「これは美談ではないし決して英雄譚でもない。だが学べることは多い」アメリカン・アニマルズ ch KOJIMAさんの映画レビュー(感想・評価)
これは美談ではないし決して英雄譚でもない。だが学べることは多い
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実際に強盗を行った4人がでてきて回想するシーンなど、とても実験的で新しい映画でした。
彼ら(特にメインの2人)はただ自分をせき止める見えない何かを変えたかった。お金が欲しかったわけじゃない。自分の人生に悲観的になってしまったのが早すぎた。映画の中でも言っていたように自分が特別じゃなくてなんの取り柄もない普通の人間であることに気付いてしまった。だからこそ普通じゃないことに魅力を感じてしまった。その手段が計画強盗をするというだけのことであったんだと思う。この話は教訓として学ばなければいけない映画なのだ。つまらない日常を変えたいからといって犯罪を犯していいわけでないということを。
ただ単にSNSで目立てればいいとか有名人になりたいとか。あるいは普通の生活をし毎日平凡に暮らせればいい、といったような人たちには到底彼らの気持ちは理解できないでしょう。
この映画が、そういった見えない何かで自分を突き動かせないでいる人たちにとって教科書になり、背中を少しでも押してあげられる作品になればいいなと思います
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