劇場公開日 2019年4月12日

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「Everything」ビューティフル・ボーイ m@yu-chan-nelさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0Everything

2020年3月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

日本とは環境の違うアメリカは、薬物依存に対して寛容だなと、改めて思った。

ごく普通の優等生でも 薬物に依存してしまい、自分では止められなくなるということが改めて知らされたと思う。
それは脳の異常が原因なので、本人の止めたいという意思とは別に、脳が渇望することで突き動かされてしまう。
本当に恐ろしいと思う。
ただ、作品的には ただ起きたことを観させられているだけで、それ程感動とか…涙とか…そういうのは全くない。
敢えてドラマティックに描かなかったのかも知れませんが。

恐らく彼(ニック)は、今はもう薬物には手を出していないと思われるけれど、何気ないことでまたあの頃の記憶が蘇るという可能性と戦わなければならない。勿論家族も。

今、ニックは脚本家として頑張っているようですが、そのドラマ「13の理由」で物議を醸したシーンの是非を巡り、自身の経験を踏まえてシーンのカットは望まなかった様ですが…。
(個人的に 最終シーズンが気になるので、一刻も早く観たいですね(笑)!)

日本は薬物に対して異様な程叩きまくる習性があるけど、そろそろその考え方も改める時が来てるのではないかなと思う。
捕まえて刑罰だけを与えるのではなく、更生するためのプログラムなどを構築していかなくてはいけないのではないかな。
薬物中毒者を閉鎖病棟に隔離して高濃度の精神安定剤を投与したところで、裁判に耐え得るだけの状態を保つだけで根本の解決にはなりませんよ。

m@yu-chan