ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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単なるホラー映画を求める方には…
つまらないと感じられるのかな(実際評価低くされてる人もいるようで)、しかし恐らくこの映画はいわゆるそこらのホラー映画(というよりオカルトだよね?笑)と違って理解にセンスが必要な気がします。
少々疑問符のつくところもありましたが、胸糞悪い感じをが退場してからも続くのはいやはや監督素晴らしいと認めざるを得ない。
というかアートなホラー(オカルト)と感じます。気持ち悪い描写さえももはや美しさを感じてしまい、なんなら笑みまでこぼれました。この監督やばいと思います。
個人的にこんなに観終わって後を引く映画は、ラース・フォン・トリア監督のメランコリアに次いで二作目。
オカルト映画はアメリカのホラー映画のてっぱんですが、今作はそれらと同分類できるのか…って感じです。好き嫌いは分かれるタッチの映画ではあると思いますが、個人的にはこんなに美しく、恐ろしく、異様な映画は初めてです。
映画なんてアプリのようなものです。
映画なんてアプリのようなものです。
怖さの見せ方がいいです。
グロさやワッと驚かせるのは必要最低限です。
人やモノ、場所に起因して事件発生→解決というタイプではありません。
怖さの考え方のリミットを解放するタイプの作品です。
どんなリミット?
最後まで読んでください。
洋画邦画ともにこのタイプの作品は過去にもありますが、抽象的、意味不明と言われがちであまり好まれない系統の作品かもわかりませんが、私はこういうタイプの作品こそが怖い映画だと考えてます。
観客によっては怖い怖くないとかつまらないとなるでしょうが、映画なんて昨今のアプリのようなものでDLして毎日有効利用している人もいれば、そのアプリの存在すら知らない人もいるでしょう。
自分にとって有効だと思えば頭の中にDLしてファッションや行動の指針にするのも良いでしょうし、物事の考え方や言葉の使い方の参考にしてもいいでしょう。友人ととシェアする等、受け取り方は十人十色だと思います。
怖い、面白くないなどの絶対値を語るのは不毛に近い(本当はギリギリ不毛ではありませんが、それも観客の好きなフォーマット別に語らないといけなくなってきています・・)ので怖い理由、怖くない理由、賛否が分かれる原因を考える方が建設的で楽しめるのかもしれません。
きっとラストのあの場所で起こっていたような事が私たちのすぐ近くで起こっているのかもしれません・・・・。
今、これを読んでいるあなたのうしろには誰もいませんか?
なかなかの怖さで面白い
この映画の監督はまともじゃない(笑)
こんなに気味の悪い映画を劇場で観たのは初めてですね...
「21世紀最高のホラー映画」
この映画がそう言われてるのもまぁ無理ありません。
エクソシストすら観てない自分が言うのも難ですが、僕自身観た後にこんなに怖い思いをしたのはあったかどうかという感じです。
いやぁ、怖すぎます((( ;゚Д゚)))
ある一家の祖母が死ぬ事で、悲劇的な出来事が起きるというのがこの映画の始まりです。
ここまではよくありそうなホラー映画という感じなのですが、この映画の怖さは家族の死によって人が次第に狂っていくところです。
また、この映画の前半は怒濤の後半に比べると伏線を敷いてる部分というのもあってそんなに怖くは無いのですが、全体を通して気味が悪いです。
その得体の知れない気味の悪さが緊張感をより高めていて、前半から心臓はバクバクでした。
一見普通に見える祖母の遺影もよく見ると怖い肖像画のようで何処と無く不気味ですし、時折出てくるお母さんが作るミニチュア模型やノイズ等を交えた冒頭から出る不吉な音楽、そして何よりも予告編でも映った常に奇妙な表情で常に「...カッ」と舌を鳴らしてる娘は本当に怖いです。(この娘が何故そうなったかは劇中で明かされますが、少し分かりにくいので人によっては何で?なるかもしれないです)
そして、ホラー映画でありながら色々な要素が詰まっているのが面白いです。
この映画は家族の周りで起こる様を描いているので、家族間のやり取りや人間関係もしっかりと描かれていて、特に母親と息子の関係性はいろいろ考えさせられます。
そういった家族映画の側面もあります。
だいぶ狂ってる家族映画ですが(笑)
また、先程前半は伏線部分と書いた通り、その伏線が後半にかけて結構重要になっていきます。
そして、それが全て回収されたときは背筋が凍りつくほどゾッとして、思わず悲鳴をあげたくなりました...
そんなミステリー要素も強い作品なので、ミステリーが好きな自分にとっては満足(?)出来ました。
ただ、伏線を敷く時間という事もあって前半部分は人によって退屈に感じてしまうかも知れないです。ミステリーが好きな人は面白いかも知れません。
個人的にはラストシーンの演出だけが少し微妙に感じたり、息子役の俳優がトニ・コレット演じる母親の息子に見えなかったりはしましたが、ここ数年のホラー映画の中ではこれ以上無い完成度だと思います。
この映画の満足点は非常に高いですが、こんな高い点数を付けて良いのかとも思ってしまいます。
「素晴らしいホラー映画を見れて良かった!」という気持ちと「何故こんな気味悪い映画を観てしまったんだ」という相反する気持ちもあり、非常に複雑です。
2回観る面白さもこの映画にはありますが、自分はもう一度観る勇気が出ないし人にも勧めづらいです。
実際、残酷な描写や目を背けたくなる気持ちの悪いシーンも多いです。
ただもしかしたら、ホラー映画の一番の理想形はこういう映画なのかなとも考えています。
映画を観てる時だけ怖い思いをするのではなく、観た後も怖さが残るのが本当の意味でのホラーなのかも知れません。
とりあえず、不気味で怖さが残る作品を観たい人には自信をもってオススメします。
それ以外の人は...とりあえず観たい人だけ観てください。
観る際は自己責任でお願いします(笑)
オカルトホラーらしい展開
始まってすぐに、『ローズマリーの赤ちゃん』『エクソシスト』『サスペリア』などと近い、オカルト系の話ではないかと直感。
俳優がメイクも顔のつくりもすべて「不気味」で統一してるのがすごい。
娘がとくにヤバイ。
ほんと、3/4まで怖くて、嫌悪感ばかりで、どんなことが次に起きるのか分からない、予想を裏切る展開の連続で、どきどき。
オカルト映画の王道で、面白かったんですよ。
傑作といえます。
ところが。
最後の1/4あたり…
悪魔に関する表現を過剰に盛り過ぎて、『ゲット・アウト』やリメイク版の『キャリー』みたいな空回り感を覚えて、笑ってしまった。
デジタルの画面のクリア感が、オカルト表現をギャグっぽくしちゃう側面もあるのかも。
前半の、ときめき、じゃなかった、どきどきを返して!みたいな。
あと、(昔からありはしたものの)最近オカルト系統でのヒット作品が少なかったため、宗教から転じたカルトの「悪魔崇拝」に関して知識がなかったり、慣れてない方が多いはず。
なので、冒頭の葬儀シーンから悪魔話だと認識できる人は少ないかと。
そこを理解しないまま進むと、最後の展開は「ご都合主義すぎる」「思ったのと違う」と怒り出しちゃう人が出そうな気がしました。
それほどでも…
※そのつもりはありませんが、以下を「ネタバレだ!」と思う方がいるかも知れませんのでご注意下さい。
家族の中でいろいろな事が連鎖的に起きるので「誰の・何の話なの?」と思いながら90分程が過ぎていく。
結局これは悲惨な家族のドラマなのかなと思っていると、ラスト30分強で物語はちゃんとホラーそしてオカルトへ収束する。
ただ、恐怖映画でありがちな「これ、現実なの?妄想なの?夢なの?」って展開も多く、その辺りが曖昧なので、ラストシーンも現実感がなくて「急にどうした?」って感じは否めない。
振り返ってみるとストーリー全体の軸は比較的シンプルなホラーなんだけど、それを家族の心の闇を中心に描くことでで、本来の秘密から多少ミスリードもしながら進んでいくストーリーテリングが新鮮には感じるし、細かな演出も雰囲気作りに大きく効果を発揮できている。
とは言え、映画として面白かったかと言うと、「そうでもない…かな」という感じ。
雰囲気が不気味というだけかな…。
マンガとシリアスの狭間で
母よ 貴女は 強かった
まいった。予告編は忘れたほうがいい。
なんか不思議
怖くなかった…。 来るかな来るかな?ってドキドキしてたら終わった。...
ヘレディタリー/継承
2018年100本目の劇場鑑賞。
グラハム家を支配してきた祖母の他界をきっかけに、
忌まわしき“何か”を受け継いでしまった家族を待ち受ける戦慄の運命を、
緻密な脚本と俳優陣の迫真の演技で描き出していく。
タイトルのヘレディタリーは「遺伝的な」「先祖代々」「親譲りの」などの意味があるそうです。
冒頭からミニチュアの部屋のトリックで、
本作の世界観へと引きずり込んでいく。
アニー演じるトニ・コレットや、
チャーリー演じるミリー・シャピロの怪演は必見で、
トニ・コレットの異形の表情が怖すぎ。
ミリー・シャピロも負けておらずホラー顔を披露している。
ホラー映画にはありがちは、
不意打ちで脅かす演出をなるべく排除して、
不協和音を効果的に使いじっくりと恐怖を演出している。
落ち着いたカメラワークも好み。
とにかくホラー好きには観てもらいたい。
首が寒い
これがアメリカでは大ヒット⁉️
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