「向き合うことの大切さと難しさ」ビューティフル・ボーイ たかしさんの映画レビュー(感想・評価)
向き合うことの大切さと難しさ
薬物依存の息子をもつ父親と、その家族の物語。
依存とは自分の中の穴を埋めるための作業なのかなと思った。ただその穴を埋めるために別の穴を開け続けなければいけない。そのループが依存症。
そんな息子と向き合い続ける父親の強さと優しさが胸を打った。
息子の気持ちを分かろうとしたのか、自分もドラッグに手を出すシーンが印象的だった。
"救えない"と言ったときの父親はどんな心境だったのだろう。思わず自然と涙が出た。
向き合い続けてきた彼だから、それこそ世界にある言葉では言い尽くせない程の感情だっただろう。
綺麗なモノだけを見たい、触れたい、そんなことは誰もが思う。
でも現実はそんなに綺麗なモノだけで溢れてはいない。
ただ現実の中にも時々素晴らしく綺麗なモノがある。
そんなことを感じた。
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