「とんでもない意欲作」アメリカン・アニマルズ ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
とんでもない意欲作
実際に起きた事件の映画化。
役者が演じるドラマパートと、事件を起こした実際の人物が出てくるインタビューパートで展開されていく。
それぞれが話す内容がバラバラで羅生門のようにズレが生じ、何が真実なのか見ているこっちは混乱してくる。
最初は意気揚々と話していた人物たちも、途中から自分がなぜあの事件をおこしてしまったのか、話しながら混乱していく様はドキュメンタリーをやってきた監督ならではだなと思う。
途中、ガソリンスタンドで劇中の人物と実際の人物が車の中で会話をするシーンが出てくる。今まで、劇中の登場人物と実際の人物が出てくる映画はいくつかあったと思うけど、それが同じ画角に収まり会話をする、っていうのを初めて見たので度肝を抜かれた!こんな手法があったのかと。
その他にも何かを、やってやろうという監督の意気込みが感じられる良作だった。次回作も楽しみです。
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