「図書館奇譚」アメリカン・アニマルズ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
図書館奇譚
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一言で言って、あまりにずさんな犯行である。
本を盗む動機としては、その本を熱狂的に入手したいか、換金目的かの二通りある。前者ならまだ可愛げがあるが、この事件の場合明らかに後者だ。ただいくら高価とは言っても、宝飾品とかと違って、そう簡単に買い手が見つかるとも思えないが。
四人そろって老人の扮装をするに至っては、不自然すぎてまるで茶番だ(大学図書館の中で浮きまくっていた)。
そんな愚かしい青春の恥部が今さらながら再現されて、なおかつ本人が顔をさらすというのだから、ご家族ともどもよくOKしたなと思う。
スペンサーが鳥の画家になっているというのは、よくできたオチだ。結果的には、オーデュボンの本に魅入られていたということになるのかもしれない。
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