「最初から最後まで涙」クリード 炎の宿敵 もりさんの映画レビュー(感想・評価)
最初から最後まで涙
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冒頭の憎悪でしか結ばれていないドラゴ親子の荒んだ生活から涙が出てきました。英雄と呼ばれたロッキーの栄光の陰でもがく親子の辛さたるや……。
そしてその後に登場した成長したドニー。順風満帆に見えた彼にほっこりしたのも束の間、アポロとロッキーが手にしたチャンピオンベルトを手に入れ、ビアンカにプロポーズし、結婚。そして妊娠まで。同時にドラゴからの挑戦を受けるか否かでロッキーと決別。父親と同じ立場に登りつめたドニーにのしかかるプレッシャーと、再び父親(のように思ってるロッキー)から見捨てられた怒りで冷静に戦えないドニーが憎悪しかないドラゴにボコボコに痛めつけられる姿はあまりにも生々しく観ていられないほど。
そこから這い上がるドニーと彼を温かく支えるビアンカやメリーアン、そしてロッキー。
厳しいトレーニングを経てドラゴと再戦し、おなじみのテーマ音楽をバックに奮闘ドニーの強さに感動し、ドラゴ親子の苦しみに胸を締め付けられました。
何より、ラストのシーンを思い浮かべると今でも泣けてきます。
アポロの墓前で妻と子供を紹介するドニー。
疎遠だった息子をようやく訪ねたロッキー。
憎悪ではなく愛情を持ってトレーニングするドラゴ。
3つの親子が再びスタートして終わるという、なんとも感動的なラストシーンで、大泣きしてしまいました。
前作に引き続き最高の映画だと思いました。
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