愛がなんだのレビュー・感想・評価
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平日の昼間にもかかわらずカナリの観客 しかも若い女性が多かった 大...
平日の昼間にもかかわらずカナリの観客
しかも若い女性が多かった
大きな事件が起こるわけでも最後に大どんでん返しがある訳でもないのだけど…
誰にも身に覚えのある恋愛の痛々しい部分がこれでもかと胸をえぐってくる
ああ、なんかヒリヒリするw
うどん
角田光代の原作ではマモちゃんは、あまりイケメンではないらしい。成田凌カッコ良すぎだろー。最初はマモちゃんを愛している自分が好きなのかとも思ったがそうでもないかもしれない。料理が効果的に使われていた。具合悪い時の味噌煮込みうどんは、自分的にもどうかな。でも、良作。
お見事!3D恋愛感情
あー、不器用、不器用、不器用!!!!!!!
人は恋愛となるとどうしてこうも不器用になってしまうのだろうか?生活の全てが好きな人に振り回され、その人のためになら無理もするし、見栄も張る。たとえ相手が自分のことを好いていなくても、そんな恋をしている自分が好きな時さえある。
そんな経験をしたことがある人にとっては、本作の一言一句、一挙手一投足がボディブローのようにジワリと効いてくる。あー、自分はなんて痛いことをしてるのだろうと…(苦笑)。本作がかなりのロングランヒットとなっているところを見ると、そういう人が実は多いのでは?と勘ぐってしまう。
しかし、共感度が高いだけで本作のヒットが成り立っているわけではないだろう。まっすぐ行くのかと思えば、蛇行し、立ち止まり、時にUターンをするような物語構成は先を読ませない面白さもあるし、大袈裟にならない会話の数々はリアリティがあるものの、実にウィットに富んでいる。
だが、私が本作を高く評価する最大の理由は、恋愛という形ないものを描きつつ、その実態が何なのかを観客に投げかけているところだ。誰かのために自分を犠牲にすることも、報われなくとも努力することも、或いはその逆も含めて、愛とは何だ?何なんだ?と問うてくる。果てには好きという感情は誰のためなのかまでも問うてくる。
誰もが持つであろう“好き”という感情を多角的に描き、物語の奥に潜む感情の立体的構造は繰り返し観たくなる面白さがある。これは、お見事!自分の価値観も含めて久々に見終わった感想を多くの人と語りたくなってしまう、令和初の結構お気に入りな一作である。
運命論者と現実論者の対比
彼女 好き?好き?大好き?
彼 うん 好き 好き 大好き
彼女 なによりもかによりも?
彼 うん なによりもかによりも
彼女 世界全体よりもっと?
彼 うん 世界全体よりもっと
彼女 わたしが好き?
彼 うん きみが好きだ
彼女 わたしのそばにいるの 好き?
彼 うん きみのそばにいるの 好きだ
彼女 わたしを見つめるの 好き?
彼 うん きみを見つめるの 好きだ
彼女 わたしのこと おばかさんだと思う?
彼 いや きみのこと
おばかさんだなんて思わないよ
彼女 わたしのこと 魅力あると思う?
彼 うん きみのこと 魅力あると思うよ
彼女 わたしといると退屈になる?
彼 いや きみといると退屈にならないよ
(中略)
彼女 誓ってくれる?
けっしてわたしを置きざりにしないって
彼 いつまでだってけっしてきみを置きざりに
しないって誓うよ、胸のうえに十字を切るよ
そして嘘をつくくらいなら死ねたらと思うよ
(無言)
彼女 ほんとうに 好き? 好き? 大好き?
【R・D・レイン著 好き?好き?大好き?】より
愛は無償に与えるもの…
恋は虚像の崇拝…
わかってる
そんなことわかってる
でも彼を常に気に掛けていたい
だってそれがわたしなのだから…
本作『愛がなんだ』の提示されていた恋愛観…
いや、【恋愛哲学】を
つらい恋を経験した方なら、誰しも
多かれ少なかれ感じ入ることでしょうし
逆にお話を飲み込みづらい。
なんだったらまったく共感出来ない!って方も
当然いるでしょう…
岸井ゆきの さん演じるテルちゃんが
けなげに見えるか、恋愛サイコパスに見えるかで
作品の印象が変わるのと思いますし、
またそんな絶妙なバランスで見事に演じていたと
思いました。
いきなりラップ調でわめき散らしたり、
その後「そういう所、苦手」と
客観的にマモちゃんの視点に投影し急に冷めたり、
幼い頃の自分と自問自答したりと、
ドッキリさせられた表現演出は楽しめました!
作中に何度も登場した【象】とは
〈どんなほどこしも分け隔てなく受け止めるもの〉
の象徴… そんなイメージだと思いましたが
調べてみたら献身、忍耐、信頼、安定、
そして真理を象徴しているそうです。
そんなことも照らし合わせてみたら
より深く、本作を味わえるかもしれません!
成田 凌さんの煮え切らないダメ男感!
貧弱で猫背を気にしてる所が愛おしかったり!
中原っち役の若葉竜也さんは重要な役を
豊かに演じていて好感を持てました!
すみれさん役の江口のりこさんの存在感!
そこにシビれる憧れる女性像!
…今思えばわたしも若い頃は多分、
多少粘着質な恋愛体質だったかな…
「恋は盲目」なんていうけど
ヒトって醒めない夢をいつまでも
見ていたいんだよね…
夢や恋を追いかけている間は楽しいけど
袋小路にハマるときが、
いつか現実に向き合うときが
きっときてしまう…
その折り合いを付けて
わたしたちは生きている。
いつだってあるよ
夢よりも大事な物が…
悲しいけどそれが現実…
でもそんな自分も嫌いじゃない
それで十分生きていける
あいがなんだ
岸井ゆきのと言うと、まんぷくのイメージがつよく、おじーちゃん死んじゃたの時には殆ど覚えていませんが
上手い演技をする人だなーとおもいます。映画の内容にしても、腹一杯なのに、男から電話があるとひもじいという表現をして出かけていきます。女の人は随分と努力しているのだなぁと感動します。最後に自惚れないでよと思い切った発言をします。面白い映画だと思います。
夢中になる事、それ自体の清々しさ
愛がなんだ。好きですらない?
この執着は一体なんだろう?
何かに一心身を捧げている人物を観るのは清々しい。
テルコは劇中マモちゃんになりたい。という常人を超越した発言をかましてくる。
愛おしさのあまり自分の存在そのものを消滅させ、身を捧げる対象と一体化したいという願望は人が手の届かぬ程の夢を追い、憧れる対象を愛おしむ姿勢に似ている気がする。
ナカハラが催した写真展の、タイトルでも夢、というキーワードが示唆されている。
テルコとナカハラは似た者同士、夢を見ているキャラクターだけども、テルコはより一層純度が高く、決して折れずに弱音を吐かない。そして、メンヘラ的な自傷行為にも走らない。
あれだけの仕打ちを受けているテルコを観ていて、嫌なら別れればいい。と感情的に切り捨てられないのはテルコがどこまでも清々しく夢中になるパワーに突き動かされているからだと思う。
マモルの影響で職場を辞めた後の公園で、同僚からあなた自身はどうなの?それでいいの?と一瞬問いかけられる。
会話のすれ違いでテルコの答えは聞けないが、彼女の返事をどう想像するかで、夢を追い続けることへの考えを問われるのだと思う。
一切の損得を超え、理想を追求し執着し続けることは、なんともだらしなく理解に苦しむ。しかしその一方でなんとも清々しく充足に満ちている。
イライラ
古い人間からするとイライラする。鈍感さと臆病あるいは繊細さ?、見ている人によって感情移入するポイントが変わってくるのかもしれない。時間があったから見たけど、なければ見なくても良かったかな。
出演者の演技は皆よかったです。特に岸井さん、深川さんの若いけどとても良かったです。
主人公の女の子が自分と重なりすぎて悲しくなりましたwww マモちゃ...
主人公の女の子が自分と重なりすぎて悲しくなりましたwww
マモちゃんのクソさ加減とか絶妙で
でも嫌いになれないテルちゃん
最後はいい意味で裏切られたな〜〜
多分2人は結婚してもあの関係を続けていくんでしょう
あとナカハラ君良かったな〜〜。あの二人はうまくいって欲しい
江口のりこさんも安定のかっこよさですね
主演の岸井ゆきのさん初めて見たんですけど、表情とかめっちゃ好きです
そしてどっかで見た事あるな〜〜と思ってたらとあるバンドのMVに出演されていらっしゃいました
恋とはこういうもの。すごくリアルなお話。
好きな人に呼び出されたら、いつでも何してても会いに行っちゃう、実は無理してるのに無理してないふりしちゃう、付き合ってるのか付き合ってないのか微妙な立ち位置なのにうまく付き合ってもらえないという、所謂都合の良い女になっちゃう感じ、痛いほどわかる。リアル。笑
岸井ゆきのちゃんの普通の感じや、成田凌くんのダメ男なのに好きになっちゃう感じ…本当にハマり役でした。
これはテルコの成長物語なんかじゃなくて、もっとリアルで恋ってこういうものだ、が詰まってる作品。
全然飽きなかったし、面白かった。
成田凌のクズ男ぶりが最高すぎる
クズ男役やらせたら、成田凌って日本一なんじゃないでしょうか。クズ男っぷりに何度も笑いそうになってしまった。てるこも絶妙すぎ。
一点だけ疑問に思ったのは、飼育員さんはそう簡単にはなれません!
恋愛版「桐島、部活やめるってよ」かも
「愛がなんだ」やっっと観れた…ロングランしてくれてありがとう…。
私が一番近いのはたぶん葉子だけど、一番心に残ったのはナカハラだった。
ナカハラ…(泣)最後のシーンのあと、彼はどうしたんだろう…。
それにしても若葉竜也、作品によって別人すぎていまだに一人の人物として認識できない…。
私はほんとに愛がわからない人間なので、テルコみたいな生き方はほんとにわかんなくて。
だから葉子みたいに正論で説教したくなるけど、本人だってそんなことわかった上でああしかできないんだろうなぁ。
それはそれで逞しくて羨ましいような気もする。
…みたいに、自分は誰に近いとか、誰の気持ちはわからないとか、人によって感じることが違うから、観た人同士で語るのが楽しい映画なんだろうな。
ちょっと恋愛版「桐島、部活やめるってよ」みたいな感じがあるのかも。
成田凌っていい役者なんだなーって初めて思った。
あとなんか、恋愛いいなーちょっとしたいなーって気持ちになった。
いざするとすぐやめたくなっちゃうんだけど、、、
恋愛はイチャイチャが珠玉
「歳も歳だし、それそろ恋愛に決着をつけよう」
とテーマを掲げて恋愛映画を続けてみることを画策。その地平にはソクラテスのように色欲から解放された知の地平が広がっていることを望んで。そんなはずだったがこのレビューをまとめることができず、今日は第2弾で「オトコトモダチ」を見に出かける予定が台風の接近で気が重くなっている。
タイトルからして私のテーマにドストライクのこの映画、小説が原作だったのでそれなりに期待していたが、出だしの雲行きがあやしい。ほんとうに「信じられないくらい馬鹿なこと言うね」と深川麻衣が言ったように、ただの馬鹿映画だったらどうしようという岸井ゆきのの軽薄さ。恋愛の愚かで惨めな場面が流れていく。
いつも麦ちゃんの映画に出てきてうらやましいやらくやしいやらで虫の好かない成田凌が岸井ゆきのをぞんざいに扱う。「いやなヤツ」全開。私の彼に対する憎しみが増幅していく。役者は大変だなー。私なんかに逆恨みされてしまうんだから。
そんな彼も江口のりこに邪険にされる。ザマミロと思う一方、成田凌の好感度がどんどん上がっていく。他人の不幸は蜜の味。江口のりこの交友関係に岸井ゆきのが加わるのはちょっと無理がありそうだけど。
好きでもない岸井ゆきのと寝る成田凌、かまわず応じる岸井。こんな馬鹿な関係なのに、あのピロートークは秀逸。成田と岸井の立場が逆転していて痛快だった。イチャイチャは無敵。ソクラテス真っ青の思想空間だった。あの場面で終わると最高だったんだけどな。
それ以降も悪いわけではなかった。
「邪険にされ同盟」、若葉竜也の撤退を岸井は許さない。なんだかんだの理屈ではない、自分の馬鹿丸出しの「好き」に忠実であれ。愛なんてどんでもいい、まさに「愛がなんだ」である。
ホルモン作用による「発情」、自利、他利、かまわず湧いてくる情動に忠実になれない人間の増えたこと。これを振りかざすことが疎まれる時代となって久しいが、作者のような味方がいたとは心強い。
原作読んでる最中。
象は映画会社の宣伝?いや、原作にありました。
ラストの「私はまだマモちゃんになれない」
原作に前振りあった。そんなに凝った意味ではないが、前振りをなくしてラストにいきなり持ってきて終わったのは、考えさせられていい演出かもしれない。
深川麻衣が若葉竜也の個展にあらわれる件、納得いかない。なくてよかった。原作ではどうなっているのかな?
なんだか台風来ない。映画に行こうかな?
尽=爛
普段決して来ないような若い輩の鑑賞の多さに驚き、改めて俳優成田凌の人気の凄まじさを垣間見た映画館の雰囲気であった。折しも、新潟での地震がこちらにも響いていて、隣は4DXでもないのにかなりの揺れを感じたが動揺したのは自分だけ・・・相当作品に集中していた他の観客との距離感の色々な意味での違いに、感慨深いモノを感じたり感じなかったり・・・
原作未読だが、角田光代作品は別小説を読んだことがある。確かに『紙の月』もそうだが、フィクションとノンフィクションの曖昧さ、溶け合い方の表現が非常に上手な作家である。小説の再現度は不明だが、映像となってもそのブレンド力の高さはよく表現されているように感じた。果たしてこういう女性は実在しているのだろうか、そして男の方のクズさ、無神経、NOデリカシーはあるあるネタでも擦られすぎていることであろう。小説では大して器量が良くない男役を成田凌に変更した意図は分らないが、イケメンの自然すぎる立ち振る舞いに監督の演出が合わず、撮影中は闘い続けていたらしいという逸話は、町山発信の情報である。多分、岸井ゆきのの目を通じて不甲斐ない彼がイケメンに見えていた幻覚という演出も頷ける。
このストーリー構成のフェーズが大変良く出来ていて、始めの内は主役であるヒロインの健気さやそれでも好きな気持を棄てきれないいじらしさに共感を覚えるのだが、進むにつれて、確かにマモルの言い分も理解出来るようなそういう感覚にシフトしてしまう印象操作にやられてしまう。しかし、益々展開されると、一体だれが本当で何が嘘なのかぼやけてきてしまう。それは年上の女が登場してきたところでの不穏さがそれを物語っている。それは自覚無き戦慄感覚えるゲームなのか、いつの間にか参加させられて巻き込まれる周りの関係者達、もうホラーそのものである。モノに対しての執着はあるが、それが人間、しかもそれ程うだつの上がらない薄っぺらな男に対してというのは、その異常さもさることながら、色々な計算や先回りも駆使しての対応に相当の恐怖を覚えずにはいられない。どんどん明らかになるマウント合戦、初めの痛々しさも何処へやら、立場が逆転してゆき弱みにつけ込み、自分自身の犠牲も厭わないサバイバルゲームの様相を呈してくるラストにおいて、いち早く抜けたカメラマン助手の個展に飾られたあの写真は正にそのゲーム参加者の勇姿なのかも知れない。湯葉が気に入らないと言っていたのに平気で湯葉を食べる件等、所々出てくるギャグのセンスも散りばめられていてヒリヒリ感を中和している演出も絶妙である。正に“恋愛”とは社会の縮図そのものであることを如実に語っている作品として、その世界観構築に敬服する。ラストカットのあの象はマモルでもあり、執着で肥大したテルコそのものでもあり、その究極の希望である“同化”を喩えたものと観るが、どうなのだろうか。彼女たちのあの子供ような姿態があれだけの動物に繋がる、大変深い内容に興味深く惹き付けられた。
共感出来るかは恋愛観次第。等身大の愛情物語。
【賛否両論チェック】
賛:恋愛の機微を等身大で描いており、ヒロインと恋愛観が近い人が観れば、共感出来ること必至。
否:悪く言うと、ただただ他人の恋愛を見せられているだけで、非常に退屈してしまいそう。終わり方も好みが分かれるか。
一言でいうなら、「良くも悪くもダメンズウォーカーのお話」です(笑)。恋愛という答えも正解もないものを等身大で描いているので、恋愛観が似ている人が観れば、
「そうだよねぇ!その気持ち分かる!!」
と、かなり共感出来る部分がありそうです。
ただ、逆に共感出来ない人が観ると、言ってしまえばダメンズにハマり続けるヒロインの姿を延々と観せられるだけなので、そう感じてしまうと非常に退屈してしまうのもまた事実です。それでも、
「何が愛だ。愛がなんだってんだ!!」
というテルコの言葉は、なんだかすごくカッコよかったです。
内容や展開に共感出来るかどうかは、ひとえに観る人の恋愛に対する考え方や価値観による部分が大きいと思いますが、話題の作品でもありますので、気になった方はチェックしてみて下さい。
愛とは意地でしかないのかもしれない
俺はさ。恋愛なんてクソみたいなもんだと思っている。男にハマる女(あるいはその逆)を全く理解できないし、バカじゃねえの?と思ってきた。
・・・しかし!本日を以ってちょっとその考え方を改めようと思う。俺は、この映画のテルコの気持ちはとてもよく理解できた(・・・気がする)。
恋愛とは、ただセックスがしたいだけの男(女もそうだけどな笑)、使い勝手の良い財布(男)を求めている女、この2者が互いに合意を得た契約だろ。それを好きだとか切ないとかクソみたいな言葉でごまかしやがって。お前らみんな最低の偽善者だなwww
と思っていたが、どうやら、そうではない恋愛もあるようだ(無論、最低なのは俺だ。そこは認める。だからこそ俺は恋愛が嫌いだった)。
劇中、テルコがどんどんマモルにハマっていくんだよね。何故か?
この何故か?を考えるのが、この映画のオモロいところですね。人によって回答が違ってくるだろうからね。
俺の考えでは、彼女がハマってしまう理由は、「愛があるから」ではない。テルコ自身、既に自分は悪い男に引っかかっちゃったなぁ、人生失敗しちゃったかなぁ・・・と、多分自覚している(劇中、それを彷彿とさせるシーンがいくつかあったと思う)。それでもテルコは後戻りせず突き進む。これは、もはや「愛があるから」じゃなくて「意地」みたいなものだと思ったんだよね。「ここでマモルのことを諦めたら、これまでマモルに費やしてきた時間が全て無駄になるし、マモルのことが好きであるという気持ちが嘘になる」という意地。(これは、根本的に脳の構造が侵されてしまう依存症とは違う。まぁその境界線は曖昧なものだけどね。もしかしたら、テルコ自身、ある種の依存症なのかもしれないが、俺はそう思いたくない!)
この映画では、ハマる対象は「好きな男」。しかしながら、恋愛に限らず、人が何かにハマる場合、この映画のような過程でハマっていくよなぁ。。。と思った。だから理解できたのかも。
俺自身経験あるのだが、最初は好きで始めたことは、ある境界線を超えるとだんだん辛くなる。なぜか?例えば、スポーツとか創作活動で、人並み以上の成果を出したいと思った場合、ある程度辛くなるぐらい継続してやりこまないとダメ。最初は好きで始めたことなのに、いつのまにか辛くなっている。でも、ここでやめたら全てが無駄になる。
もうね。。。そうなると、好きとか嫌いとかどうでもよくなるんですよ。そこには、絶対にやり遂げてやる!!!という意地しかない。こうして人は身を持ち崩す。でも「己を貫き通す」ということは、こういうことだよね。そう考えると、ヤクザ映画みたいだ、この映画。
テルコとのことを「バカだ」とかいうバカに言い返してやりたい言葉は「お前自身、身をもち崩すほどの覚悟も根性もないくせに、安全なところでただ傍観しているだけなくせに、人生失敗しちゃった人に対して偉そうなこと言ってんじゃねぇ!バカが!」ということだ。
・・・なーんてね。恋愛を題材としているけれど、どこか普遍的なんだよねこの映画。恋愛映画嫌いな人でも楽しんで観れると思う。
本作の登場人物は誰一人として心が通じていない。ある意味、めっちゃリアルで残酷な世の中を、客観的に捉えている。
登場人物が結構セリフで言い切ってくれるので、すんげー分かりやすい(笑)。知り合いと観に行ったら色々と語れるかも?笑
執着心
山田テルコに共感しすぎて
すごく疲れました(笑)
まもちゃんみたいな男も、
「あ~いるいる」「あ~ぁ(残念)」って感じで
いや、今実際にわたしを振り回している男が
まもちゃんそっくりだわ・・・なんて(笑)
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