「自我とAI」アップグレード うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)
自我とAI
くしゃみする時は手で抑えないと他の人に迷惑がかかると再認識。
映画のテーマ自体はよくあるものの、脚本と演出とアクションでテンポよく惹きつけられる。途中に不自然な点や強引な点もあるものの、観終わってから『SAW』の監督と分かり、妙に納得。
バディ物として微笑ましくもあるが、ステムはやり過ぎな部分もあり、また過剰に自分を狙った行為に反応する。
身体を動かしているのが自分なのか、考えるのが自分なのか。考えることすら放棄して機械に任せた時、それは「人間」なんだろうか…。
合理性の中の不合理、本作で言えば人間はアルコールを摂取して脳の働きを妨げるし、アナログなものを敢えて使うことに美学を感じることもある。
VRに没頭する人たちは、似たようなことが既に現実で起きていることに対しての皮肉にも感じる。仮想現実、意思が「幸せ」ならそれでいいのだろうか…。自分も同じ状況だったらどう選択するかは分からないな…。
たぶんもう映像作品としては観ないが、定期的にレビューは見返したいと思う。
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