「秋の恋愛映画」マチネの終わりに akitinnさんの映画レビュー(感想・評価)
秋の恋愛映画
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ギターで聴かせるラ・カテドラルと切なくも人恋しい寂しさを伝える石田ゆり子の表情。人肌欲しい寒さも感じるけど、でも誰かに寄りかかるほど弱くはない大人の男女の恋は、秋に観る映画としてはぴったりでした。
以下ネタバレです。
全体的には落ち着きのある質の良い恋愛映画でしたが難点も少々。
いくら身内が緊急オペ中だからって病院の廊下の長椅子で赤ちゃんのオムツ変えるなよとか、いくら恋しい人の姿が見えないからって金払って聞きに来てる観客そっちのけでドーンと演奏やめちゃうなんてプロじゃないだろうとか、いくら物凄い嫉妬したからって手の込んだ工作しすぎな上に結婚して子どもまで作ってから罪の意識か贖罪か知らんが4年も経ってぶっちゃけて、「私は子供と一緒に実家に行くから、あなたは好きにして」とか勝手すぎだろうとか色々言いたい事もあり、恋愛優先すぎる自分勝手な人達の行動は正直胸糞でした。
でも、最後に惹かれ合っていたふたりがようやく再会し、笑顔の槇野は走り出した。その
エンディングだけで救われましたが。
まあ、そこからふたりの関係始まるのかな?始まったら片方は妻子あるので不倫だよなとか、いらん野暮な懸念も生まれましたが。
総じて、エグいまでのライバル女の横槍に本気でムカつきますが、キレイな画、キレイなギターの音色、中年とはいえ美男美女の画力に支えられ、良い映画になっていたのではないかと思います
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