愛がなんだのレビュー・感想・評価
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愛のかたちっていろいろあるね。
好きになるのに理由なんてある?
お互いに好きだったら問題ないけど一方的に好きだと相手の都合のいい人になってしまう。この作品は愛のかたちをいろんな角度から捉えていておもしろい。最終的にどうなるのか分からない。
テルちゃんもマモちゃんと別れてもマモちゃんと会いたい。(ちょっとわからないけど)でも。中原くんの言葉も有りな感じがした。最後に葉子が訪ねてくる。
愛。ってバランスがあるのかも 微妙な。
テルちゃんは…。もしかしたらマモちゃんのキレイな手に惚れているのかも。
尽くし過ぎる女は良くない。それはわかってるんだけどね?!
いんや〜!分かりみが深過ぎる…
いつ連絡きてもいいように準備して待ってていて、全てを捧げて尽くそうとするテルちゃん…
自分勝手なクズほど惹かれてしまうのよね。そして叶わない恋ほど執着してしまう。ここまでしてあげれる自分に恋しちゃってるんです。都合のいい女でもいい!!
滑稽です…。
そう…もはや
愛とか恋とかではない!!
痛い…痛過ぎる… 。
なのにどこか共感してしまう
きっと誰しも経験したことが
あるような切ない片思いですねこれは。
男って、そして女って
あー
男ってなんて情けないんだろう、でもかわいい。
ん?情けないからかわいいんだろうか?
そして、女ってめんどくさいし、意味不明。
自分がこのめんどくさい意味不明モードになってた頃をつつかれた気がして、なんだかざわざわしてしまった。
なんでそんなこと言うかな〜
でも、めっちゃわかる。が、多い。笑
甘酸っぱい恋愛映画ではなく、
リアルな、どこにでもありそうな恋愛の、
めんどくささだけを切り取ったような映画。
でも、そのめんどくささが人間らしくて、登場人物がみんな愛おしく思える。
みんなちょっとかっこわるくて、情けなくて、めんどくさい。ぬるい夜に、自分をゆるませるのにぴったりの映画。
俳優陣は若手が多いのに、みんなすごく演技がよい。
だからこそ、愛おしいと思えたんだと思う。
今後も今泉作品に期待
公開から2年ほど経ってようやく観賞した。というのも、2021年春は、今泉力哉監督の「街の上で」が公開され、ちょいハマりをしている。いよいよ3度目の緊急事態宣言が発出されたので、自宅で鑑賞できる作品を探していたところ「これだ!」とピンときた。「街の上で」メンバーの若葉竜也、穂志もえか、成田凌が再集結(実際の時系列は逆)したので観ない理由がなかったし、今泉作品の醍醐味である日常会話のリアリティには相変わらず唸らされた。次は「えっ?」というセリフがが何回出てきたかを数えたいくらい、皆が「えっ?」と言う。皆どこかぶっ飛んでいるというかクセがある。岸井ゆきのは無個性な女性を演じているが、それゆえにかえって「悪目立ち」しているところが見受けられ、それはキャラが立っているということだろう。成田凌は相変わらずイケメン。そして、言うまでもないクズ。若葉竜也は「街の上で」と同じ髪型で登場し、誰かが評していたように、決して派手さはないのだが、映像に「奥行き」を与えている。ここまでは、あくまで想定内といえば想定内だが、江口のりこの登場により、桂三枝並みにずっこけた。彼女はこんな役もできるのか。あまりに意外であった。いずれにせよ、今後も今泉作品には期待しかない。
全然いけてないのに、好き
好きになってしまったら最後で、
世間的に見てかっこよくなくても、クズでも、自分のこと好きになってくれなくても、
好きになってしまったら仕方ないんだと改めて思わされました。
どこが好きなの、と聞かれても、彼だから好きとしか言いようがない感じ。
自分をどんなに削ってでも隣にいられればいいやというのは、逆に究極の純愛なんじゃないかとさえ思えます。
結論から言えば、好きという感情に理由なんてなく、手に入らないからこそ執着してしまったり、想い人になりたいという感情にまで発展するのでしょう。
絶対に叶わない恋、自己犠牲的な恋をしている人には刺さると思います。
元々、角田光代の原作小説を元々愛読しています。
だからこそ無言のシーンで、誰が何を考えているかわかるのですが、俳優陣の皆さんの演技がとにかく素晴らしい。
岸井さんの出演された作品は好んで見ていますが、終盤にマモちゃんに別れを切り出されるシーンのテルコは本当に素敵でした。
そのときテルコが何を考えていたのか、ぜひ小説を手に取り知って欲しいです。
小説にはないオリジナルストーリーも入っていたので、内容を知っていても新鮮味があり面白かったです。
みんな残念でみんな寂しい映画
登場人物がみんな寂しがりで全員自分勝手であるが、それは若さとか足かせのない自分勝手であって、過去かつて自分が一時期持っていた自分勝手であるなぁと思う。
だからとても見ていて恥ずかしいし、見ていて応援したくなるし、見ていて「やめとけ!」と言いたくなる。
つまりは大人になってからのこじらせ青春であるのではないかと思う。
人間観察の契機に
原作を読んでいて、自らの情けなさを本にして読んでいる気持ちになったことを覚えている。映画を観る機会があったので、覚悟を決めて観賞した。登場人物全てに思うところがたくさんあった。昔メモ書きしていたレビューから、一人ずつ挙げていきたいと思う。
まずはテルコ。ひたすら強かな女だと思った。何より最後の最後にマモちゃんと恋人になれずにマモちゃんの親友に目をつけるところ、マモちゃんが好きな動物園で働くところが最高。「もしうまく行けばマモちゃんと接点あるかも」と、最後まで成長していない。呆れた。だが共感した。私自身も同じことをしようと思い付いたからであろう。人のことは言えない。
考え方は勿論だが、見た目で分かる部分も同じく強かだ。リップの色である。ピンクがあまり合っていない。筆者が美容に関してもアンテナを張っているからこう感じるだけかもしれないが、彼女は肌の色味から赤系が似合うと思う。しかし敢えてピンクな辺り、可愛い女を演じているところが伝わった。また、これは共に観賞していた友人が言っていたのだが、「あんな感じなのにビール缶持って夜道を歩くんだね」そういうところにも本性が垣間見える。
次に仲原くん。葉子への愛がひたすらに強すぎる。だからこそ最後には、このままだと葉子を幸せにできないから会わないと決意するところが素敵。でも彼は葉子の全てではなく、「仲原くんの前の葉子」つまり葉子の表面を好きだからこそ、葉子は心動かされないのかなとも思う。(これは葉子が自分を出せない辺りに弱さを感じた。)最後の仲原くんの写真展、どんなシーンより仲原くんの写真の葉子が著しく美しい。写真というのは撮る側が被写体を如何に愛しているかが伝わる気がする。そこからも仲原くんの愛が伝わった。
そして問題の葉子。彼女こそしっかりと好きになれる人ができてほしいし、そのままの葉子を愛してくれる男の人がいたら、否、そのままの葉子を出せる人がいたらと思った。テルコへの箸の渡し方が雑な辺りに、彼女のテルコへの扱い方を示しているのか、それが素なのか迷わせるものがあった。そこからも、葉子は何よりも自分が大事で、自分の中の柔らかい部分が壊れないように、テルコなどと仲良くしてる気がした。
マモちゃんに対しては酷評しか述べられない。結局のところ、男は自分が好きな人、つまりすみれのような存在は欲しいけれど、自分を慕ってくれるテルコのような人も要るのだと痛感した。要するに「ゴミ」である。
マモちゃんがひたすらに恋い焦がれたすみれさん。ひたすらに頭が悪い。だからこそ色々考えて優柔不断なマモちゃんは好きなんだろうなとも思う。ここからマモちゃんの自分にないものを好きになって自らの欠落を補完しようとしてる、自己肯定感の低さが垣間見える。
個人的には、テルコの同僚女性への好感度が高い。色々割り切ってサバサバしてる辺りが。テルコみたいなのにも憧れる一方、「皆がテルコみたいじゃないから社会回ってる」という考え方が好きだし、そのあとテルコが社会を回すために生きてないって言うところも良かった。
今作品は、人間について色んな角度から考える契機となった。自分の考え方を改められたら良いと痛感した。
年いってから後悔しますよ
若い世代に人気という事で観たが、なんだか歯痒い感じばかりが残った。何だろう、自分の若い頃のようにチャンスが少なければ一人にこだわってしまうのも分かるが、今の人たちはツールもあるのだし賢くもっと自分にマッチする人と出会えるように思うのだが…。いまだにこのような拗らせ愛が純愛かのように共感を呼ぶのだね。オジサンにはわかるが、多分このまま行っても彼女は幸せにはなれず、年齢を経た時その頃の自分を愛しく思うわけでもない。その時間を使って色々な経験をした方が間違いなく人生厚みが出ますよと説教してあげたい。あれ、自分に言ってるような…。
マモルもアレだけど…
テルコもなぁ…(怖い。というか、重い)
角田光代は「八日目の蝉」「紙の月」の、それぞれ映画は観ている状態(笑)
この映画のマモちゃんとか、八日目~や紙の~の、夫だったり不倫相手だったりも、なんだかなぁ、、という奴が多いですよね。や、それにハマる女も女だし、だからこそ物語が始まるんだけど(笑)
江口のりこが「すみれさん」という、飄々としたキャラを好演しています。ハッピーマニア(漫画)とか、これとか、すみれって名前は恋敵に使われがちですね。いいけど。
岸井ゆきのちゃん、上手いです。成田凌は、リアリティを追及してのことなんだろうけど、時々、声がボソボソ過ぎて聞き取れなかった。葉子の母役の筒井真理子、あまりよく知らないけど、顔が好きです。
みんなダメダメじゃん!
率直な感想をタイトルにしましたが、決して悪い意味ではなくそれぞれ違った意味でダメ人間たちに愛おしさを感じてしまいました。
江口のりこさん、成田凌さんはいくつかの作品を観てきて一押し・納得の領域ですが、岸井ゆきのさん、若葉竜也さん、またまた素敵な若手俳優さんを今更ながら見つけられて嬉しい限りです。
似たもの同士のテルコとナカハラ、マモちゃんと葉子!共感は残念ながらできないのですが色々あるんだろうなぁ、男と女は、なんて達観した気持ちのオジさんです。
個人的にはナカハラ君の個展からのHappy Storyを期待してしまいます。彼、とてもいい味出してましたよね。
それぞれの会話があまりにも自然で脚本がなくてアドリブじゃないかとすら思ってしまいました。
もどかしいけれど嫌いじゃない、いや好きな映画です。
ブレない女がブレまくる男を定点観測する世。
恋愛に昭和悲恋的障害もバブル貧富的勝ち負けも最早無く、只剥き出しの個々人と恋愛と思しき感情だけが有る令和。
ブレない芯を持つ女がブレまくり掴み所の無い男を定点観測する世か。
平成初期の私達とは全っ然違うのね、と感動した。
それを撮れたから推す。
やっと、今泉力哉監督「愛がなんだ」を観る。いや、もう最高。特に岸井...
やっと、今泉力哉監督「愛がなんだ」を観る。いや、もう最高。特に岸井ゆきのと若葉竜也の絡みのシーンはどれも素晴らしくて、大晦日の長回しシーンなんてしびれましたね。また、愛すべき映画が増えたな。
あと、主人公テルコが缶ビールを飲むシーンがどれも素敵で、「うむ、この監督は正しい。信用できる。」と思いました。
どんな立場であっても隣に居たい。
テルコを演じた岸井ゆきのさん イイですねぇ~
いるいる、こんな子!!
演技が上手いから見てて飽きませんでした。
くるくる変わる表情が可愛いの何のって(笑)
でも、見ててイライラする人が多いかな。
成田凌君もイイ味出してました。
そして、ガサツな女スミレを演じた江口のりこさん~
インパクトありました。
流石でございます。
相手が酷い人だとわかっていても、どうしても惹かれてしまう…理由なんて無い。
甘酸っぱい青春時代の恋愛。
なんとも懐かしい思い出と重なる映画でした。
好き嫌いがある作品だと思いますが、ちょっと変わった人の恋愛を覗いてみたい方はどうぞ。
面白かったはずなんだけど…
多分この映画が面白いのは
俳優さんのチカラが十二分にあると思う。
岸井ゆきの演じる重すぎる女山田さんがいて、
成田凌演じる自覚のないクズマモちゃんがいて。
ふたりがいるから観れることだし、
ただ、脚本演出がないと
ふたりはまず存在し得ないってことは
やっぱり監督が凄いのかな。
ただ自分的にはあの終着点に納得はいっていなくて。
ラストで、ナカハラは自ら片想いを断ち切って、
もうようこに会わないと決断するんだけど、
テルコはマモちゃんにもう会わないことにしようと言われると
とっさに私はもう好きじゃないとかうそぶいて、
会い続けることを選択するんだよね。
そして最後に救われた(ように思える)のは、
ナカハラくんのほうなのよなあ…。
これってどうゆうことよ。
現在進行形で恋煩いしてる者たちからしたら
もう意味不明というか、
なにをすれば正解なのか
わからなくなるというか。
結局、テルコは自分の衝動に素直に
マモちゃんの世話をしててもダメだし、
自分のきもちに嘘ついてマモちゃんとの
時間を継続しても、救われないんよね、
残った唯一の選択肢は、飼育員になることだけ。
こういう経験って結構片思い経験者ならあるんじゃないかな
と思うんだけど、(流石に転職まではなくとも、
相手の好きだったものを思い出して感傷に浸るみたいな)
それって、全く私自身は救われないというか。
いま、幸せに恋をしている人が、
「あー、あったあったああいうとき」
みたいな過去を懐かしむ感覚で楽しむなら
わかるんですけどね。
でもここまで考えられる映画ってやっぱ素晴らしいな。
恋愛映画、さいこー!!!!
日常を切り取った時間のリアリティと会話の面白さにある、ある女性の自分探し
一目惚れした男性の都合のいい女になった恋愛依存症の山田テルコを主人公にした女性映画。ごく平凡な日常の時間をそのまま切り取ったリアリティの興味深さと、とりとめのない会話にある等身大の若者の言動の面白さがある。ただ映画の表現法ではなく小説の朗読劇のようで、演出の丁寧さは良いが工夫が足りない。観客の共感を最優先にする今日の映像表現なのだろうが、これを音声だけのラジオ放送で聴いても印象はあまり変わらないのではないだろうか。キャスティングでは、成田凌と江口のりこが既に俳優としての個性が付いてしまっている点で、このお話のリアリティの説得力を削いでいる。どちらもいい演技をしているのは違いないのだが、まだ色の付いていない俳優の方が作品のリアリティを出せたと思う。商業映画の難しいところではある。このふたりを生かすならば、見せ場を用意するのが脚色の力であろう。映画としての演技で云えば、テルコの友人葉子の使用人のような仲原を演じた若葉竜也が最もいい。主演の岸井ゆきのは、難役をよく演じた。何故なら、自分の事が解っていない山田テルコは、本当の自分と嘘の自分を常に演じている女性だからだ。自分を愛せない人は、他人も愛せない。自分を愛する以上に大切な人が現れたら、それが本当の愛だと思うのだが、どうだろう。”愛がなんだ”は、”私は誰なんだ”にいい替えてもいい。
良いシーンがあった。田中マモルから誘われて一夜を過ごすところの会話と足のアップ。でも、ここをふたりの表情と素足が微かに見えるライティングにして演出したら、もっといい場面になったと思う。
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