ボーダーライン ソルジャーズ・デイのレビュー・感想・評価
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「将来について話し合おう」
限りなく不穏な重低音の劇伴、そして限りなく冷たいハードなストーリー。これ程無常観に苛まれる作品は珍しいと思われる。
構成としてはメインとサブストーリーが同時並行しているが、スーパー駐車場での邂逅で交わり始め、後半はドラマに拍車が掛かる。とはいえ、今作には前作と違い、観客が投影できる役柄が一人もでてこず、その全てが第三者的視点でしか見ることが出来ず没入感はこれまた限りなくゼロである。勿論フィクションであるが、実際に起こっている事だろうと容易に想像出来るほどの荒廃した日常がそこには描かれ、その運命に抗えない絶望感が止めどなく押し出されている。あのマフィアのボスの娘は、ここまでの惨状を目にして、果たして口が利けなくなってしまったのか、そして、“シカリオ”を殺し損なった少年は、復活した男からどんなことをもたらされてしまうのだろうか。子供達の未来を一手にフリにして、どうやってオチをつけるのか、次回作が楽しみなのだが、果たして制作されるのか?w 映画ならではのダークサスペンスの全部盛りの様相になっている今作品、中々のお手前である。
困った
こういうのは 感想が書きにくいな。
ハードボイルドというのか、それとも乾ききっているというのか。
意外なエンディングだったとは言っておこう。
なるほど。
おかげで今から最終章が楽しみでならない。
ぐうたらさん コメント見事。
さすがPROですね。
アレは意図的か偶然か
終盤少年がデル=トロを撃つが銃弾は致命傷にはならず、デル=トロは生き延びる。これは少年が意図的にしたことなのか?
その後の行動から周りの仲間に嫌気がさしていたようだし。
結果生き延びて、スカウトはたまたまだとしても。
つまらん
とにかく、ストリーが無いかよくわからん映画は観ていて苦痛だ。
予告編では、麻薬カルテルに内部抗争を起こすということで、どのように抗争を起こして、どう話が展開するのかなと思って期待して観たけど、結局何も展開無し。つまらん。
ラストで少年に「暗殺者になりたいか? 将来について話ししよう。」と言って扉を閉めて終わるが、なにこれ?
CIAのエージェントにスカウトするの?
第3作はこの少年が主人公?
この映画のどこが良いのかどなたか解説お願いします。
なかなか書けなくて…
随分前に観たもののなかなか感想が書けなくて…
まずもって前作が最高過ぎて評価が定まらなかった…
本作には前作ほどの「訳が分からないまま地獄に巻き込まれる」感じはないが、それでも変な声が出るほどの『梯子外し』(「いやおめぇ、そりゃねぇだろう〜!」)と、真っ向から対立するもお互いを認め合う『男の覚悟』があった。
逆に、達成感とカタルシスがないのだ。途中のバディ感は良かったけど。
シリーズ化するなら良い導入部だとは思うけど、でもその途端(二人は死なないんだと分かった途端に)前作からの魅力は失われるだろうな…
ふらっと入ってみたけど、、
有楽町ビックカメラをブラブラしていたら、8階に映画館があって(知らなかった)たまたま12/1映画の日で1100円で観られると言う条件だったので鑑賞してみました。前作を知らず何の前知識を持たずに観ましたが、ストーリー展開に途中付いて行かれなくなり、あれ?と思うシーンがあって十分には楽しめませんでした。
一つ思ったことは、戦争とは言えないまでも、国境近辺で死を覚悟した国境越えやアウトロー的な出来事が日常茶飯事に起きてるって事。
自宅で見た他のビデオでも違法に国境を越える難民を一般市民が平気で銃殺して正義を気取っていましたが、こう言うことが実際あるんだなぁと思いました。
日本はやっぱりまだまだ平和な国です。生まれて来る国で人生が決まるって言うのも、なんか不公平だな。
一作目と比べると不満
カルテル同士の抗争を引く起こすためにトップの娘を誘拐する作戦を決行。
デルトロ撃ちが見られ無事作戦が成功しこれから混沌としたストーリーが展開するのかなと期待して見ててたら全くカルテルが出てこない!
そしてデルトロがまさかのべ○ーシッ○ー?
今は亡きヨハンヨハンソンが外れ音楽がどうなのかと心配しましたがお弟子さんが担当したということで一作目に続き素晴らしかった。
そしてこの映画の醍醐味である緊迫感、善と悪の狭間で葛藤するエミリーブラントの存在は必要不可欠だと思う。
一作目で彼女の話は完結してしまったので仕方ないですがもう一度登場してほしいです!
話の一貫性がなく期待外れ感はありましたがこれほどの緊迫感を味わえる映画はなかなかないですしジョシュブロとデルトロはカッコよすぎるので三作目お願いします!
話は面白かったが、一作目にあった緊張感を感じず。
「ボーダーライン」の続編。策略を用いて、麻薬カルテル同士の抗争に持ち込もうとする、CIAのマットと、元検事のアレハンドロだったが・・・。
一作目の『ボーダーライン』が、比較的骨太に、麻薬カルテルとそれを阻止しようとする側(敢えて“警察”とか、“捜査機関”とは書きません)との『戦い』を描いていましたが、二作目のこの作品では、その『戦い』が、より『汚い戦い』に移行して行っています。その背景には、ISISなどのテロ組織などによるアメリカ本土へのテロ行為に日々晒されているという事もあると言う様に表現されています。一作目は、2016年なので、その時も、そう言う脅威はあったと思うんですけどね?
ただ、ちょっとストーリーのリアルさ、骨太さが、無くなっていた様な気がしていたのは、気のせい?まぁ、某第45代アメリカ合衆国大統領が、アメリカ・メキシコ国境に壁を築きたくなるほど、違法移民が沢山いると言う事や、メキシコの警察が麻薬カルテルに牛耳られている事とかは事実なんだと思いますが、描いている本筋の『汚い戦い』が、なぜが一作目ほど心に来ませんでした。なんでかな?脚色が過ぎたのか?
でも、あの終わり方は、伏線を張っていますよね?三作目があるのか?
単調で退屈👎
メキシコ国境に巣食う麻薬カルテルの撲滅を図るアメリカCIA特別捜査官の決死の作戦活動を描く。アカデミー賞ノミネート作品の続編とのことですが、生憎未鑑賞。...だからかも知れませんが、本作のヤマ場が最後まで今一つ良く分からず仕舞いでした。スーパーで起こった自爆テロをカルテルの仕業と見てアメリカ側はカルテル同士の抗争を引き起こす作戦を始めるが、実は事件は彼らと関係が無いことが分かり、作戦に従事していた捜査官たちが梯子を外される... それ自体何とも格好の悪いお話ですが、相手がメキシコ人であれば、カルテルであろうと警察であろうと、歯向かう者には銃を向けて生き延びを図る捜査官たち。銃弾は一杯飛び交うし、死体もゴロゴロ量産されますが、私には何とも単調なサバイバルゲームにしか映りませんでした。またラストの続編を匂わせる演出も意味不明で、結局本作は前作と次作の間の「繋ぎ」的なものではなかったのかと勘繰りたくなりました。全くトホホな鑑賞でした。
非情な世界から
不穏感を煽る重低音の音楽に緊迫感のあるテロや銃撃戦の描写など、見応えがありました。
過酷な密入国など国境地帯の現状も改めて突き付けられます。
前作は法治国家の良心を持った捜査官の目線から非情な世界を見るという感じでしたが、今回はその非情な世界から良心を垣間見せる暗殺者の物語という、構図が逆転した印象でした。
前作での、復讐の為には子供にも容赦ない暗殺者の人物像からずれているように感じましたが、亡くした娘を重ねての行動ということでしょうか。
身勝手なアメリカ政権が敵となった状況もあると思いますが。
個人的には少女を守るというベタな感動シチュエーションは苦手ですが、前作の非情さをふまえ、非情な暗殺者にも人間性は残されている、やはり非情な世界の中でも良心を求めるべきというストーリーなのかと。
クライマックスの瀕死の暗殺者の執念、ベニチオ・デル・トロの演技は圧巻でした。
カルテル版アベンジャーズ
今回は何してもオーケー。
ってことで地球の地獄で軽い命をがんがん殺す。
メキシコ版アウトレイジとでも言っていいか。
今回はプロばかりなので話が早くスムーズに殺されていきます。
前作よりもストーリーが入ってきやすいのは監督交代のせいか。
しかし緊張感しかないような画作りは健在。
スペシャルな画はなかったかもしれないけど現実地獄ドラマを十分堪能。
おっさん俳優の腐りに腐った目と少年少女の輝く目の落差におじさんはクラクラした。
そういう演技というか言葉になっていないドラマの説得力も見事でした。
監督が変わった
続編というよりか ボーダーラインを別の監督が撮ると…そんな感じか とはいえ 前作より話し キャラクターはきちんと引き継いでいる。
前作も現代版西部劇という触れ込みであったが、今回はよりその感じが強くなった。
前回の監督「メッセージ」や「ブレードランナー2049」のように 内省的で哲学や詩的なフランス人的だが今回はイタリア人 マカロニウエスタンの血が流れている…
そんな違いが映画のトーンは同じなのだが
はっきり出てて面白かった。
ボーダーラインの面白さは西部劇でありながら 現代のリアリティーが反映されていること それは国境で起きていることがアメリカの現状が今でもアメリカのフロンティアは続いている アメリカは今でも戦国時代であり 国レベルでは少なくとも戦争は終わったが 盗賊 麻薬カルテルという豪族と戦い続けている
もし アメリカが麻薬を合法化したら…
このカルテルはどうなるだろう?
だが そうはならないだろう。フロンティアし続けるには 倒す敵が必要だから
前作と相変わらず思うのはデルトロの微妙さ なんだろうなこの人の演技は… かっこよくはない なんか不思議な演技だな
リアリティと娯楽性の塩梅
機内映画
前作見てなくて悔しいくらい面白かった
スピードもリアリティとフィクションの塩梅も良き
説明台詞や「バカでもわかるこれは何」な回りくどいことなんて知ったこっちゃないクールさ
あと誘拐された娘がキムタク娘みたいだった笑
遥かに想像を超えた衝撃!
衝撃的に面白かった!!
冒頭から予期せぬ展開で始まって、最後まで先が読めず、呆気にとられたまま終了した!!
これすごい!!
家族を麻薬カルテルに殺されたことで、カルテルを恨み、その撲滅のためにCIAが雇うSicario(暗殺者)となったアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)
アメリカとメキシコの国境付近でテロが増加していることを受け、アレハンドロは、CIAのマット(ジョシュ・ブローリン)と共に国境の町へと向かう
前作では、国境に作られたトンネルを抜けて密売される麻薬の現実が描かれていた
しかし、今回は景色が一変、そこに巨大な壁が立ちはだかる
そうなると、カルテルはどうやって麻薬を運ぶのか
が本作で描かれるのかと思った
しかし、そうではなかった
そこに巨大な壁が立ったことで、カルテルは、より高価に売れるブツがあることに気付いたのだ
それは「人」だ
栽培することも、加工する必要のない、全く手間のかからないブツがそこら中にウヨウヨしているのだ
それは「トランプ政権発足後の国境」の姿であり、壁ができたことで人身売買が横行することになったのだ
当然、カルテルは金さえもらえば、密入国者が撃たれて殺されても責任は負わない
こんなに良いビジネスはないはずだ
そこでCIAと政府は、アレハンドロのような傭兵を使ってカルテルを撲滅する作戦を立てるが
それが失敗すれば、平気で傭兵をポイ捨てする
そして、捨てられた傭兵は新たなテロの火種となっていく…
この映画がすごいなと思ったのは
アメリカが自身でテロリストを生み出しているという現実を描いているところにある
かつては中東でも、現地のゲリラに武器を与えて戦わせ、作戦が終了すると平気で見捨てた結果
捨てられたゲリラたちは、アメリカを敵とみなすようになったように
トランプ政権は「国内の犯罪を減らすために」メキシコとの国境に壁を立てたが、それは本当に正しい政策なのかと、この映画は問いかけている
むしろ、反感を買い、テロリストを増やすだけではないのか
壁を作った結果、敵を減らすどころか増やすだけでしかない
麻薬カルテルの話が、こうなるのかーーーと、後半はあっけにとられながら見ていた
これは、現政府に批判的な作品であり、こういう映画が、メジャースタジオで製作されてしまうのがすごいと思った
前作も度肝を抜かれたけど
続編もまた、衝撃的な作品だった
興味がある人は、ぜひ
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