
中井貴一×佐藤浩市
二人の掛け合いが笑えます。
主人公が依頼を持ちかけるシーンには、ゾワッと鳥肌が立ちました。
かつての闘志に火がつく、ハードボイルドな瞬間がたまりません。
中井貴一×吉田羊
大人の男と女の関係にグッときます。
ニュアンスを含んだ芝居に妄想全開。
とくにクライマックスのアイコンタクトには痺れました。
中井貴一×草刈正雄
凄みの効いた迫力が素晴らしい。
スマート紳士な風貌だけに、脂ギッシュな黒幕感が際立っていました。
笑顔も怖い。
中井貴一×梶原善
ホントにハマるなぁ。
少ない出番なうえに、限られたスペースww
なのに胸熱。なのに笑える。自由自在。
その他の役者さんも、それぞれ魅力的でした。
ジャルジャルも良い。
ローリーは最初、地味すぎてわからなかったww
食べ物の小ネタは健在でしたが、最近の三谷幸喜監督作品とはちょっと違う印象でした。
一歩引いた演出とでも言いますか。
豪華な俳優陣をまとめあげるコンダクター的な役割や、ヒットメーカーとしての荷重が大きくなり過ぎていたのかもしれませんね。
もしかすると『ギャラクシー街道』で監督自身もシガラミから抜け出せたのかも?
コメディ至上主義なので、泣かせる演技より笑わせる演技の方が難しいと思っています。
樹木希林さんが亡くなり、市原悦子さんが亡くなり…人物のバックボーンを感じさせつつ、ユーモラスな演技が光る役者さん達の不在を嘆いていましたが
新三谷幸喜劇場は、日本にもまだまだこんなに素敵な俳優さん達が居る事を思い出させてくれて嬉しくなりました。
クスクス笑える
日本の映画復活作品
三谷幸喜様WORLD 本当に総理大臣に天皇陛下になっていただきたい御方です。 三谷様は此からの次代を担うヒッチコック様を越える最高の映画作品。誰よりも舞台人であり現場を知っているからこそのこの作品。 また、私に優しさをくださる唯一無二の御方です。 そうでないとこの作品は三谷様以外誰も作れない。 本物の「娯楽」の巨匠。中井貴一様の今でもプッと吹き出しそうなお芝居。 「素」で観ることをお薦めします。 一つだけ帰ってからTVをつけ「えっ!」と何度見もしました。 この作品は正に「映画」であり2000円の映画代が勿体ないなど思わせぬ作品です。 過去に囚われない 此れこそ「日本の映画界復活」暑い日も寒い日も嵐台風の日も映画を楽しもうと心から思いました。 これは日本に棲む方全員に最低でも5回観に行くべきです。 世界の「三谷」君臨。 誠におめでとうございます。
全638件中、621~638件目を表示