ボーダーライン ソルジャーズ・デイのレビュー・感想・評価
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人間に宿る悪の部分を
ベニチオ・デル・トロさんが検事_?暗殺者?なのかわからなくなったので前日に前作を鑑賞して観にいった。
私の持つ暗殺者の今までのイメージと違って特にかっこいいわけでもなくおじさんなのにどこか感情移入してしまう俳優さん。
メキシコのカルテル以上にアメリカのやり方エグいです。犯罪ギリギリってもんじゃありません。
前作と同じ恐怖の音楽が特にハラハラ何が起こるのと???
スクリーン釘付けで観ていました。
イザベラ・モナーさんが特に可愛く良かった!
意外と楽しめました❗
星🌟🌟🌟レビューを見て評価が良かったので見たのですが…最初群像劇のようで誰がどんな役なのかよくわからず戸惑ってしまいました😵でも中盤からストーリー展開が速くなりある程度内容が解るとラストまで楽しく見れました❗内容事態は良かったので字幕で説明を入れるとかすればもうちょっと最初から楽しめたかも…
せめて事件解決を!
あれ?結局作戦はレイエスに筒抜け。メキシコ警察は信用したらいけませんね。メキシコ警察に頼った時点でダメだろと思いましたが。おかげで、レイエスにかすりもしなかった、何というもどかしい展開。冒頭のテロも報告で解決。全くカルテル間に動きなし!
原題にシカリオ(殺し屋)があるあたり、今回はアレハンドロが主役でしょうか?とにかくベニチオデルトロが渋カッコいい。次回作に期待!?
アメリカとメキシコ、どちらにいるのかわからなくなる・・・
前作のヴィルヌーヴ監督とは打って変わって、映像の鮮やかさが全くなくなり、普通の暗い麻薬サスペンスとなった感がある。そもそもシカリオ(暗殺者)をメインにしない視点が面白かったはずなのに、今作では誰の視点で物語が進んでるのかさえわからなくしている。基本はジョシュ・ブローリンとベニチオ・デル・トロであるのは当然なのだが・・・。そんな中で無慈悲な鬼のような性格を持った指揮官の一人、キャサリン・キーナーが憎たらしいほどの存在感だった。
カルテルを混乱させるための拉致という作戦は面白く、主犯はギャングだと思わせるためにDEAが助けに入るという偽装工作までやってのける。それでも逃亡の途中でイサベラはアレハンドロの素性に気付いたみたいし、意味がなかった気がする。
意味がないといえば、そもそも麻薬カルテルが絡んだテロではなく、アメリカ市民による犯行だったことが判明した時点で政府の行った作戦への皮肉が込められていた。ブッシュによってイラク大量兵器に関する一連の戦争など、国民に嘘をついて戦争を始め、都合の悪いことは隠蔽工作で片づける。現代でも政治家やそれを支持する人間によって平然と行われていることも憂慮すべき風潮だ。そこまでのメッセージを込めたのかどうかは知りませんが(ちょっと深読み)。
そうした風刺や皮肉は感じられる映画ではあったが、ストーリー自体はもっと工夫が必要だと感じたし、手話までできるベニチオ・デル・トロのカッコよさを打ち出すのであれば、もうちょっと彼の目線が欲しかった。前作で復讐を果たしたはずなのに・・・とかの疑問もあったし、ラストで自分を撃った少年をシカリオに育てるつもりなのか、脅すだけのつもりなのかよくわからなかったが、続編に期待しろってことかな・・・
面白かったけど?
前作は目線が一定していて、いくら凄惨な場面が連続しようが安心して?見ていられましたが、この作品は舞台興業を見ているような感じで、いまいち作品に共感できませんでした。
あるのはただただ暴力の連続! まあ、男の映画と言ってしまえばいいのですが、これは決して女性と観てはいけませんw
最後もいきなり1年後になって、何がなにやらw
それにしてもアレハンドロ演じる主人公は最後に何をしようとしたんでしょうね? 復讐?
混沌と殺戮
バイオレンス満載の脚本で…エグい。
どうやら続編があるようで、実のところ何一つ解決しない本作品。
いや、濃密な序章とでも言うのだろうか。
脚本の核と思ってた部分が、劇変するので戸惑いもするのだが、コレどうなってくんだろうとドキドキもする。
冒頭で語られた「カルテルを混乱に突き落とす」という目的はどこへやら…終幕では、1年後の世界になってた。
勿論、呆然とはするのだが…今後、語られるであろう物語からはヤバイ匂いしかしない。
元々が、テロリストの米国への進入を防ぐ為に、密入国のルートを牛耳るメキシコの麻薬カルテルを撲滅するって目的だった。
その方法が、アメリカ政府主導の元、敵対勢力を装いカルテル同士に抗争させるって作戦。
即効性の効果がある作戦とは思えず、抗争が激化し組織が弱体化してからようやく本作戦が始動するような作戦概要だった。
てっきり、その抗争への一部始終なのかと思ってたら1年後って結末。
どんな状況になってるかは語られない。
抗争が起こってるのか、それとも…そんな幕引きだった。
この状況を想像させる要因たちが、もの凄く説得力があって釘付けになる。
主人公のバックボーンもそうなんだけど、カルテルのボスの娘を誘拐する作戦の周到さとか、銃による殺害の仕方とか、その後の死体の扱われ方とか、操り人形の糸が切れたかの如く絶命する人間とか、まぁ凄惨極まりない。
人を殺す事に躊躇もなく、至って合理的なプロ意識とかを感じる程だ。
これらのバイオレンスを凌駕させると思わせるデルトロの眼力は異常な程である。
実のところ、終盤ではアメリカ政府は撤収して、作戦の後片付けとして証人たちの殺害を命令する。
無かった事にしようとするのだ。
だが、しかし。
実行部隊の主人公は生きてるし、作戦の鍵となるボスの娘も生きてる。
彼女は証人として生存してるはずなのだ。
そして、おそらくなら作戦は独り歩きし、主人公達がばら撒いた抗争の火種は猛火の如く燃え上がってるはずなのだ。
次回作で語られるであろうその後の世界。
どんな修羅に出会うのか…戦々恐々としながら公開を待ちたい。
重低音で響くBGMが混沌とした世界観を見事に表現してくれてた。
基本的にこおいう作風は好きではないのだが、こおいう作風を語るにあたりマイナスする要素が無いと思えたので★5…。
いつか観たペキンパー作品のような…
始めからもの凄いバイオレンスシーンの連発で、麻薬ギャングとの情け容赦ない荒々しい銃撃戦はすごいド迫力です。その一方で、思いがけない展開から、主人公と少女が荒野を放浪するシーンはドラマ的にも深みがあります。鮮血にまみれた主人公の執念と虚無感が、古いけどサム・ペキンパーの「ガルシアの首」を思わせるタッチで、グッときました。
続編? と言われるとまあそうなのかもしれないが、別に続いていない。...
続編? と言われるとまあそうなのかもしれないが、別に続いていない。緊張感を煽る音楽がなかなかいい。もはや何の話だったのかわからなくなるように、デルトロがマッドマックス化していく。続編あるなら、多分、この流れは加速するはず。それはランボーなのかもしれない。
トランプを✕っちゃえば?
デルトロの最後の台詞の後にもう少し欲しかった。
俺も✕したい奴がいるんだ、とか。
そうすると少しはカタルシスがあったかな。
次回は少しはスカッとさせて欲しい。
今回はエンターテインメントではなく、いわばドキュメンタリーなので。
あと前作でも思ったが、ジョシュ・ブローリンは格好つけても安っぽくて、ミスキャスト。
B級の雰囲気になってしまうので、次回は出さないで欲しい。
地獄は現在進行形
この世の地獄の有様を容赦なく叩きつけてきた前作では、実態の掴めない事態にひたすら振り回され続ける主人公目線でのお話だったが、続編の今作は地獄の内側 に入り込んだ人々の目線からのお話
映画の冒頭にとてつもなく惨たらしい出来事が起こるというつくりは前作と同様だけど、今回はその意味するところが大きく違う
前作で メキシコ麻薬戦争 という実在するこの世の地獄を嫌という程見せつけられた観客としては、この続編冒頭のショッキングな出来事を前作のように 部外者 の立場で見ることは出来ないからだ
そういった意味で今作の冒頭場面で見る側が感じるのは こんな酷い場所がこの世にあっていいのか? ではなく まだ地獄は続いているのか… という絶望
今回の続編は、登場人物は勿論観客までもさながら共犯者のように飲み込んで
この世に地獄がある事を知ってしまった人
の生き様を見せていくような話だった
とにかく今作最大の魅力は間違いなく、前作終盤から完全に主役となっているベニチオデルトロ演じるアレハンドロの驚異のハマりっぷり。
どこにたどり着こうとしているのかもわからないほど混沌としているメキシコ麻薬戦争のど真ん中を生きる彼の 血の海 の中を歩くような絶望と、それでも一人の人間として歩き続けようとする生き様を完全に体現するベニチオデルトロの渋さは最早 神々しい と言ってもいいぐらい。 ダークナイトのジョーカーとかノーカントリーのシガーとも並ぶ、近年稀に見る映画の中の闇の住人っぷりである。
また、今作では 地獄 が広がっていく様を印象付けるように、ある二人の若者が 巨大な闇の中に少しづつ飲み込まれていく姿を見せていくのだけれど、彼らを通して絶望と同時に僅かながらの希望も描いていくのがとても上手い
話の中心に未来の象徴である 若者 を据えた事で、この映画は 今現在 だけの話じゃなくて これから先どこに向かうのか或いはどう在ろうとするべきなのか という目線にまで射程が広がっていると思う
不吉をそのまま表すような音楽の素晴らしさは前作同様だし、視界の悪い舗装されていない道とか、視覚的にも不安を煽るような演出の妙が随所に散りばめられていて凄い
この話を 面白い という言葉て表現するのは語弊があるかもしれないけど、それでもあえて 最高に面白かった と言いたい
切れ味鋭いラストを見てしまうと 続編を期待せずにはいられない
トランプ大統領のイラだちも分からなくはない
前作でエミリー・ブラントが見たものは、ひりつく太陽、砂埃でざらつく熱風、液体状のものといえばすぐに乾燥してしまう汗かどす黒く砂に染み込んでいく人間の血液…、そして絶望。
そんな印象だった前作に比べると、異常な状況の中のいびつな関係ながらも〝絆〟と〝継承〟らしきものが描かれていて、なんとなく拍子抜けな感じがしないでもない。
陸続きの国境線における、密入国・麻薬・その他様々な犯罪の取り締まりの為に張り付ける人員や施設の維持費用は海しか国境線を持たない日本人にはなかなか想像できませんが、物凄くかかっているのだと思います。
相当な経費をかけても密入国や犯罪を100%防ぐことが出来ない上に国内の雇用が脅かされる、とその一面だけを考えたら、メキシコのお金で壁を作らせようとする発想は、たとえ時間がかかったとしても人間社会全般の平和や安定を考えなければならない大国のリーダーとしてはあり得なくても、目先の利益を優先するビジネスマンとしては真っ当なのかもしれません。
たまらない。
162本目。
スリルがたまらない。
ずっーと緊張感持ちながら観れた。
前作も確か観てるし、そういやジェフリー・ドノバンも出てたよなって。
リアルはリアルだけど、本当はもっとやってそうな感じがする。
最後もね、おっ、おっ、おっ、って感じかな。
イサベルの扱いが気になる
1&2二本立てで観た感想ですが、
やはりアレハンドロの行動が前作と比べると弱いです。
1で見せたあの冷徹さを向けるべき敵の娘に
どうしてあそこまで情が移ってしまったのか?
むしろ敵の娘だからなのか?自分の娘によく似てたの?
物語も二転三転するが結局「カルテルと自爆テロは無関係」という
脱力ちゃぶ台返しでガックリ。
リアリティを求めた話作りなんでしょうが、
終盤のアレハンドロが息を吹き返すのはかなり無理がある。
1の最後は素晴らしかったのでとても残念。
獣たちの絆
アメリカ/メキシコ国境沿いの対麻薬戦争を描き、高い評価を
得たアクションスリラー『ボーダーライン』の続編が登場。
監督は前作のドゥニ・ヴィルヌーヴから
イタリア人のステファノ・ソッリマにバトンタッチ。
(イタリアで着実にキャリアを積んできた方らしい)
本作のあらすじ。
アメリカ政府はメキシコの麻薬組織(カルテル)を
テロ組織と認定。強力な後ろ盾を得た国防総省のマットは
レイエスというボスが仕切る巨大カルテルを混乱に陥れるため、
彼の16歳になる娘を敵対組織の仕業に見せ掛けて誘拐しようと
企てる。実行役は、マットの旧知の暗殺者アレハンドロ。
誘拐は成功するものの、その後、事態は思わぬ方向へ――。
...
前作のオープニングにもゾッとさせられたが、今回の
冒頭で描かれる事件はよりストレートでむごたらしい。
一見すると麻薬組織とはあまり関連の無さそうな事件
なのだが、これがやはりメキシコ絡みの話になってくる。
また、カルテルは麻薬だけでなく密入国の斡旋も大きな
資金源としているそうで、この“ビジネス”と
前述の偽装誘拐が同時並行で描かれる流れ。
前作では主にカルテルによる麻薬流入ルートについて
描かれていたが、今回はカルテルの“ビジネス”をより
広範囲に描いている上、メキシコではなくアメリカ側で
影響を受ける人々がより具体的に描かれているので、
アメリカ在住の人々には更に身近な恐怖として
カルテルの存在が描かれていると言える。
...
主人公アレハンドロとマット。
前作にて正義も倫理も無視した情け容赦無いやり方で
カルテルを混乱に陥れた彼らだが、今回はそんな
二人ですら決断を躊躇するような瞬間が訪れる。
「こればかりは」と苦渋の表情を浮かべるマット。
「やるべきことをやれ」と戦友に声を掛けるアレハンドロ。
獣だらけの無情な世界に慣れ切ったように見えた二人に、
まだ人間的な部分が残っていたと思わせる描写が熱い。
そしてアレハンドロと麻薬王の娘イサベル。
自分の娘を連想させるのか、珍しく微笑みさえ浮かべる殺し屋。
気性の荒いイサベルも、彼の人となりを知り、信頼を寄せていく。
(イサベルを演じたイザベラ・モナーがグッド。目力はあるし
繊細で良い演技もする。どこかで見た気が……と思ってたら
『トランスフォーマー/最後の騎士王』に出てたあの子!)
前作よりも規模の大きいアクションシーンも増え、
キャラクターにも少し人間味が宿った点が魅力的だ。
...
だが前作よりも……なんと言い表せばいいか……
焦点がやや定まっていない感じを受けた。
観終わった後、物語の全体を捉えようとした時に、
少し輪郭がぼんやりして感じる、というか。
まず、前作よりもアレハンドロとマット(特にマット)が
ナイーヴになった印象を受けたり、素敵なキャラだが
寓話的なエンゲルの登場等で、前作の冷徹な世界観が
後半わずかに薄まってしまった気がするんである。
また前作にはケイトという、観客と同じ目線で物語を
先導するキャラがおり、観客は彼女を通して倫理観を
容赦無く揺さぶられる感覚を味わった訳だが、今回は
4人の主人公がそれぞれ描かれ、視点や思惑が分散。
ここが自分の「ぼんやり」という印象に繋がったのかも。
あと、マットやイサベルの決着をもう少ししっかり
見たかった、という消化不良な気分も含まれている。
...
テーマの点で言えば、今回は『ボーダーライン』ではなく
原題『Sicario(暗殺者)』に寄った内容と言えなくもないが――
とある人物をアレハンドロが引き込む流れは、
あんまり得心の行く流れではなかったかな。
まとめると、前作よりテーマとして訴えられるものは弱く、
冷徹な世界観も後半やや弱くなってしまう感はあるのだが、
キャラクターの魅力やアクションの迫力は増しているし、
世界観の拡張=カルテルの実態の深堀りはさらに注力されている。
前作よりは落とすが、それでも観て損ナシの3.5判定です。
<2018.11.17鑑賞>
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