泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
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派手さはないが、じんわりと泣けてくるいい映画だった。
派手さはないがじんわりと泣けてくるいい映画だった。大人になったゴルゴと和田がベンチで語り合う所あたりからやばかった。出演者は誰も素晴らしくいい仕事をしていたと思う。メインの堤真一、柳楽優弥、川栄李奈、キムラ緑子や和田役の人はもちろん、名前も知らないような高校生役の人たちも含めて。
堤真一さん。どんな役柄でも上手い演技。川栄李奈さんも立派な役者さん...
堤真一さん。どんな役柄でも上手い演技。川栄李奈さんも立派な役者さんになった印象。
途中で違和感や無理のあるシーンがあったのは否めませんがラストのシーンで満足度は少し上がりました。
思い返せばナルホドのエンディング。
部活野球の経験者の方が観たらどんな感想なのか気になるところ。
「あるある」なのか「そんなのねーよ」のどっちなんだろう?
それにしてもやっぱり堤真一さんはどんな作品でも良い味を出しています。
土曜日なのにお客さんが10人程度だったのは不思議でした( ´∀`)
後悔と再生
人は屡々「してしまったこと」を後悔しますが、それは寧ろ日常生活の中での軽い躓きに過ぎないことが多いでしょう。心の奥底から後悔し人生の桎梏となるのは、「しなかったこと」「やれなかったこと」に対しての悔恨です。
人生の黄昏年齢であればあるほど、猶更心に蟠踞する昔日への思いは暗く深いものです。
ただ人は諦観に耽るだけではありません。心をリセットしやり直すことが出来ます。たとえ年齢が幾つであったとしても・・・。
本作の主人公は長年高校野球の監督として指導に熱中し、多くの生徒と巡り合い過ぎ去っていった中に、不本意な意思疎通のすれ違いで去っていった生徒が、彼の心に蟠っていました。その生徒との偶然の再会から、改めて過去を顧み、そして現在の己を見詰め直す。
本作が根差すテーマは深遠であり崇高です。
20世紀の末頃に持て囃されたアメリカの詩人・サミュエル・ウルマンの詩「YOUTH(青春)」の一節を思い出しました。
「人間は年齢を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。
歳月は人間の皮膚に皺を刻むが情熱の消失は心に皺を作る。」
「人間は信念とともに若くあり、疑念とともに老いる。
自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。
希望ある限り人間は若く、失望とともに老いるのである。
自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、その人は若いのだ。
感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。」
本作のフレームワークは、重松清原作に沿って確固としていますが、ただ筋立てが茫漠として詰め切れていないために、感動が喚起しきれず、やや淡々と進行してしまったのは残念です。特に堤真一演じる主人公の現在と過去、その時々の感情の起伏と行動が、終始第三者視点で捉えられているために整然としていて静的にしか見えず、彼を突き動かす滾るような情熱と、その反動としての醒めきった諦観が伝わってこないように感じます。
「余命半年の元生徒と教師の再会-最後に分かり合えた絆の物語」というキャッチコピーから、泣かせてくれることを期待しながら、残念ですが全く泣けませんでした。その点では期待外れでしたが、これまでの人生の後悔を総括してみようと思い至る、その好機にはなってくれました。
人間っていつまでも成長できる
よく言われることだけど。努力をしたからと言ってみんなが報われ成功するわけではない、しかし成功した人はみんなが努力した。ってことかな。
とはいえ、このことを悟るのは難しい。まして、諭して納得させるのは、もっと難しい。
キャスト陣が良い
赤鬼が泣くかどうかはさておき私は泣きました。堤真一の哀愁と柳楽優弥の眼差しね。あと前から思ってたけど竜星涼が素晴らしい。キムラ緑子もほんと良い仕事してる。派手ではないけどしっかりとした俳優陣を起用している、良き作品でした。高校時代のキャストも満足感あり。
意外にも高校時代の役者が良かった!
高校野球、爽やかでした。球児たちにリアリティがあって、なぜみんなこんなに頑張って野球に打ち込むのか、わかりました。
柳楽優弥演じる斎藤の高校時代役を堀家一希くんという役者さんが演じているのですが、それが本当に良かった!
一人一人に個性があって大人になっていく、それぞれの人生を等しく感じられました。
堤真一には、「どこか本気で話してない」役柄が多い気がするのですが、それが見事にハマってました。教師ですが一人の人間として失敗することもあって、それを大きく包んで慕ってくれる生徒との交流の物語だなと思いました。
熱血監督の情熱と過ち
赤鬼がただ怖いだけではなく、芯は優しさがある教師像を体現していた。
それでも、生徒の為と思い込んでの言動の数々が、思い違いから一人の少年の青春時代を捻じ曲がっていく展開は痛々しかった。
堤真一は言うに及ばず、柳楽優弥、川栄李奈の若手俳優の演技も素晴らしかった。
厳しい部活出身ならぜひ!
学生時代どうしてあんなに頑張れたのかと思うくらい部活をしていたよね。昭和の部活は体罰、パワハラなんて言葉はなかったなぁ〜と懐かしく。
この歳になって、あの頃の顧問の先生の気持ちもわかるようになって、学生時代を懐かしむ気持ちもあって、、しっかり入り込んで観れました。特に元野球部の方にはおススメです。私は軟弱卓球部でしたけど。
入り込んで観れば奥は深く主人公2人の演技力にかなり揺さぶられると思うのですが、、、表面上は淡々と説明的な表現が多いので途中寝ちゃってる人もいましたね。賛否が分かれる作品なのかな。
過去の若々しさと現在のしょぼくれ感を堤さんが素晴らしく演じ分けていて流石!と感動しました(^^)
同じ日に「ザ・ファブル」を観たので柳楽さんの役柄の違いに役者としての幅は認めるけれど、、上映時期を考えて欲しいと思いました。
ミニマムに濃縮した人生模様
赤鬼の家族とゴルゴの家族。説明は極力省きつつも其々の葛藤が描かれ、抱えた気持ちは演者に託される。展開は、のっぺり単調ともとれるが、過度の演出が無い分、要所要所で感情が揺さぶられた。
高校野球をベースにはしているが、生きざまや他者との交流を静かに力強く描いているヒューマンドラマであったのかな、なんて思ってみたりもします。
高校時代も含めて、演者に隙なし。
死を迎える時に「悔しい」と言えること
タイトルに「泣」とか「涙」とか入れられると逆に泣けない、、、と思ったら泣けた。
野球で言えば、ストレートの球。しかもスピードも早くない。誰でも投げられるくらい普通の球ですが、とってもいい。
特に、柳楽優弥はハマり役。ちょっとチャラくて、情けなくて、腹立たしい感じだけど、人間味があって良かった。
死を迎える時に、「いっぺんの悔いなし!」と死ねるのが理想だと思っていましたが、まだ生きていたいと思いながら「悔しい」と言えることも素晴らしいと思った。
浅いかな。
重松清の長編の展開はほぼ好き。が、短編の映画化のためかお話がやや唐突。先生の立ち直りの話だからこれで良いのかなー。結末は好きだけど。
川栄、ここにも出てた。売れてるなー。で、演技もうまい。川栄の演技に泣けた。
小品なれど佳品
高校野球部の監督が病院でばったり出会ったのは、甲子園まであと一歩だった十年前に、期待をかけていたのに途中で退部退学していった選手だった。ガンでもうすぐ死ぬ彼と監督の話。
教えていた先生、教えられていた生徒。機会を与えていた先生と、それを勝ち取ったり、戦わずに去ったりした生徒。当時はそんな構図に見えていたものが、年を経て振り返ると違う姿にも見えてくる。
実際に、先生は彼によって再生する。
堤さん、そして柳楽さんの演技がいい。特に柳楽さんは、ちょっとヤンキーな “いい奴” を見事に体現している。
彼が残す家族に言う “無理” が、ひとつひとつ胸に刺さり、「泣くな」とタイトルで言われても、とても無理だ。
派手な映画なら、「彼は、最後の半年間、先生のもとでコーチをし、弱小校に初勝利を味あわせて、亡くなった」といったドラマにしたりするのだろうが、原作は重松清さん、地に足がついた小品なストーリー。
だからこそ佳品になった感じ。
彼の妻を演じた川栄さんも絶妙な役柄。高校時代の彼を演じた堀家さんも見事でした。
観てよかった。
追伸
柳楽さん、野球は下手か〜
小さい頃から名優だから、機会が少なかったかな
高校野球の綺麗事ではない部分の台詞が絶妙
レイトショー鑑賞者3人ってのが残念でしたが、元野球親父的には良い作品でした。
元球児・野球親父に母ちゃん、高校野球好きの方は、チャンスがあれば是非!
話は、先が読めるストーリーですが・・・
高校野球だけでなく、何かに頑張る人に対しては、禁句的な台詞が多いので、◯野連は絶対推奨しない感じ(^◇^;)
『俺達は、監督が甲子園に行くた為の駒だろ!』
『努力は、必ず報われる!?報われたら全員レギュラーになれて、甲子園に行けるのか!?』
それもコレも踏まえて、人は成長して行くとは思いますが、その途中で末期ガンになる元教え子と赤鬼と呼ばれた監督の物語
高校野球のシーンは、しっかりと作ってて、元野球小僧の堤さんのノック姿は様になってて、野球部員も強豪校と弱小校の人選も抜群でした。
高校時代は、それなりに上手い子が演じてたゴルゴ・・・
大人になった柳楽さんは、明らかにやってないの分かりますが・・・
癌に冒された渾身の演技力でカバーするのは、14歳でカンヌで主演男優賞に選ばれながらも紆余曲折どん底を見た俳優さんです。
しかし元AKBの勝ち組・川栄さん〜確固たるポジションを掴みそうな勢いのど真ん中での離脱は、事務所もスポンサーも痛いね。
ただ・・・結婚出産を経て更に化ける気はする楽しみな女優さんである事は間違いない。
竹原ピストルさんの唄が沁みる〜☆4つ
泣けた!
堤真一と柳楽優弥の演技に圧倒されました!
川栄李奈さんの役も良かった
病気の話しは別として、こういう先生が生徒の運命を左右してしまう話しってあるよな〜
でも、それでも自分の人生は自分で責任持って行くしかない
ゴルゴは和田が和田はゴルゴが羨ましかった
そして先生は野球しか見てなかった
思ったほどでは
逝ってしまう(G)を夕日の沈む長いショットでシンボライズするなど、とにかくコテコテと言うかベタと言うか、演出が昭和で自分はあまり連帯感を持てず残念でした。涙覚悟でハンカチ持参でしたが、周囲の方々も特段泣いている気配なく淡々と観賞している様子。
昔テレビでルーキーズ観たときは結構泣けたのに自分の感性が鈍ったのでしょうね。
泣くな赤鬼、泣くな私…
泣くな赤鬼、泣くな私…って感じですかね。余命宣告のストーリーはありがちですが、やっぱり泣けますよね。昼間の鑑賞だったので、ご高齢の方が多かったですが、皆さん、泣いていたようでした。何を思って泣くかは、人それぞれだと思いますが…。よく、余命宣告を受けて、やり残したことをするってストーリーはありますが、それに近い感じかな…。
物語は、現在と、過去の回想シーンと交互に流れる形で進みます。しかも、順を追って流れるので、感情移入しやすいんだと思います。高校生のゴルゴが、「先生は、頑張れば夢は叶うって言うけど、頑張ったら、自分も和田もサードの選手になれるんですか?」みたいなセリフを言ったんですけど、私は、大きく頷いてました。諦めないことは大事かもしれないけど、絶対はないんだよね。ゴルゴは、人と争うことが嫌いな優しい子だったんだよねって思いました。10年前の赤鬼は、今 思えば、決して、褒められる先生でなかったですね。でも、ゴルゴは、いつまでも、先生を尊敬していた。卒業できなかったから余計になのかな。尊敬していたから、再会しても慕っていたし、そんな彼だから、先生も気にかけていた。先生も、甲子園が縁遠くなって、腐ってたけど、彼に出会って、人間に戻って行った感じでしたね。
キャストも良かったです。臭くなり過ぎず、いい感じでした。個人的には、川栄李奈 良かったと思います。
ゴルゴ役は同じ人が演じた方が良いのでは?
斉藤(ゴルゴ)役は二人ではなく、高校時代も柳楽優弥か、成人後も堀家一希か、同じ人が演じた方が感情移入して泣けたと思う。
野球シーンが多すぎ?もう少し人間ドラマを織り込んで欲しい。
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