「意味不明」アメリカン・アニマルズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
意味不明
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2004年に起きたトランシルバニア大学の希少図書強盗事件の再現ドラマ。
監督・脚本のバート・レイトンさんはドキュメンタリー作りが本業だからか、ドラマの中に本人を登場させ当時の回想を語らせるという実にユニークな犯罪ドラマ。
盗られたのがダーウィーンの「種の起源」の初版本(1859年1250部)だからか、冒頭に「アメリカの動物は地上からケンタッキーの洞窟の奥深くへ何世代もかけゆっくり移住した」との種の起源からの引用がクレジットされる、タイトルはこの一節からとったのだろうが全くもって意味不明、なんで洞窟?
ルパンが狙うような厳重警備の美術館でもなく司書がいるだけの大学図書館、希少本が欲しい訳でもなく金銭価値に魅かれてだから動機も単純、主人公の二人は幼馴染で芸術系の奨学生と運動系の奨学生で大学生活に魅力を失い刺激を求めているようだ。
アメリカ人には関心を集めた事件なのだろうが、犯罪物としてはサスペンス感も薄くチープで歪んだ青春ドラマのようで酔えませんでした、むしろ、種の起源(On the Origin of Species)の初版本にスペルミスがあったとか、アメリカの動物分布についてのダーウィンの説の方が気になりました。
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