アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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数学サスペンス映画
山崎監督の作品という事で、リアルなCGで作られた海戦アクションを想像していましたが、全く違った映画となっていたのに驚かされました。
物語の大半は、軍拡化を進める日本の軍部における「海戦主義」と「空戦主義」に対立した議論に終始しますが、双方の思惑の真ん中に「戦争素人」である天才数学者を据える事で膨らみを持ったサスペンス映画として作り上げるに成功している。
大和沈没シーンのCG演出等は相変わらず素晴らしい出来ですが、今作をフィクションとは言え、新しいスタイルの戦争映画とし得たのは、何と言っても菅田将暉の好演が大きいのではないでしょうか?
日本の象徴としての戦艦大和の運命、狂気へと突き進む日本。
敗戦と言う結末を知った現代人だからこそ、感じられる感動があったと思います。
戦艦大和の切ない存在意義に涙
最初の戦争シーン。大和が無惨にも破壊され大勢の犠牲が出る様子が描かれていますが、あまりの恐さに口開いてた…めっちゃ絶望した。
そしてこの感情こそが平山中将が見越していた未来そのもの。大和の存在意義。
私はまんまと平山中将の未来予想の軌道に乗ってしまっていた。
観終わったあとの余韻が凄い。<正義ってなんだろう…?>をずっと考えてた(笑)
最悪の状況を避けることが正義と疑わない主人公。
最悪の状況は避けられないと受け入れてダメージ軽減を図る平山中将。
この終盤の平山中将の考えにシビれる!そして大和の存在意義が切なすぎて泣ける…
平山案を論破するまでは櫂直が主人公でしたが、最後の10分は平山中将が主人公と言っても過言ではない。
そもそも最初から田中泯さんのオーラが他のキャストと段違い。彼以外にこの役を演じられる人いない。アカデミー賞助演男優賞を勝手に確信した。
菅田将暉ファンだけど、今回ばかりは田中泯に完全に喰われたと感じた。
余談だけど、これはめっちゃいい映画だったのにドラクエどうした?と監督に問いたい(笑)
原作を超えたかも
最近多い…数字は嘘をつかない
NASAの女性数字者の「ドリーム」やエニグマのチューリング博士の「イミテーションゲーム」がちらついてしまいましたが、和式版、面白かったです。
まぁ、フィクションだわな。
俳優陣が豪華で、すごいなぁと思いました。
菅田さんはどちらかというと苦手なタイプで、さほど興味ないのですが、今回の役はそこそこあってたんではないかな、と上から目線ですみませんが、そんな感想で観てました。
大和は美しい
そう思います。
タイタニックの映画を初めて観たときCGに感動しましたが、今回の冒頭やラストの大和の海上を優雅に漂う姿に、映像の進化を感じてそれに感動してました。
原作知らないけど、この後の櫂少佐がどんな人生を歩まれたのか、そこに興味が湧きました。
わかりやすい!
菅田将暉は天才か
そういう見方もあるか。
大和の魅力と魔力
本気で、ミサイルに竹槍で応戦しようとしていた時代
通常、戦争を題材とした作品は、その悲惨さや残酷さ、平和の尊さや現代人へ警鐘を鳴らすなどの役割が大きいように思いますが、この作品で感じたことはただ一つ。
「人間の愚かさ」
常軌を逸した、まともな判断が出来なくなった権威権力に塗れた人たちの、悲しいまでの愚かさ。
今年一番の邦画の予感です。
大和の魔力がよく分かる
アルキメデスの大戦
面白い!
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