劇場公開日 2019年7月26日

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「フィクションまで使って、無責任に山本五十六を美化させてはいけない」アルキメデスの大戦 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5フィクションまで使って、無責任に山本五十六を美化させてはいけない

2022年5月18日
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鑑賞方法:VOD

一年くらい前に映画館で見たはずだ。今回、配信されていたので、アイドル映画だと思ったが再鑑賞した。割と面白かった。がしかし、実話でないと知り、やっぱり、アイドル映画だと悔やむ事になった。
閑話休題
山本五十六や海軍を美化することは、日本人ならば、多少理解できる。何故なら、陸軍と比較して海軍を理解しようとするから。しかし、アメリカ人の多くは、山本五十六や海軍を悪魔の様な輩と思っている。つまり、アメリカから見た山本五十六は、ウクライナから見たプーチンと同じなのだ。海軍の真珠湾奇襲攻撃は、なんて言おうとアルカイーダのテロと同じなのである。そして、日本人からすれば、不戦条約を破って攻めてきたソ連と同じだ。

【余談だが、東京大空襲の作戦指導者カーチス・ルメイに日本人は勲章を授けている。悪魔のはずのアメリカ人に日本の勲章を渡す。日本人とはなんとふところの広い民族!】

だから、フィクションまで使って、無責任に山本五十六や海軍を美化させてはいけないと思う。『日本のファシズムの温床は陸軍にあり』と東條英機を戦犯に仕立てる起来があるが、海軍も同じ穴のムジナなのだ。
それは兎も角、数学が出来なくとも、戦艦なんて役に立たないとは、ある程度理解されていたと聞いたことがある。

僕のルーツは新潟県小千谷なので、山本五十六が、地元の英雄である事は理解できる。

マサシ