「怖かった」アメリカン・アニマルズ ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
怖かった
ドキュメンタリーに近く、実際に犯罪をおかした人の後悔の表情をみせられて、フィクションのホラー映画よりも怖かった。
自分も1歩まちがえたら、大小は違えど同じ道を辿ってはないか、自分の子供がもしかしたらその道をたどってしまうのではないかと、事件を他人事に思わせない作りだった。
前半は犯罪を夢見る少年の日常なので、大きな動きはなく少し退屈。もちろんその退屈のありがたさも後半でいやってほど突き付けられたが。
何故こんな無計画で大がかりな犯行を行ったのか不思議だったが、彼らの行動原理は「怖いもの見たさ」それだけだったのだろう。誰も本気でできると思っていなかった。それなのに不幸にも犯行の準備が整ってしまった。彼らは主体的になにかすごいことを起こそうと思っていたのに、結果的にはいつかはこの計画がとまるだろうと他人事で、受動的に犯罪を犯すという皮肉におわった。
悪いことはするな、それにつきるけど本当に改めて気を付けようとおもう。
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