劇場公開日 2019年6月21日

「残念。」ザ・ファブル MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5残念。

2019年7月1日
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鑑賞方法:映画館

原作は読んでない。はい、いつもどおり。
のでアクション映画としての評価。

期待してたんだ、本当に。
岡田准一が本格的なアクション映画に主演するわけだから。

俳優達は良かった。女優二人以外。
とりあえず、ドラマ部分についてだがギャグが全く笑えん!
笑わせるとういうのは泣かせるよりも難しいと云うし、これは完全に監督の力量不足と思われる。ボケもツッコミもそうじゃねえだろうと明確に感じるシーンが有り、コメディパートはせっかくだから宮川大輔に監修してもらえば良かったのにと思えて仕方ない。

で、肝心のアクションシーンだが、兎に角見辛れえ!
アクションが速過ぎて眼で追えないと云うならむしろ褒め言葉だが、只々見辛い。
これは薄暗いシチュエーションに黒ずくめの主人公だからという為も有るだろうが、多分に制作費のせいかと思われる。
クライマックスの舞台になるあの工場、セットじゃなく既存の建物でしょう。(セットの部分も有るだろうけど)
ロケーション的には良いし、立体的なアクションを設計するにはもってこいだったかも知れないが、既存の建物ではカメラの位置も照明の位置も限定されてしまう。もっと良いアングル有るのになあと、撮影監督は歯咬みした事でしょう。
予算の違うハリウッド映画ならばあんな建物はセットでちゃちゃっと造って、カメラアングルなんて自由自在なんだろうけどなあ。(そんな甘いもんじゃないかな)

海外から有名なアクション監督呼んだらしいけど、あまり活かされなかった印象ですねえ。
これなら「ハイ・ロー」の大内貴仁アクション監督に任せた方が良かったのでは。立体的なアクション設計はお墨付きだし。

ギャグが滑っていてアクションが良く見えない。そのせいかテンポも今ひとつ。星二つ半は仕方ない。
まあブツクサ色々書いたけど、この映画にはヒットしてほしいし、そしてハリウッドや香港に負けない(タイには負けてていい)アクション映画が日本でも作られるよう願っていますよ。
のでこんなレビューは無視して劇場ヘ足を運んでください。

矛盾してるだろうけど、オススメ。

MAKO