ラストレターのレビュー・感想・評価
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再生と歩み
SNSが盛んとなった現在。手書きの手紙で描かれるロマンスに書き手と読み手の心情や情緒さの良さをLINEや電子メールが当たり前となった今だからこそ感じさせられた。 タイトルのラストレターに込められた意味、時を越えて繋がる過去と現在。そして未来へと託される想いがほのかに過去からの痛みを和らげてくれ再生の道へと歩み出す。 相変わらずの岩井俊二監督ワールドは青臭さというか、主人公はいいオッサンの話なのに何故だか尊く切なくそして愛おしく感じさせるれるのは、岩井俊二ならではの唯一無二の魅力だ。 この人の作品を見てしまうと最近の恋愛映画や少女漫画を原作にした作品悪くはないのだが、明らかに浮き彫り差が歴然とわかってしまう。 映像や曲も透明感と独自の美しさを纏い合わせ、ヒロインの広瀬すずや妹を演じた森七菜や大人となった姿を演じた。松たか子や福山雅治との距離感も上手く捉えており、特にヒロインの広瀬すずは相変わらずの透明感と儚さを併せ持って勿論良かったが、個人的に妹役と主題歌を歌った森七菜の純朴さと天真爛漫さが溢れ出てており、今後が楽しみな女優さんの1人としても自分の中のリストにピックアップされた(笑) 1995年の岩井俊二監督作品のラブレターからの様々な設定やオマージュや中山美穂と豊川悦司も出演しており、ラブレターを見るとより一層、想いれ感慨深く見れることは間違いない作品である。
くぅ〜
拝啓 レビューを読んでくださる皆様。 ネタバレ注意(かも) 考えさせられます。 あの時こうしてればよかった、ああしてればよかった。後悔してももう遅いかも知れない。「お前のせいじゃない。お前には関係ない。」そう阿藤のセリフを聞いた時に、ハッとさせられた。確かにそうだ、鏡史郎に何の責任もない、ただ縁が無かっただけなんだ、と。けれど鏡史郎の身になって考えてみた時に、裕里に「あなたが結婚してくれれば。」と言われたように、自分が結婚していれば、と思ってしまい、どこか他人事では済ますことができないのも事実だと思う。しかも、今更なのだ。美咲亡き今、鏡史郎にはどうすることもできないのも事実で、「もう少し早く来てくれれば。」そう言った鮎美の言葉にもあるように、あとの祭りなのだ。それでも人間は後悔する生き物だ。だからこそ、後悔をバネに、活力にして生きていくことが必要なのだと強く感じた。この作品で言えば、報われなかった美咲の分まで生きなければならないのだと。岩井監督が伝えたいこととは違うと思うが、自分はこう感じた。 果てさて、ここからは殴り書きしますか(笑) なんと言っても冒頭からの鮎美と楓香(そよか)の掛け合いは見応えがあった。本物の親戚なのではないかと思うくらい良かった。最初に「話し相手ぐらいなら...」と控えめに言っていた楓香だが、時が進むにつれて次第に明るくなっていく鮎美を見ると、楓香はその言葉以上に役割を果たしていて良い従姉妹だなととても感じた。 そして、その鮎美の繊細に変化する感情を完璧に表現した広瀬すずさんがまた素晴らしかった。インタビュー(エンタメステーション)にもあったように、子どもだから時には母の死を忘れ楽しみ、時には思い出して悲しみ、という気持ち。次第に明るくなっていく気持ち。全てをしっかり表現するのがどれだけ難しいことか。そんな全てを表現できるすずちゃんを心から尊敬します。 森七菜ちゃんは大好きなすずちゃんにべったりくっつけてさぞ嬉しかったことだろうなぁ! (笑) 鮎美と楓香、鏡史郎と裕里、裕里と宗二郎、美咲と鏡史郎と言ったペアでシーンが組まれているような感じがなんとなくしたが、それぞれがお互いに素を出している感じがして、観てて安心感を覚えた。 それぞれの会話や行動を見ていると『映画』というよりかはなにか『ドキュメンタリー』を見ているような感じがした。それほど現実味があって、物語に入り込める作品だった。 電子媒体が普及している現代社会において、紙媒体を主とした作品を観るというのは何か新鮮な感じもあり、懐かしい感じもあり、登場人物の恋模様もそうだが、手紙、文通というところにロマンを感じた。新海誠監督の岩井俊司ほどロマンティックな作家を知らないという言葉がなんとなくだが、わかったような気がする。 もう一回観たい!面白かったぁ! というよりかは もう一回味わいたい。深いなぁ。 という感じでした。 皆さんもご覧になればすずちゃんが2回観て、寝ても余韻がある、その言葉の意味がわかって頂けるのではないかと思います。 ぜひご覧ください! 拙い文章読んでいただきありがとうございました! 手紙書こ!!!! 敬具
瑞々しい広瀬すずと森七菜
広瀬すずと森七菜の瑞々しい演技に魅せられました。 福山雅治と廃校になる高校で二人が出会うシーンはとても素敵でした。 ラストシーン 美咲から鮎美に宛てたラストレターに不覚にも嗚咽してしまいました。
岩井監督の映画は初めて観ましたが
手紙に託された温かい気持ちが伝わってしました。 アナログですが手書きの良さ、 岩井監督の故郷を愛する気持ちを感じました。 お亡くなりになった木内みどりさんの演技も良かったです。 妹役の森七菜さんも良い表情で透明感や愛嬌があって他の映画でも見たいと 思いました。 ボルゾイの犬も可愛かったですね。
手紙が織りなすこれまでの人生とこれからの道標。
姉の死をキッカケに同窓会に妹が代理で出席する事で広がりを見せた人生ストーリー。予備知識としては予告編のみ観て本編鑑賞。 過去編の姉妹と現代編のそれぞれの娘を同じ俳優が演じる(広瀬すず&森七奈が演じる)事で、現代と過去の行き来に面白さを加えていました。 物語としては前半は松たか子(青年期:森七奈)扮する裕里のパート、後半は福山雅治(青年期:神木隆之介)扮する乙坂鏡史郎のパート。 中心にいる美咲の面影を舞台にバトンタッチが上手く出来ていた。 個人的には同じ岩井監督別作品「四月物語」が好きなだけに、子供を持ち大人になった母親役の松たか子には時の流れと言う考え深いものがあったし、大人による人生振り返りのラブストーリーにも監督作品特有の「人を愛する切なさ」が感じられて、心がウルっとしてしまいました。 気になった俳優は青年期を演じた広瀬すずと神木隆之介。役柄的に素人学生の様に台詞を淡々と話す。上手く演じるのでは無く下手を演じている様に思えた。 手紙交換特有の面白味も活かしつつ、現代の携帯メールあるある話も有り、絶賛はしないが中々楽しめた。 各豪華キャストが織りなす物語。(私は好きな俳優出ているとかで点数上乗せしませんのでこの評価) 切ない御話が好きな方、宜しければ堪能くださいませ。
俳優達の演技力が光った作品
この作品は原作も読んでおり、ある程度の期待感を持ってみました。内容にはあまり触れませんが、主人公、乙坂鏡史郎がサッカー部から生物部になっていたり、少し設定がいじられたりしていましたが、ほとんど原作通りでした。特に、森七菜さん、松たか子さんの演技が光っていたと思います。特に森七菜さんは視線や少しの動きをこだわっていたのかなと思います。手紙が書きたくなるいい作品でした。
岩井ワールド?!
一世風靡したカメラワーク、若い時は良いが歳を重ねたのだから円熟した撮影にした方が良いのでは? 何が対象なのか判らないフォーカス。今回、特にきになりました。 新たな岩井ワールドに期待します。
いい映画
構成的に詰めが甘くて不自然なところも多少あったりご都合主義な進行も散見されましたが基本的にはいい映画でした。特に後半が良い。現代シーンと回想シーン両方に広瀬すずと森七菜が出ているので最初は混乱しました。テーマ曲もこの映画にマッチしていると思う。 画と内容がとてもアナログで柔らかい感じで個人的に好みの映画なのでちょっと採点甘目で4.0です。
決定的な突っ込み処に目を瞑る。
メロドラマ連投の福山雅治はこちらの方が良い。岩井俊二監督の丁寧な画面構成がいい。コンテがしっかりしてるのかな。今どきアナログ極まる自筆の手紙のやりとりがキーとなる作品だが、完璧に筆跡については「そこは突っ込むな」というスタンスか。豊川悦司もいい。庵野も上手く使っている。さらに松たか子の入浴シーンも!ターゲットとなる女性の皆さんは満足するかも。
森七菜の圧倒的勝利
森七菜は、視線で演技をする。 「最初の晩餐」でみせた子どもらしさも、本作での年齢相応の色気も非常にバランスが良い。この女優さんには、将来アカデミー賞主演女優賞(もちろん最優秀)を獲ってほしいものだ。あー森七菜ちゃんかわいい。森七菜かわいい。七菜かわええ。モリナナが映画界を席巻する。森七菜かわいい。森七菜かわいい。おっと、とり乱した。 考証の甘さ(あの時代の東北の公立高校ならブレザーでなく詰襟だろうとか、宮城なのに年配者ですら宮城弁を一切遣わないのが妙だとか)、序盤のドローン撮影多用ぎみ、など気になる点はそこそこある。 しかし、いい映画である。 追記 2020.1.17 TOHOシネマズ日比谷の初日舞台挨拶に行ってきた。森七菜かわいい。森七菜かわいい。しかしお題「今年は何をラストにしたい?」に、広瀬すずの「今年は病院に行かないをラストにしたい(普段風邪とかひいても病院に行かない人だそうだ)」を受けて福山雅治「すずちゃんはおばあちゃんなの?」で笑った。
愛することの素晴らしさを感じたくなる、ラブレターの奇跡!
しっとりと素敵なラブレター物語でした。 若い頃のドキドキした気持ちが、大人になって再び甦ってしまう…! そんな心がソワソワする、遠恋ストーリー(о´∀`о) 昔の忘れられない恋がある人にオススメの映画です( ^ω^ ) 私がもし、昔の恋人に手紙を出すとしたら…想像しながら感想を書きます。 *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* もう一度貴方に会いたくて、手紙を書きます。 返事はくれなくても構いません。 貴方がこの手紙を読んでくれさえいたら、それでいい。 そんな切ない想いを胸に、20年ぶりに筆を取る男女。 手紙を通じて感じる懐かしさ、切なさ、もどかしさ。 文章が徐々に気持ちを繋ぎ止めていく…。 その感じがとても良い。 会話とは違って、一方的に相手に自分の気持ちを伝える手紙。 言葉だと軽く流して終わってしまいそうな事が、文章にすると丁寧に相手に伝っていくから不思議。 相手のことを想像しながら、思いやりながら書く手紙には、優しさや愛おしさがたくさん詰まっていそう。 ポストの前で今か今かと待ち続ける、気持ちにもとても共感できました。 あぁ、初恋っていいなぁ。 そんな気持ちになる映画でした。 自分の初恋を思い出し、懐かしさに浸っている自分がいました。 今は簡単にラインやツイッターでメッセージを送ってしまう時代。 今の時代だからこそ、手紙の良さを改めて感じる事がでしました。 届いているかな? いつ届くのかな? 返事はいつかな? 相手のことを知りたいけど、すぐには届かない。 そのもどかしさが、逆にたまらなく愛おしくなる…。 ここに出てくるたくさんの手紙のやり取りに、私の心は翻弄されっぱなしでした…。 また、この映画はキャストがとても豪華でした! 福山雅治さんの味ある演技と、神木隆之介さんの、切ない表情。 10代の頃の自分と40代の頃の自分を、2人が絶妙な雰囲気で演じています! 福山さんの面影を観ていると、神木くんもいつかこんな顔になるのかな? ちょっと複雑な心境でした。 また、広瀬すずちゃんも素晴らしかったけど、それ以上に胸がキュンとしたのが森七菜さん! 彼女のくるくると変わる表情の変化に、完全にの心を持っていかれました(笑) あの天使のようなホワホワした感じで隣にいたら、もうそれだけで幸せになれそう(o^^o) さらに、広瀬すずそんの神がかった天才的な涙の演技も素晴らしかった! 多くを語らない、表情から語る演技は完全に大人の雰囲気。 二十歳を超えた彼女の演技の伸び代は、どこまでもどこまでも続いている気がします! 今後の広瀬すずちゃんの演技力に期待です (о´∀`о) さらに、今作は岩井俊二監督最新作というところもこの作品の魅力の要素でした! カメラワークがもう、監督の世界観をよくよく表している感じ(笑) ハイテクな機器がバンバン出ている今だからこそ、そのありがたみを感じます。 物陰から、人の後ろから、車の後部座席から、その人の人生を覗き見るかのような、丁寧な撮影。 それが、無理なく自然に完成されているから素晴らしい! また、太陽光の加減が絶妙に綺麗。 綺麗な映像を観続けていると、なぜか心がどんどん浄化されていくかのような、心地よい気持ちに包まれました。 この監督の持ち味でもあるカメラワークは、これからもずっと変わらず存在して欲しいです! しかしながら作品は、とてもしっとりと柔らかいのに、本質的な部分はかなり刃物のように鋭利。 優しい気持ちばかりで観ていると、後半でグサッと刺されてしまいそうでした。 その緩急の在り方はさすが監督と言ったところ! この作品は、最後の最後まで考えさせられる映画となっています。 豪華なキャスト、素敵なカメラワーク、そして素晴らしいストーリー。 こんな完璧な映画が完成されたことに感動! 2020年公開がとても楽しみです! 上映されたらもう一度観たくなる、そんな名残惜しさが広がる素敵な映画でした。 素敵な映画をありがとうございました (=´∀`)人(´∀`=)
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