劇場公開日 2020年2月7日

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37セカンズのレビュー・感想・評価

全130件中、1~20件目を表示

4.5居場所を求めて

2020年5月26日
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 稀に見る、キラキラした傑作。(コロナ後の再映で出逢え、本当によかったと思う。)こんな素晴らしい作品に、敢えて文章を添えなくても…と思ったけれど、やっぱり書き留めておきたい。書かずにいられない。  なんと言っても、設定がうまい。主人公・ユマは、元同級生である漫画家のゴーストライターとして、それなりには認められ、活躍の場を得ている。とはいえ、漫画がどんなにヒットしても、その成功は所詮友人のもの。母親との生活は息苦しく、もどかしさや悔しさがつのるばかり。行き詰まりを感じた彼女は、自分の身の置きどころを模索し、もがく。  仕事もおしゃれも性愛も、車椅子のユマは既存の枠におさまれない。(ワンピースを着て外出したがる彼女を、母親が制止するやりとりが印象的だった。)与えられた居場所に甘んじるのをやめようと、危なっかしくも大胆に迷走する彼女は、弱々しいようで力強く、目が離せなかった。  壁にぶつかるたび、彼女が手にして見入る親子のイラスト。窮地から救われた彼女が、車窓から眺める都会の夜景。そこに彼女の居場所はなく、異次元に紛れ込んだようだと彼女はつぶやく。実写にイラストやアニメが絡む描写が、漫画を志す彼女だからこそ、説得力が増し、躍動する。彼女の目に映る「よのなか」が、切ないほどに生き生きと伝わってきた。  後半、物語の舞台は都会から海辺の町、そして緑濃い南国へ。ああ、この場所こそ彼女の再出発に相応しい、と合点した。(パスポートとか、タガログ語のやりとりとか、細々した帳尻合わせは脇に置いたままでいい、とあっさり思えてしまった!)異国での思いがけない出会いから、これまで「与えられるばかり」だった彼女が、「与える」側になる。そして、これまでも彼女が周囲に様々なものを与えてきたこと、そしてこれからも…ということを、一瞬にして描き切る。その豊かな語り口に圧倒され、息を呑んだ。  自分は何者なのか、どこで、何をすればいいのか。そんなもやもやは、誰しも抱くことだ。自分でもやっていけそうな場所を選択肢から選び取るだけでは、本当の居場所にはならない。他人のやり方をなぞるのではなく、自分の内側に目と耳を向けて、自分なりの居場所を作っていく。簡単なことではないし、辛くて苦い思いもついて回る。けれども、そんな一歩一歩すべてが、かけがえなく素晴らしい。文字にすると無粋で当たり前すぎることを、本作は、瑞々しく語ってくれる。これぞ映画の力、だと思った。  旅から戻った彼女は、もううつむかない。異次元の中でも戸惑わず、まっすぐ前を向いている。キラキラした彼女の笑顔が、最高の幕切れだった。

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cma

5.0アウトサイダーが偏見も因習も忖度もぶっ飛ばし、隠されがちな存在を可視化する

2020年12月9日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

革命は辺境より来たる。むかし歴史で習った言葉を思い出した。 本作は多くのアウトサイダーたち(マイノリティーと言い換えてもいい)が関わって生まれ、世に送り出された。若くして単身渡米し人生模索ののち、30歳で映画監督を志したHIKARI。脳性麻痺を抱えながら社会福祉士として働き、演技未経験ながら、ヌードや性的な場面もあるユマ役をオーディションで勝ち取った佳山明。脚本には佳山自身の人生や家族の要素に加え、障害者の性に関する支援をする介護士、野良猫のように何にも縛られず介護支援を行う「のらヘルパー」らとの出会いも反映されたという。常識や前例や同調圧力にとわられずに生きる彼女ら、彼らだからこそ、障害を持つ女性が勇気を出して人生の冒険に踏み出すストーリーを、普遍の成長物語に昇華できたのだろう。 始まってものの5分で心を鷲掴みにされる。4Kの映像は美麗で、時に残酷だ。日本社会では不可視の存在とされがちな障害者の、性的な要素を含む生活と内面に光を当てた功績は大きい。この傑作が偏見や差別を減らす力になると強く信じる。

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高森 郁哉

5.0誰にだって己がアイデンティティと対峙する時がある

2024年5月24日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

自立のためにはアイデンティティが必要だ。 庇護され続けた主人公はそのアイデンティティが浸食され気味で、 求める入り口として身体(性)から入ってゆく。 やがてその向こう側、身体に左右されないルーツであり心の中心を探す旅へ。 前半、ハラハラの冒険譚であり、後半は切ないロードムービー仕立て。 主人公は障害者だがイニシエイションよろしくこれらは健常者にも同様に立ち塞がる。 同様に、と感じられるところが尊かった。 まさにハンディキャップというように、障害はきっと生きるさいのルール、 しばりがひとつふたつ、多いだけで、 ルールの問題で、 人として皆、同じなのだよなと思わずにはおれない1本だった。 ヘルパーのお兄さんがあまりにデキルヘルパーさんで、 神のようであった。

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N.river

4.0何にも代えがたい成長の物語

2024年1月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば> 「ただいま」 「おかえり」 常に心のどこかでは「運命の37秒間」についてのわだかまりを負っていたらしい彼女が、自身のその「わだかまり」を乗り越えて成長した物語ー。 そう評したら、ピントがボケているでしょうか。本作の評としては。 上掲の映画のことばは、凡庸なセリフですけれども。 精神的には大きく成長して帰宅したユマと、それを安心して受け入れる母親との会話として、本作の中では、取り上げるに足りる十分な重さが含まれていたと思います。評論子は。 そして、(もちろん女性である)彼女の成長には、いろいろな立場の同性が関わっていたことが、大きな要素であったことは、疑いがありません。アダルト系のマンガ週刊誌の編集長をしている藤本さん、夜の大人の世界を自由に生きている舞さん、そして(反面教師としてなのですが)ユマのお母さんと、親友(?)とは言いつつ、ユマをゴーストライターとしていわば搾取していたアヤカ。 後記のとおり、胸に痛い一本でもあるのですが、それぞれの立場の女性の、それぞれの関わりが、ユマを育んでいくプロセスに、じんわりと心が温まる一本でもありました。 後記した「追記」の点も踏まえると、秀作評して誤りのない一本と思います。評論子は。 (追記) 作品の中には直接的な描写は何もないので、飽くまでも評論子の推測なのですけれども。 お母さんには、ずっと自責の念があったのだと思いまし。ユマを産んだ本人として。 その自責の念が、ユマをして「超過保護」と言わしめるほどまでお母さんは自分自身を追い込んでしてしまっていましたし、お父さんが由香を連れて家を出たのも、彼女のその自責ぶりの重苦しさに耐えかねたからではないでしょうか。 ユマのほか由香まで、そんな重苦しい環境下で成長させることが憚られたから。 お父さんとしては、本当はユマも連れて出たかったはずですが、お母さんが(その自責の念から)ユマを放さなかったー。 そして、今度は、ユマを連れ出すことができなかったお父さんの自責の念が、自身の寿命を縮めてしまう結果となってしまったとまで憶測したら、それは評論子の勝手な推測でしょうか。 たまたま37秒間の不幸な事象がユマの身の上に起きてしまっただけで、誰が悪いわけでもないのに…、 この胸の痛さは、どうしたら良いものでしょうか。 (追々記) 車イスを駆って、自在に動き回り、その点には不自由のないようでしたけれども。 ちょっとしたことで、やっぱり介添者が必要であることには、改めて思いが至りました。 自分の足で歩くことができることの幸いも、改めて噛みしめます。 (追々々記) イ・チャンドン監督の『オアシス』が、かなり強烈な一本だった評論子でしたけれども。 本作は、「脳ミソを破壊するくらいの威力で、一括りにはできない個人を描く」という、映画comレビュアー・グレシャムの法則さんの評に衝き動かされて観ることにしたものでした。 本作がその評に寸分も違(たが)わない秀作であったことは、前記のとおりです。 鋭い評を通じて評論子の食指を動かして、良作に巡り合わせて下さったグレシャムの法則さんに、厚く感謝いたします。 末筆ながら、ハンドルネーム記して、お礼に代えたいと思います。

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talkie

4.0障害と性と家族と

2023年9月19日
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泣ける

まさに人間ドラマだなと思いました。 車椅子生活ななかでも明るく振る舞う強い女性の姿に力強さを感じました。 親友に利用されてそこまでするかというほど過保護な母と自由がない主人公が自ら変わろうと行動するもうまくいかず、障害者専門の娼婦のまいさんと出会ってからの彼女はキラキラしていたほんとに! 過保護すぎる母をつっぱねて全力で向き合うシーンはすごくぐっときました。 それでもわかってもらえずに家出からのタイ! 行動力に驚かされましたがとてもデビュー作とは思えない良作でした。

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めるへんおぱんつ

2.0リアルなようでそうでないようでもある

2022年7月5日
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最初の全裸シーンは違う撮り方でもよかったんじゃないかな。 渡辺真起子さん演じた舞さんが素敵だった。 いくら親切でもあの流れでタイまで行くかな、と思ってしまったのは心が汚れてるのかな。

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三日月🌙

4.0よかったです。

2022年6月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

障害を持って生きていくというのは、こういう側面もあるんだということに気づかされた。かわいそいうとか、いやそれ言っちゃだめでしょ、みたいなことじゃなくてね。いきなりタイに行くところは都合よすぎだとは思ったが、まあよかったです。

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khapphom

4.0映画でしか見せられない良作!

2022年3月5日
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鑑賞方法:VOD

なぜこのタイトルなのか。 終盤で明らかになる。 身障者が主人公。 しかし何もできないわけではない。 マンガの才能に秀でていてるが、身障者が故にゴーストライターの役割を受け入れている。 自分も健常者だったらと常日頃思う中、 普通に出来ると言われる事を存分にやってみたい。 恋愛もSEXもだ。 この主人公の彼女。 オーディションで採用された本当の身障者だそうだ。 しかし作中の演技はこれでいい!と頷ける雰囲気を出し、オーディションの審査員たちの眼力に畏れ入る。 決してテンポがあるわけでもなく、明るい話題があるわけでもないが、キャスティングもここぞいう人たちで固められ、実に背骨のしっかりした作品に仕上がっており見入ってしまった。 渡辺真起子さんのセリフは実に良かった。 沁みます!

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零式五二型

4.0楽しく観る映画じゃ無いけど、生きる勇気を貰えるかな‼️❓

2021年12月24日
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元気じゃ無い時に観ると、どうだろうか、いや、生きるのが辛い時こそ観る方が良いかも。 なんだろう、啓発映画じゃなく、障害者がひたむきに生きる姿を側で眺めるドキュメンタリー的な、例。 真摯に作られてるから、なんか尊敬できる、そして苦しんでる自分を甘いと思う、明るく元気に生きねば、そう思う。 そして人に親切にしようと思う、余裕が無い生活だけど。 神田沙也加さんの死とか、コロナとか、ガソリン放火殺人とか、世の中で、余計にそう思う、関係ないかな。 パワハラで苦しんでるけど、明るく前向きに生きていこうと思う。 たまに、コミカルなところもあるので、それほど息を詰めて向き合うことも有りませんよ。 真面目に生きてる人は、是非。

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アサシン5

4.0車いすの人に目線を合わせるのではなく視野の違いを噛みしめる作品

2021年10月30日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

実にしなやかで行き届いた空気のする映画。ユニバーサルな世界のコントラストが見事。卓越した才能が色とりどりに出てて心にジンワリと溶けていく。 噂に聞いていた通りの優しい映画だけど、そのアプローチがここまでトリッキーかつキュートだったとは。脳性まひによってできる事が限られている、そんな状況を見せてからのロードムービー。人の出会いってこんなに人生を彩ってくれるのかと改めて幸福を感じる。しかも、随所に出てくるキャストもまた堪らない。最近観た『プリテンダーズ』くらい数シーンたちが豪華で、凄いなと思ったらNHKも制作に携わっている。意外とアダルトな部分も軸足としているだけに、妥協ない作りをするんだという制作陣の気概を感じる。 さらに、HIKARI監督のセンスに驚かされる。障害を抱えている人の視点を描きながらも、健常者との距離感も優しく詰めていてホッコリする。自分を変えるための方法は誰だって平等にあるのかもしれない。また、音楽やロケーションによる世界の開かれ方、幾重に組まれた変化が美しい。悪役にならないバランスも絶妙で、犠牲も少ないことに感心する。 佳山明の人生もきっと演技に大きなプラスになっているんだろうと思うほど自然体で良かった。世界が唸るその才能が見えにくい視点を描いてくれたことによる恩恵をつくづく噛みしめる。

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たいよーさん。

5.0前向きな気持ちになれます♪

2021年9月21日
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泣ける

幸せ

気持ちが沈んでる時にオススメの映画です。 主人公のユマちゃんの甘ったるい優しい声、人物像に癒されます。 脳性麻痺の主人公を演じた佳山明さんも、マユちゃんを介護する母親役の神野三鈴さんも素晴らしく、冒頭から引き込まれ最後までアッという間でした。 ひょんな事からマユちゃんと知り合い、マユちゃんの挑戦を手助けする舞役の渡辺真起子さん、俊哉役の大東駿介さんの演技も良かった。 見終わった後に「自分も頑張ろう」と思えます。 元気をもらえる映画でした。

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チアゴまておチロ

4.0自立と保護の狭間のドラマ

2021年9月3日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

才能はあるが、社会から隔離的に育てられた障碍のある主人公(職業:漫画家)が、自立に向けて、母の監督下から抜け出し、自分のアイデンティティや生き方を模索する。 非常によく書けている脚本だと思いました。 何の事前知識もなく見始め、タイトルの37秒が何を意味するのかがわかりませんでした。ラストに差し掛かり、主人公が抱えていたモヤモヤが解決する中で、37秒の意味が明らかになり、タイトルの意味をそこで考えさせられた構成は、なかなか憎い演出だなと感じました。 また、映画の冒頭でトイカメラ風に街を撮影した演出も謎に感じましたが、中盤で酔った主人公のセリフからその意味を推察することができ、伏線を感じながら鑑賞することができました。 ストーリーそのものは、親子関係が丁寧に描かれており、自立しようとする障碍のある娘と保護し続けようとする母、お互いの主張と態度の軋轢がじわじわと形成されていく様子が見ていて切なくなります。ただ、映画の雰囲気はポップで明るい様子を保ち、あまりシリアスになりすぎないのも好印象でした。

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Roy60Jin

4.5変化と成長

2021年7月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

子供を守りたい母の気持ちもよく分かる。 そこから抜け出すことで見出した変化と成長。 彼女は確実に女性としても綺麗になった。

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上みちる

4.5胸に刺さる作品

2021年5月16日
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鑑賞方法:VOD

障害者の人生を描いた映画、、、と軽い認識だけしてたこの作品。蓋を開けたらとんでもない優秀な映画でした。障害者だろうが健常者だろうが同じ様な悩みを抱えて生きている。ここでは恋愛や性に対しても赤裸々な描写があるが、みんな一緒なんだって。女性だって性への目覚めは至って健全なんですよね。母親の過保護過ぎる看護の元で育てられ小さな世界しか知らなかった彼女がひょんなきっかけから外の世界へ足を入れるんですが、どんどん美しく輝いていく主人公を演じた桂山明さんの女優魂に大きな拍手です!囁く様な綺麗な声と笑った時のクシャッとなる表情がとても愛くるしく素敵でした。 彼女の益々のご活躍を楽しみにしてます♪

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コチョ

4.0ボ〜っと生きてんじゃねーよ!!(笑)

2021年5月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

萌える

《お知らせ》 「星のナターシャ」です。 うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ) 以前の投稿の削除や取り消しもできないので、 これからは「星のナターシャnova」として 以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。 ============== ノーマークの作品でしたがTBSラジオの番組 ライムスター宇多丸の 「アフターシックスジャンクション」で リスナー推薦枠で紹介されることになったので 
興味を持って観に行きました。 よく言われることだけど 障碍が有っても無くても
頭の中で考える事はみんな同じで 嫉妬や反発もすれば性欲だってある。 ただ、ちゃんと行動に移すか移せないか〜 そういう意味では言い訳ばかりして 何もしようとしない健常者よりも 
この映画の主人公の方が よっぽど前向きで
傷つくことを恐れない強さがあって ボ〜っと生きてんじゃねーよ! と、 ブン殴られた様な気恥ずかしさを感じました。 私も第二の人生への出会い系頑張ってみようかな〜(笑) 何かを変えたくても一歩踏み出せない方! ぜひご覧下さい!! で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては いや〜〜頑張ったよね〜〜主演の佳山明さん!! この映画のためにオーデションで選ばれた
 本当に障碍を持って生まれた女性! この映画の主人公も私から見れば とても大胆な冒険に走るのだけど それを演じた彼女も大冒険だったでしょう。 お疲れ様です!! そして、出て来る中堅女優さんがみんないい仕事してる!! 母親役の神野三鈴(かみのみすず)さん!! 障碍者専門の売春婦を演じた渡辺真起子さん! 出版社の編集長役の板谷由夏さん!! この辺りの女優さんが出て来ると画面が安心!! みんな素敵!! 障碍者のセックスと自立を扱った映画として 1913年に日本公開された「セッションズ」を思い出すけど この映画はそれほどセックスに絞った話では無く 障碍の無い人が、
障碍の有る人を どこまで手伝えば良いのか? みたいな話だと思いました。 駅などで障碍者をよく見かけしますが 何かを手伝ってもらうたび、 「ありがとう」「すいません」を連発してる。 障碍がなければわざわざ言う必要のない言葉を 
健常者の自己満足のために言わされてる様に 見える時もある。 障碍者をよく見て、本当にできないことだけ、 お手伝いすれば良いのでは?といつも思います。 @お勧めの鑑賞方法は? この新人監督HIKARIさんを応援する意味で 劇場で観て下さい!!

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星のナターシャnova

4.0障害者、その親、その兄弟姉妹、支援者、友人、仕事そして性。 障害者...

2021年5月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

障害者、その親、その兄弟姉妹、支援者、友人、仕事そして性。 障害者本人を取り巻く環境がとてもリアルに描かれており、それぞれの立場、それぞれ想いに観ている側も心が揺さぶられました。 佳山さんの演技がほんと自然体で、ドキュメンタリーを見ているようでした。

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Yoshi K

3.0甲高い声の主人公が

2021年5月1日
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最初のか弱さから、最後は全てを包み込む優しさに変わっていく。 母、編集長、性介護士とそれぞれの女性が見せる芯の強さも魅力的だった。 ある意味、yukaもそうかも。 ディルドやゲイバーが出てくるのもマイノリティやの象徴だからかな?

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Miya-n

4.5すごい映画ですね~大傑作です!

2021年4月30日
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こんな素晴らしい映画を見落としていたこと後悔してますが、Stay HomeのGolden Week、いっぱい時間ができたことに感謝です。 そうはいっても実際のところ家ではなくファミレスで時間を潰さなければならない状況で、マスク着用、何度もアルコール消毒で臨むドリンクバー行ったり来たりでの鑑賞でしたので何だかファミレスで涙している怪しいオヤジそのものになってしまいちょっと恥ずかしい状況でした。 障害者のテーマだとなかなか重くなりがちですが、HIKARI監督の才能でしょうか、素敵な仕上がりと爽やかな後味を残し観終わることができました。 『ジョゼと虎と魚たち』を思い出しました。障害者だから昼間は外に出さない祖母と、ユマの過保護なお母さんがダブります。 でも全編を通して悪い人が全く出て来ないのがとても心地よかったです。渡辺真起子さんが出ていた時はなんか悪い予感が若干しましたが‥真起子さん、ごめんなさい。 大東駿介さんも『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』での加藤浩次さん、木南晴夏さんとの素っぽいやり取りが結構好きでした。途中、最近一押しの石橋静河さんを見かけたのでそこからの深い展開があるのかと危惧しましたが取り越し苦労でした。本当にいい人ばかりでした。 エンディング曲だけはちょっとしっくりこなかったのは自分の年齢のせいかと納得しています。

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marimariパパ

3.0人は人に支えられていきている

2021年4月26日
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監督が、この映画に出てくる車いすに乗っている男性を演じている方と出会った時に “障がい者と性”についての話題になり、そのテーマに興味を持ったこたから物語がスタート。 主人公の桂山明さんは実際に障害をもたれていてオーディションから抜擢されたみたい。 だから、物語の構成も彼女に合わせて書き直しされたそう。 タイに行くシーンも、車椅子に乗っていると飛行機に乗れないことが多いそうで、 でも順序を辿って介助手さんがいれば海外に行けることを伝えたかったそう。 なのであの男の人が歌舞伎町で知り合っただけで家に泊めたり海外まで一緒に行くか!?っていう、普通の映画なら違和感だらけだけど この物語から伝えたいメッセージを読み取ると、そういうところの違和感はスルーしよう。笑 それに現実に、桂山明さんには双子の姉がいて、タイで学校の先生をやっているらしい。 ノンフィクションなリアル感もありつつな雰囲気だったから入り込めなくて私は少し退屈に感じるときもあって、みんなのレビューでは号泣した声があったけど、泣けなかった、、。 主人公が自由になろうと勇気を出した行動をしたとき、やはり頼れるのは人しかいないから、結局人は、人に支えられて生きているんだな。 【自分らしく、自分次第、、】

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ayk

4.0タイトルの意味

2021年3月8日
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 生まれた時に37秒呼吸が止まっていた為に脳性麻痺の障害者となってしまった23歳のユマ。臆する事なく1人で電車に乗り、仕事に出かける。  仕事は友達の漫画家のアシスタント。といってもほとんどはユマがアイデアを出して絵も描いている。友達はユマが障害者であることを蔑んでいる様子。いいように利用し、給料も搾取する。なんて奴😤  なんとか漫画家としてデビューしようと売り込むが、なぜアダルト路線?ちょっとそこは謎だけど、編集長に「経験あるの?経験してからもう一度描いて見せて」と言われて、、、なんとか経験しようと奮闘するところが凄い!出会い系で数人とデートしたり、夜の街で買春したり、普通の若い女の子だってなかなか勇気がないと出来ないのに、車イスに乗って1人でガンガン突き進む! 大したもんです!結局願いは叶わなかったけど😣  ユマは自分の身体とちゃんと向き合い、自分のやりたい事を叶えようと努力する。必要な時はひとの手も借りるし、娘が心配でたまらない母親とも普通の親子の様に喧嘩もする。常に前を向いている。  母親と喧嘩して家出した事で、会ったことのない父親に会いに行って、知らなかった家族のことがわかり、ユマはひとつ成長する。  あぁ〜、自分も頑張らないとなぁ、て気分にしてくれる映画!

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アンディぴっと