銃
劇場公開日:2018年11月17日
解説
芥川賞作家・中村文則の同名デビュー作を「百円の恋」の武正晴監督のメガホン、村上虹郎と広瀬アリスの主演で映画化。友人たちと青春を謳歌していた大学生の西川トオルは、ある日、雨が降りしきる河原で一丁の拳銃を偶然拾い、銃を手に入れたことで、トオルの心は言い知れぬ高揚感を覚えるようになっていく。大切に家に保管してある銃を持ち歩き、街に出る。その緊張とスリルはトオルを満足させた。トオルは同じ大学のヨシカワユウコにも興味があったが、いつしか銃の存在感がトオルの中で圧倒的な位置を占めるようになっていく。そんなある日、トオルのもとに刑事が突然やってくる。主演・村上の父である村上淳も出演しており、「2つ目の窓」以来の村上父子の共演作となった。2018年・第31回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品され、同部門の監督賞を受賞した。
2018年製作/97分/R15+/日本
配給:KATSU-do、太秦
スタッフ・キャスト
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2018年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
うーん。武正晴監督、「百円の恋」は相当良かったが、今回はいろいろ実験的な演出を試みたものの、いまひとつ噛み合っていない印象。映像のテクニカルなところに意識が向いてしまい、ストーリーに入り込めない。モノクロで処理してノワールな雰囲気を醸し出すが、9割がた白黒だとさすがに単調に思えた。
主人公・トオルのキャラクターにあまり魅力を感じない。リボルバーを偶然手に入れて、撃ってみたいという衝動はまあわかるが、近所の公園で猫に試し撃ちって馬鹿なのか?あと、異常なチェーンスモーカーぶりにも辟易。対面の女性が食事しているのに吸い始めるのはガサツにしか思えないし、タバコ業界から金でも出ていたか。それとも「ニコチン中毒になるとこんな危ない人間になりますよ」という警鐘?(なわけない)
いろいろ文句を書いたが、村上虹郎と村上淳の親子共演シーンの鮮烈さは良い。親子らしくないことを演じているのが、またいいんだな。
2021年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ラストシーンにとっておいたカラーの為のモノクロは意図が伝わりませんでした。広瀬アリスや日南響子が死んでてもったいなかった印象です。
2020年9月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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モノクロずっとは見辛い。特に暗いシーンは。ラスト、殺して赤い血が出るところでカラーになる演出はわかるけど。飄々と、無気力ながらも、どこか危ない感じがする大学生役に村上虹郎はぴったりハマってた。広瀬アリスの声のトーンがどのシーンも同じで、若干浮いてる。刑事役のリリー・フランキーが虹郎を追い詰めるシーンで、蛇のように不気味に絡み付く演技は圧巻。ラスト、虹郎の台詞で、あともう少しという言葉と、何で死にきれなかったのに笑顔だったのかわからなかった。
2020年9月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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原作未読
読んでみたくなった
劇場で観たかったが観ることができなかった2020について調べていたらこの作品の存在を知る
日本じゃないとこういう作品は生まれない
『百円の恋』や『嘘八百 京町ロワイヤル』シリーズの武正晴監督作品
なぜかモノクロ
理由はよくわからないが武監督の趣味だろう
ポン・ジュノ監督もモノクロ好きらしい
冒頭に拳銃を拾って手に入れるといえば思い出されるのが90年に発売された森山塔の18禁アニメ『そうかもしんない』
あっちは中学生が拳銃で女性を脅してエッチなことをするわけだがこっちの大学生はそんなことはしない
モテるから
拳銃を入手したからモテ始めたわけでもない
原作知らないからこのまま拳銃を使わないのかなと思ったがそれは違った
死にかけの野良猫に2発発砲
最後の方に池の前で1発発砲し池に沈め終わったかと思ったらそうじゃなかった
電車内で発砲し迷惑な男性客を射殺
その途端になぜかカラーになる
アニメの方はぶっ飛んでいて全くリアルじゃなく馬鹿馬鹿しくて呆れてしまったがこっちの方はリアルで生々しく緊迫感がある
平凡な日常に拳銃という非日常が加味されることによって緊張感が出てきて面白くなる
広瀬アリスは脱がないが日南響子のヌードあり
どういうわけだかモノクロだとより一層美人に感じる広瀬アリス
不思議とリリー・フランキーもモノクロが映える
禁煙ファシズムの人にはこの作品はおすすめできない
ネット民には若い女優が喫煙しているとショックを受ける人が少なからずいるようだし
元喫煙者で吸わなくなって15年以上経つがこの価値観は全く理解できない
エンドロールも独特
電車の音と車内放送
カッコいい