凪待ちのレビュー・感想・評価
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ファン意見なしで。ネタバレあり
予告、内容など一切予習しないで映画を観に行きました。まぁ、奥さん殺される、香取慎吾はヒモでダメ男ってことは何となくわかっていたけど。
いざ、映画が始まると内容はこちらが思った通りの流れと展開。なーんにも、驚かないし、やっぱりなぁって印象。
でも白石監督は、人間の弱さや葛藤。執着、妬みや嫉み、愛情、依存、悪縁、震災後の現実、介護などこの2時間じゃ収まりきれないほどの課題を詰め込まれた作品でした。私が擦れた人間なのもあって泣けたとは言えない。寧ろ、人間への不信感たっぷりの目で物事を、見ちゃうので。この人気持ち悪いとか。なんか怖い流れって思うところが多々ありました。おもしろかったし、もう一回ぐらいみて細かいところを見直したいです。
ろくでなしに惹かれる
香取慎吾さんの演じる「ろくでなし」の郁夫に引き込まれ、ついつい助けてしまう周りの人の気持ちが分かる気がしました。脂にういた肌に不精髭、だらしないシャツをきてギャンブルに溺れ、何かと「大丈夫」で終わらそうとする、、そんな主人公なのにやけに色気があって目が離せない。ストーリー時間を感じさせない展開で、終わった後に感想を言いたくなる映画です。ただ、恋人が殺された理由がはっきりしなかった。それならばキャッチコピー「なぜ殺したのか」は違うと思う。郁夫の生きざまにスポットを当てるコピーで良かったのではないか、、、
仲間の存在のありがたさと仙台の良さがわかる映画だと思います
郁男はギャンブルばっかりやって、亜弓さんに裏切ったりして最低なロクデナシではあるけど、本当はすごくいい人なだけに手を差し伸べたくなる娘さんやリリーフランキーさんが演じる小野寺さんの気持ちもよく分かるし、不条理なことばっかで「はっ?なんでそうなるの?」て言いたくなるようなできことが郁男さんにもふりかかり、その原因の人を見つけたときの郁男さんの気持ちが本当によく分かりました!
脇を固める役者がすごい
まずは、せっかくの白石作品なのに香取慎吾か…と見るのを悩んでいるかたは見るべき。そこに香取慎吾はいない。
ただのくずがそこにいて、そのくずを見捨てきれずにいる人々の演技がとてつもなくて素晴らしい。
やはり白石監督らしくというのか、
スッキリほっこりなんてことは一ミリもない。
きれいな景色からの墜ち続けるさま…
悪のなかに善がみえかくれして嫌いになりきれない愛してしまう…
善にほだされそうになるも、悪の部分がうずいて勝ちきれない弱さに…
個人的には共感し拒絶しながらみつつ、
弱さゆえの優しさに恐怖しました。
優しいがおきるたびに一つづつふえる足かせみたいなものが見える気がして…
うわぁーと叫びたいウズウズするところが沢山ありました。感情が揺さぶられて、一駅分くらい唸りながら帰りました…
リリーさん恒松さんや吉澤健さん…名前のわからない役者さんの数々…素晴らしかったです。もっと上映館が増えてほしい。
私は泣けなかったので、もう一度見に行ってみます。この感情はなんだろう。
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