劇場公開日 2019年11月1日

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「シジミのしーちゃんとタケオ君はどうなった?教えてシルブプレ」マチネの終わりに kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シジミのしーちゃんとタケオ君はどうなった?教えてシルブプレ

2019年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

 先日新幹線に乗ったときに前の座席に坂本龍一が座っていた。「大ファンです!よければサインください」などと、どう声をかけようか迷っていて、よくよく見たら全くの人違いだった・・・(完全にネタです。新幹線にも乗ってません)。

 自分の人生がすれ違い恋愛ばっかりなものだから共感しまくりってこともあるのですが、終わってみると切なすぎるこの映画。どうせ『卒業』のパターンなんだろ!と高をくくっていたこともあって、まさかの展開となってしまいました。ただ、このパターンは50~60年代のメロドラマの定番だった気もするし(はっきり思い出せません)、その王道を日本的に現代的にアレンジしたかのようなドラマかと思います。

 そうしたプロットの中、「未来が過去を変える」などという裏テーマも存在して、蒔野が一目惚れした洋子のシーンがテロが起きまくっていたパリという2014年。そして2年後には大きな「すれ違い」が起きるのですが、タイムパラドクス作品のように過去を変えるんじゃないかとも期待させる現代パートへと変遷します。また、『卒業』→サイモン&ガーファンクル→NYセントラルパークという奇妙な符号も発見し、最後の最後で観客を過去へ妄想させる演出となっていました(あくまでも個人的な感想です)。

 クラシックギターという設定も、ギターを弾ける福山雅治が演じることで深みを出していたし、雨降り、水といったシーンでは名曲「アストゥリアス」が流れます。この曲は付け爪をしなくては弾きづらいクライマックスがあるので断念した経験もあり、懐かしさとともに重要なシーンで使われるために胸に響いてきました。ちなみに「アルハンブラの想い出」も断念しました。ちょっと弾けるぞ!とギターを弾いたことのない女の子の前でアピールするには「禁じられた遊び」を完璧に弾くのがよいでしょう・・・

 さて、そんな福山さん。凄くいいと思ったのはビブラートの掛け方ですね。指使いもほぼ完全だったようですし、あとは心に響くビブラートです。大げさに弦をフレットの横方向に震わせるように弾けば、女の子のハートはメロメロになること間違いなし!セーハってなーに?などと言わずに好きな子のハートを制覇してください・・・何言ってるのかよくわかりません・・・

kossy
きりんさんのコメント
2020年7月20日

わかります
右脳では映画を観ながら左脳では映画ドットコムのためのネタ探しという“職業病”ね(爆)

この時間だともうお家ですね?普段は客待ちの時間にタブレットとかで映画なのかなぁって想像しています。
となると途中でお客さん来ると邪魔では?(笑)

きりん
きりんさんのコメント
2020年7月20日

kossy さん
コメントならぬコント、夜中に吹かせてもらいました。メルシー

新幹線のグリーン車には新婚旅行で一度だけ乗りましたが、日野皓正とチャック・ウイルソンがいて、駅のホームには由紀さおりさんがおられましたねー。グリーン車最強です。

福山雅治はさすがは表現者。いい表情に胸を打たれました。

「しじみ生活」の試供品愛用者の今では「みじめ生活」なきりんよりw

きりん
しゅうへいさんのコメント
2019年11月16日

 kossyさん、こんばんは。

 シジミのネタのオチは原作には描かれています。ネタバレすると…。
 シジミを飼っていた女性の家でお鍋パーティーが開かれました。蒔野も呼ばれていましたが仕事の都合で遅れてしまい、殆ど終了間際に滑り込み。
 具材はもう殆ど食べられた後でしたが、テーブルに付くと、鍋の側にシジミが置いてあり、「まだ残ってるやん」感覚で鍋に全投入。するとその女性が大絶叫! なんとそのシジミは彼女が飼っていたシジミだったのです!
 慌てて救出するも、すでにみんな煮たっておりました…(笑)

 というお話でした(笑)

しゅうへい
かいりさんのコメント
2019年11月5日

アーティストとしての福山さんの雰囲気にも合ってましたよね。アクエリアス、、、ポカリかアクエリならアクエリ派なので賛成(何が)!

かいり