「向こう側に何があるのか、渡ってみないと分からない」アメリカン・アニマルズ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
向こう側に何があるのか、渡ってみないと分からない
平凡を脱するにしても、犯罪を犯すことが「向こう側」に行けることだという発想が、浅はか。人生を犠牲にしかねないヒリヒリ感を味わいたくなるのが若者の浅知恵か。
ずさんな計画は早々に破綻し、まだ引き返しても間に合うのに、止まらなくなる。そんな心理サスペンス風の展開。追い詰められていく彼らに同情的な感情は持ち合わせず、みっともない、としか感じなかった。
当の本人たちが、事件を振り返る様に時々登場。彼らの記憶があいまいなのも、事件の雑さが際立ってくるようだ。
コメントする