劇場公開日 2018年10月26日

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「必然性には「?」。でも良質なサスペンス。」search サーチ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5必然性には「?」。でも良質なサスペンス。

2018年12月9日
PCから投稿

悲しい

興奮

知的

【賛否両論チェック】
賛:二転三転し、全く先が読めない緊迫したストーリーが、サスペンスとしてはとても良質。
否:延々とPC画面で話を進めるため、シーンによってはかなり強引なので、観ていて退屈してしまいそうなところもある。

 全編PC画面の作品というと、イライジャ・ウッド主演の「ブラック・ハッカー」や、ホラー映画の「アンフレンデッド」なんかが有名なところですが、本作の全編PC画面はちょっと無理やり感が無きにしもあらずです。例えば主人公が部屋で1人ふさぎ込んでいて、それがパソコンのカメラを通してPCの画面に映っている・・・なんていうようなシーンも結構あって、
「何もそこまで無理にPC画面にしなくても・・・」
なんて思ってしまうのも、また正直なところです。
 その分と言いますか、逆にと言いますか、ストーリーは非常に上質なサスペンスです。愛娘が忽然と姿を消し、行方を探すにつれて、彼女のこれまで知らなかった重苦しい一面が明らかになっていく様子や、二転三転して全く先の読めない真実に、観ていてハラハラドキドキさせられてしまいます。
 ある程度の画面の観づらさや退屈さはご愛嬌として、ストーリーを純粋に楽しみたい、そんなサスペンスといえるかも知れません。

映画コーディネーター・門倉カド