THE GUILTY ギルティ(2018)のレビュー・感想・評価
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制作側の挑戦
語りすぎず判らせる無駄のない作り。音も映像もなにひとつ無駄はなく、むしろ必要なものまで削ぎおとされているぐらい。それでいて飽きさせない。
こういった撮り方も、その発想自体は「すごく新しい」というわけではないと思う。しかしどこかで語りすぎたり画にしすぎたりしてしまうことなく、最後まで一貫されているところは、特筆すべき点であり、制作側の挑戦だ。
私は最後まで集中して観ることができたので、彼らの挑戦はきっと成功なのだろう。
ただ、事件そのものにはもうひとつ捻りがほしかった。
真相すべてと言わないまでも、主人公より先に気付くポイントがいくつかあった。主人公の性格を語らず判らせるという意味ではもちろん効果的だとは思うが。
それでもやはり、もうひとつ捻りがほしかった。
映画の可能性
本編の秀逸さはもちろんだが、
予告編が素晴らしかった。
実際その予告編を観て観に行ったわけで。
タイトルのDen skyldige有罪は
最後まで観ることにより明らかになる。
場面は緊急方司令室で、
ドラマは音のみで展開されるが、
臨場感が凄い。
脚本の作り込み、
パンフレットを観ると撮影の仕方にも
様々な工夫があり、なるほどと思わされる。
とにかく観て欲しい映画。
主人公が苦手で乗り切れず
ネットから得られる情報で犯人を見つけ出す『Search』同様のワンテーマムービー。
こちらは電話からの情報ですが。
通話シーンばかりで、ずっとオッさんのアップ。
タイトル自体がネタバレなせいか、私は割と冒頭で全体像を把握出来ちゃったんで、謎解きには早々に見切りをつけ、その見せ方に注目して鑑賞しました。
ワンテーマだけに、90分程度の短さは好印象で、緊張感のある演出だったんですが。
主人公の性格が苦手というか、嫌いなタイプだったんで、乗り切れず、そのまま最後まで「嫌だなぁ」と思って行ってしまった。
こりゃすごい。
与えられる情報は音声のみ、しかしキャラクターの顔や表情、立っている場所の情景、天気に至るまでありありと目の前に浮かんできて、他の映画では味わうことのできない不思議な臨場感と緊張感に溢れていました!
悲しい真実と緊迫のラストは必見です!!
息をひそめ見守る
主人公と一緒に電話から漏れてくる微かな音に耳を澄まし翻弄される。まさに息詰まる作品。緊張した。ただ事件を解決するだけではなく、主人公が背負っているものが徐々に浮き彫りになっていく。とても良い作品だった。
DVDで十分…
日本で言うなら110番の電話番をしている警察官の会話と表情だけで進む作品。
主人公同様、電話越しに聞こえてくる声色、音だけで状況判断を迫られる緊迫した雰囲気を味わえます。
どこの国でも警察組織は縛りがあって、本来有り難い熱血漢もウザがられるのか…?と思いきや。
むしろその逆、取り返しのつかないことをした罪悪感のために、暴走していたと。
独断と偏見で大丈夫…?と思ったら、やっぱりねという展開。
Tom Hardyの“Locke”みたいな感じですが、映像は本当に室内と主人公のアップのみ。
途中から他の場所も観たいなぁ…とさすがに少し飽きました。デンマーク語だから、字幕を読んでいるだけだし、映画でなくてもいいような…。脳内で勝手に想像した映像の方がショッキングで、そういう意味では上手い作りなのかも知れませんが。主人公役、鼻はKevin Costner、正面下から見ると少しKevin Bacon似だなぁと、余計なことを考える暇も十分ありました。
当たり前の共通前提が抜け落ちている論理的思考
観客自身に内包されている、
正義、慈愛、他人との距離感許容範囲、
心とか命とか当たり前の共通前提が抜け落ちている合理的論理的思考、
非論理的(論理外含)な言動への許容、狡猾さ、偏見、倫理などを、
自覚してその気持ちを登場人物にどう按分するか?
それによって観客それぞれのサスペンスの割合、
ヒューマンドラマの割合、そして作品への評価は変わる。
メインプロットは、SOSの通報→事の収束、以上。
サブプロットを観客自身に委ねるチャレンジ的傑作。
サブプロットを観客に委ねる?
どういうこと?
簡単な一例、
軽い(と推測はできるが詳細不明)ケガをした女性からのSOSコールのシーン。
の主人公に対して。
〇軽傷で電話してくるな!毅然とした主人公の態度は適切!
〇軽傷?なぜ詳しく聞かない?主人公は信用できないやつ。
〇人間は誰でも清濁両方持っている、あるいは、今はそれどころではない、続きを冷静に観る。
観客の主人公を観る前提に微妙な差異が生じる。
これが狙いでもある。
おそらく、シナリオと芝居と演出の
細かなチューニングの軌道修正を現場で繰り返していたのだろう。
主人公の正義感の源泉は?
父親を見放した存在は?
母親が怯えているのは?
娘、息子達の背景を想像して号泣した人もいるでしょう。
作品のリメイクもされるだろうが、
こういう技術を複数の役者でも大きな現場でもできるのであれば、
ハリウッドデビューも遅くないでしょう。
小説読んでるみたい。
ほぼセリフだけで進行される中、随所のシーンがしっかり見れてる様な感覚にさらされた。誘拐事件のまさかな真相と明日に裁判を迎える主人公の警察官の罪。見せるというか聞かせるこの映画にすっかり引き込まれました。
電話の向う側の情景が鮮明に広がる秀作
舞台は警察のいわゆるコールセンターなのでしょうか、そこから一歩も出ずに電話のやりとりだけで事件の真相に迫っていくという極めて斬新な作品だ。
シンプル過ぎないかと危惧したが、緊張感が持続する快作で、電話越しの情景がはっきりと浮かんだ。
何より素晴らしいのは、事件を通して主人公自らが背負っている「罪」と向き合い答えを出すところだ。「脚本の勝利」である。
映像的には電話する主人公のアップを見続けるわけだが、何とも飽きない男優さんで、彼の存在も今作の成功の要因だろう。
明日が大事な裁判のアスガー、弁当食ってるトーベン
音や声だけでストーリーが進むとなっても、デーン語(?)が全くわからないため字幕を追う必要がある。それでも受話器の向こうで微かに聞こえるノイズや想像できる背景音がジワジワと脳内にイメージを作ってくれる。昨年は『サーチ』でこんな映画もありか!と感じたばかりなのに、今回は電話オペレーター室のみで展開するサスペンス。相手と会話するアスガーの機転の利く対応、さらに被害者と思われる少女マチルデに自分を信頼させるテクニックとか、見せ場(聞かせ場)に舌を巻く。
見事だったのはPC上の地図をも使っていたことだろうか、犯人と思しきワゴン車の位置や警察車両がどの辺りを走っているだとか、かない脳内イメージの手助けをしてくれる。また警察官のため息とか無言になる瞬間とか、説明調ではないのに、凄惨な現場状況を伝えてくれるのです。
ついつい40年前に110番にイタズラ電話をかけたことを思い出しましたが、こんな真摯な対応をしてくれる警察に子供ながらに何をやっていたんだと反省するばかり。これはguiltyだけど、時効ですね・・・ふふふ。そんなGUILTYの意味も終盤には明かされるのですが、精神疾患を抱えているのと同様、罪の意識というのは心の深層に根付くものなのでしょうね。
立ち上がれなかった。
面白いとか面白くないとか感動したとかしなかったとかそんな感覚すらなくなる映画だった。元来感動したくて映画館に足を運んでいるのだけれど、この映画は違った感覚の驚きがあった。どちらかといえば嫌いなタイプの映画だけれど、見終わった後しばらく椅子から立ちあがることができなかった。そして、家路につきながらジワジワと感動が押し寄せてきた。観に来てよかった。
面白い!
期待通りの映画でした!
昨年の『サーチ』も見せ方が斬新でしたが今作も電話するだけで展開する構成でした。
前半はどう展開するのかスリリングで後半はシリアスでラストはどんでん返しでストーリーが良く出来てて見応えありました。
89分と短い時間でこれだけの映画を作るなんて素晴らしい!
想像力が付く映画❗面白い❗
星🌟🌟🌟 評価が分かれてますが意外と面白かったです❗主人公が感情的なところも有りますがそれは彼自身闇をもっているから…ラスト間近に理由が解りますが… あと電話のやりとりで相手が分からないので想像力がつきます❗かえって相手のシーンが途中から出てきて想像してたのと違ったら興醒めしてたかも…❗ハリウットでリメイクするみたいですが楽しみです❗
絵付きのラジオドラマ?
みたいな映画?でした。絵があるからナレーション、音楽はなしで良い。
想像力を逞しくして、音、声、会話に耳を澄まし場面を思い描く。映画なのに映っていない場面を想像するのは、中々面白かった。そしてそういう風に持っていく脚本、演出の力ですね。
最後にタイトルの意味がグッときます。
電話センターだけで進む話
予算無い系のえいがなんだとおもうけど、昔懐かしいラジオドラマを思い出した。
話としてはそこそこおもしろかったけど、入ってくる情報や違和感とかがすくない(声だけ)なぶんだけもう一ひねり欲しかったかもなぁ
ハンガリー版ザ・コールと思ったら意外な
タイトルの意味は見た後に考えてさせられる。
コペンハーゲンの景色もシェラン島の風景も出てこない(地図は出てくる)潔さ。
画変わりが無いので体感時間は長いが劇場で観てこその集中力、音に注力して想像力を膨らませないと楽しめない。
電話だからこその想像力(先入観)が肝
Den skyldigeっててっきり陸橋って意味かと思ったけど
翻訳ソフトにかけると 犯人って出てきて洋題とほぼ同じなのね。
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