「大人のピュアなラヴ」マチネの終わりに bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
大人のピュアなラヴ
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優雅さの中に、豊かな表現力で描かれている、大人の男女の切ないラブ・ストーリー。平野氏の新たな一面に心動かされた、お気に入りの一冊の映像化。
当時、読みながら、映像化した時のギターリスト・槙野役は、福山雅治と思い浮かべていましたが、案の定…。洋子役は、松嶋菜々子かな…なんて思っていましたが、石田ゆり子も、揺れる女心をとても可愛らしく演じてました。
槙野の言葉は、一つ一つがキザで、とても普通なら語れないような台詞ばかり。そこに平野啓一郎流の哲学的な、言い回しも重なり、他の役者さんなら歯の浮くような台詞も、福山さんが語るから許されるって感じかな(笑)
「未来は、過去を変えることもある…」
物語の根底に流れるテーマの中で、互いに深く愛し合いながらも、離れ離れになり、一緒になる事を許されなかった2人に胸が熱くなります。最後の2人の微笑みは、観る人によって、いろいろな結末がイメージできますね。
福山さんのギターを弾く姿と音色は、男から見てもかっこいいし、心に染み入る演奏でした。原作がお気に入りだったし、予想通りの福山さんが主演だったので、⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎でした。
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