「原作は読んでいないが……」ザ・ファブル　烏丸沙鴎さんの映画レビュー（感想・評価）

原作は読んでいないが、楽しめた作品だった。
脇を固める俳優陣も個性派で固めており、安田顕や佐藤二朗などのコミカルかつシリアスな演技が楽しめた。
また柳楽優弥の演技の新境地を見た。必見。
ドンパチの多い作品だったが、ガンエフェクトもBIG SHOT(邦画でのガンエフェクトの大家)が関わっており邦画としてはしっかり描写されていて満足した。

ただ不満点も多々ある。
群を抜いて山本美月の演技力の低さが目立った。
役柄的には可愛ければいい役だが、本当にもうただそれだけ。
それしかない。モデルさんで終わるだろうなと思う。

それに関連して岡田准一と二人で走るシーン。
アフレコでセリフ入れているのだが全くあっていない。（セリフないシーンに足したのかも？）
またその音もまるでＴＶを見ているような平面的な音付けをしており、映画館で観る価値を萎えさせる。
作品全体に音に奥行きがない。
TVのディレクターが監督したんだろうなと感じてしまい、非常に不快だった。アクションだからといって音もデカければ良いってもんじゃあない。

総合的には楽しめたがアラが目立つ作品だった。
ただ1900円払って見る価値はある。