「それでも息子を信じる」ビューティフル・ボーイ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
それでも息子を信じる
ティモシーシャラメ目的で観てみたが、
スティーブ・カレルがとても良かった。
人生に疲れたおじさんをやらせると
ピカイチな気がする。
薬物を摂取したって幸せな時もあった。
みたいな甘い話ではなく、
一度薬物を摂取したら、
後はまたやるんじゃないか?
今シラフなのか?
と疑いの目でしかいられなくなるし、
信じしても信じてても裏切られる父親の姿が切ない。
息子も父親や家族に愛はあるが、
薬物に溺れて逃れられない、
根は良いやつなはずなのに堕ちて行く姿は
自分の息子だと思うと見ていられない。
裏切られても割と息子を自由にさせる父親の姿に
信じ過ぎだろ!と思ったけど、
それが父親ってものなんだろうか?
薬物をやる度に
小さい頃の息子とのエピソードを挟んで来るのは
ズルい演出だった。
子を持つ親としてはグッと来てしまう。
たまたまこの息子は生きてるだけで、
全てを壊し失いかねないのが薬物だと、
救いようのない物語なのが良かった。
映画自体はとても美しい映像で
堕ちていく話とのギャップも良かった。
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