「ドキュメンタリー×実録モノ」アメリカン・アニマルズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリー×実録モノ
内容はともかく、犯罪を犯した本人たちのインタビューをはさんで2004年に起こした犯罪ストーリーをミックスするという構成が凄い。ちょっとおバカな大学生たちの行動でもあることから、最初はモキュメンタリーかと思ったくらいでした。
そもそも「アメリカン~」というタイトルの映画は多いけど、アメリカを自画自賛する内容の作品は少ない。どちらかといえば自虐的だったり、国の闇の部分を描いたものが多いと思う。これも鬱屈した大学生が、平凡な日常や息が詰まりそうになる将来を変えようとして起こした犯罪。短絡的だし犯罪者になろうという意志さえない。『オーシャンズ』や『レザボア・ドッグス』を参考にするというデタラメさもその一つの理由。レザボアなんて強盗シーンがないのだし、色のコードネームで呼び合うという点だけ・・・
4人それぞれの性格の違いも面白いし、証拠を残しすぎるというお粗末な計画。またウォーレンの記憶についても重要なテーマとなっている。もっとも面白かったのは全員老人のメイクをして、一旦は計画中止になるところだったろうか。中止によって解放感さえ味わえるという気持ちも伝わってくるのです。まぁ、ここで終わっちゃ映画にならないんだろうけど・・・
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