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最後のメール
ラストのメールで泣。
さらにデスクトップ。
映画の形式として新しいだけじゃない、
ミステリとしてもヒューマンドラマとしても十分すぎる面白さ。
…と言ってしまえば簡単だけど、
実は、この形で綴ったからこそ伝わるもどかしさや愛情。
ネットの中の出来事は
どうひても客観的に見えるけど、
モニターを覗き込む主観に近いカメラで見せられるので、
客観なのか主観なのか世界が曖昧になり
ぐいぐい引き込まれる。
最後のiMessageとデスクトップ、良かった。
母親・妻が亡くなった事実を、
いずれもが、ちゃんと受け止められるようになったことが描かれる。
映画や犯罪の手法・動機は変わっていくかもしれないが、
描かれるものの本質は そうそう変わらない。
今後もどんどん新しい技術やサービス、トレンドの変化で、
数年後にはこの映画も古くなるかもしれないけど、
未来の人も、永く楽しませてくれる良作だと思う。
引き込まれた
面白かった。
パスワードがわからなくても家族のプライバシーは簡単にわかっちゃうのかぁ〜と、しみじみ。
父親役の人も額のシワが気になった(笑)けど、よくいそう、娘も平均的な韓国系アメリカ人な感じ。インドの人のアジア人のイメージなのか?
個人的にヘンリー・ゴールドウィングとまではいかなくても…ってどうでもいいか。
最後は駆け足で、やや雑な感じもしたが、いろんな意味で面白かった。
ネットの怖さをネットを介して伝える撮り方が面白い
全編画面越しという撮影方法で構成された作品で、ネットの悪い部分を最大限に描いたサスペンス ネットによって生まれる疑心暗鬼、不信感、果ては事件事故に巻き込まれるといった内容をうまく凝縮された脚本で、二転三転とする展開にハラハラしました。
主にPC画面が映されているので、人間の表情から伝わる感情など伝わりにくい部分で、冗長に感じる欠点もありますが、見慣れた画面であるからこそ観客が当事者のような演出は、恐怖心が増すという最大の利点とも思えました。
最後まで娘を執念深く探す父の姿は鬼気迫るものがあり、お父さん方に見てほしい作品です。
パソコン画面だけで話が進む、最近流行りのヤツ。 だけどコレはしっか...
パソコン画面だけで話が進む、最近流行りのヤツ。
だけどコレはしっかりサスペンスになっていて、このパターンがちゃんと映画作品として確立したのだなーと嬉しい。小ネタももちろんあるけど、メインは謎解き。ツッコミどころも無く、オチもついて、満足。
後味悪くしとけばカッコいいデショってのも無くて良いねー。
モニターのみで魅せる感動
PC画面だけで構成されるスリラーのUnfriended(2014)はCyberbullyの復讐劇としてヒットし、新しい手法のPOVとしても受け容れられました。
PC画面とはいえスカイプのようなビデオ通話が常時つながっていて、つねに1人~マルチな通話者の顔を見ることができ、その状態を利用して役者がリアルな演技をします。
使ったことがないのでFace to Face通話をよく知りませんが、アメリカ映画のなかでは日常的な風景として度々見られます。
Eighth Gradeのケイラも顔出しの動画SNSを使っていました。
日本では国民性として通話にしろSNSにしろ、顔出しは平常ではありません。ゆえに、とても英語圏な気配のするテクノロジーだと思います。
つまり、アメリカならではの映画だと言えます。
UnfriendedのスマッシュヒットをうけてUnfriended Dark Web(2018)がつくられました。続編がいけるネタではないので続/編ではありませんがアイデアを加味して刷新しています。
もともとUnfriendedはPCのモニター上部に付いているカメラがとらえる世界に過ぎず、登場人物は常にそこにいます。いなければドラマが成り立ちません。ところが、襲われることがわかっているのにPCカメラの前に張り付いてガクガクブルブルしているのは変なので、その不自然を演技によってクリアする必要がありました。
よって、役者たちは台本と設定だけで、恐怖に震えたり、泣き叫んだりしているのであり、それを考えると彼らの没入度には尊敬を感じます。
低予算なPOVの真価がリアルな演技に支えられているのは理解できますが、役者とはいえ、架空の設定に涙を流したり、嘘っぽさがないのはリッパなものです。
Unfriended Dark Webでは登場人物の1人に聾を設定していました。
といえば、2016年のホラーHushのヒロインも耳が聞こえない設定でした。この仕掛けは観客に「志村後ろ!」的効果をもたらすのですが、この前提要素が必ずしも映画を盛り上げるとはかぎりません。ホラーにおける耳の聞こえないヒロインとなれば、観客として解りきった「志村後ろ!」的危険度が、反って料理しづらくなる、と思うからです。
同じく2016年の大ヒットホラーDon’t Breatheの侵入先の主人も目が見えませんでした。だから泥棒にとって楽勝の仕事と思えたわけですが、真っ暗闇を追われるときは、もともと目が見えない主人のほうが有利です──その反転発想がとても鮮やかでした。
Hushの聾ヒロインにしても殺人鬼には楽勝の獲物と思わせながら、感覚が鋭くて賢い──その手強さに裏切りがありました。しかしUnfriended Dark Webは聾をうまく映画に生かしていたとは言えませんでした。
お互いがPC画面に見入っているビデオ通話時は、その背景が見えているのは相手だけであるゆえに「志村後ろ!」状況が生じやすいのです。ただしドリフターズの寸劇ならいざ知らず、スリラー/ホラーで「志村後ろ!」は一度やれば二度目は白けます。
好適な舞台設定とは得てしてそういうものです。
そもそも、POVそのものがジャンルとして二番煎じの難しい宿命を負っているのです。
このSearchingもPC画面だけで構成されるPOVドラマです。
冒頭から懐かしいXPの画面──緑の丘陵と青空──で始まり、何かのモニター画面を外れるロールは一切ありません。つまり映画としての状況描写が無く、PCかテレビ放映か監視カメラかスマホ画面などが、総ての状況を語るわけです。
ゆえにUnfriendedを思い浮かべたわけです。で、POV亜種を見る気分で、暢気に見始めたわけです。
すぐにとんでもない高い志をもっていることに気付かされました。
面白いのに加えて感動的でもあります。個人的にはEighth Gradeと併せて2018年の最高作でした。
感動とは別に、PC画面で構成される映画で感じたのは英語の圧倒的なスピードです。考えてみればあっちには全角なんてものがありません。
タイピング、検索、コピペのような基本動作に加えて、ローカライズの要らないアプリケーションのサクサク感が凄まじいのです。その目まぐるしい速さと、顔出しで様々なWEBサービスを操るアメリカのopen minded personな様子は、まるで未来世界を見るようでした。
アメリカのティーンはFacebookやGoogle+へプロフを載せinstagramやtumblrに写真を残しYouCastであてもなく顔を晒しています。
ただしSearchingはモニター上でドラマを語る必要に迫られて、登場人物をインターネットテクノロジーの操者に仕立てているのであって、ネット社会を肯定も否定もしていません。
そのモニター=POVは自ら強いた枷であり、その枷を自在に操って、感動へ導いているのですから、この映画の凄さには計り知れないものがあると思います。
台詞は発言されるものと画面上のダイアログ、筋書きはPC操作、描写はライブカメラ等々・・・その方法論に感心しながら、ラストのMom would be tooと最高に素敵な写真ではホロッと泣けました。
POVでありながらPOVの限界を感じさせない、完全に魅せられた100分でした。
本質ってなんだ
自分の子供がどんな人間か、本当にちゃんと理解してますか?っていう。
PC画面だけで展開される構成もさることながら、
知ってると思い込んでるけど実は分かってない みたいな、サスペンス要素がすごく良かった。
ストーリーもリズミカルかつスリリング。
期待以上に面白くって最後まで途切れずに引き込まれ続けちゃった。
ラストだけちょっと尻すぼみ感があるけど、傑作。
All Time BESTが納得です。
新しく面白い視点でした
全編の映像がパソコン画像メインで進む。ネットで何でも出来ちゃう世の中だと再認識。娘のパソコンのパスワードとか勝手に変えて、調べ始められちゃうところとかもドキッとする。どんでん返しあり、良いサスペンスでした。
SNS捜査官
低予算で最大限の映画を作っています。
スマホ、MacBook、SNS他アプリまさにタイムリーなアイテムで捜査が進みます。
「スマホを落としただけなのに」と根本は近いけど、こっちの方が圧倒的にリアリティがあって世界観に入り込める。
日本の映画もこういう方向で勝負して欲しい。ただ二番煎じは飽きる気がする。
非の打ち所のない傑作
物語がパソコンの画面のみで展開するという斬新な手法。冒頭から最後まで少しも退屈することなく、目が離せませんでした。パソコンのレイアウトやメッセージ送信時のためらいなど、細やかな工夫があって中身が濃かったです。ラストのどんでん返しも予想外ながら、キチンと伏線を張ってあり納得しました。クオリティーの高い作品です。ストーリーもいい話なのでお気に入りです。
斬新な撮り方
ほぼほぼ、オンライン上かテレビ画面で描かれている点が、斬新で面白い。
ストーリーもよかったです。登場人物が少ない中、よくできた脚本だとかんじました。
通勤の中、携帯の画面で見ましたがいつも以上に集中できた気がしました。
この映画は、大画面やスクリーンより小さい画面向きのような気がします。
家にいてこれだけできるのね
ほぼPCやスマホの画面だけでストーリーが進行するあまりにも斬新な手法。改めてPCやタブレットで殆どの調査ができることと、大して自分が使いこなしてないことを認識。もっと使いこなそう。
ハッピーエンドにするならもう一工夫欲しいかもしれません。
父親が失踪した娘を探す為に、ネット上で娘の情報を探して行く・・・と言うストーリー。
ハリウッド映画ながら、「インド系の監督」と「韓国系の主演」という少々珍しい映画。少し不安に感じながらの鑑賞でしたが、結果からいうと、面白い映画だったと思います。PCでのやり取りを中心に物語が進むっと言う設定の妙。また、終盤で二転三転する展開は目が離せません。
設定が特殊なので、少しばかり無理があるシーンやストーリー展開があるのは事実ですが、全体の面白さを損なうものではなかったと思います。
ただ、ハッピーエンドにするのは無理がありすぎのように思えます。逆にハッピーエンドにするのであれば、若干でも展開を微調整した方が良かったのではないでしょうか?少し残念に感じました。
これぞ映画
画面越しに描かれる世界の中だからこそ成立する異質な世界観と、それを活かしきった脚本に、鑑賞後思わず拍手してしまった。
ノンストップで無駄がない、こうした作品に出会うために私は映画を見ているのだろう。
最高の2時間だった。
"missed call" メッチャスリリング!
メッチャ面白かった!多分本作って日常的にPC使ってる人とそうでない人でスゴく評価が別れる気がするんですけど、個人的には仕事でもプライベートでもずっと使ってる自分としては物凄くハマれる作品でした。
単に画面作りが変わってるだけじゃなくって、根底にあるのは親子関係の物語なので、そこも良かったんでしょうね。父親は父親で気を使って娘の前では亡くなった母親の話しないようにしてて、娘としては母親の話をしたい気持ちで。でも、こういうのっていつも「母親が見てるぞ」なんて言われ過ぎてもまたウザいし。あー、親子でもバランスって難しい。とにかく最後娘さんが無事でホント良かった。
日本とアメリカでSNSの使い方って随分違うと思うんですよね。日本人は匿名性を好むので、あんなに自分の名前ネットに撒き散らさないと思います。アメリカ人は正反対でガンガン自分の名前出していく。その辺の感覚の違いも面白かったですね。インターネットで探し当てるって日本の方がハードル高そうです。でもネットの方が本音を出しやすかったりするのは日本もアメリカも変わらないんですね。後、父親が勢いにまかせて打った文章を見直して書き直してましたが、あれ大事です。感情まかせの文章って送った後に後悔って誰しもありますよね。スゴい冷静だ!
別に有名な俳優出てる訳じゃないし、ずっとPCの画面って辛いかなっと思って映画館に行くのは避けたのですが、こりゃ映画館で観ときゃよかった!
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