ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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恐怖はとても身近なところにある
これは、私が思ってたホラー映画と全然違ってた
思ってたより奥が深くて、メンタル的にえぐられる怖さを感じた映画だった
ひっそりとした田舎の森の中で暮らす家族
その家のおばあちゃんが亡くなってから、その家では奇妙なことが続き…
生まれたころから、特に問題もなく、平和な家庭で育ったという人もいるでしょう
しかし、そうでない人もたくさんいる
親や兄弟と仲が悪かったり、家族の誰かが問題を抱えていたり
そういう、家庭の悩みを告白するというのは、自分の恥部をさらけ出すようなところがあって、周りの人に相談できず、闇に葬られてしまうことも多い
この映画には、そんな家族に起きている問題をスコップでグイグイと掘り出して、それを大衆にさらすような恐ろしさがあった
問題を抱えた祖母、そんな母のようにはなりたくないと思っていた娘
そして、そんな祖母に可愛がられた孫
そんな彼女たちの関係に無関心な夫と息子
彼らがみな、家庭で起きていることに無関心だった結果、そこで恐ろしいことが起き始める
まぁ、だからといって、それを誰かが止められたかといえば、そうではないかもしれない
でも、あそこで、もう少し考えて一言かけてあげたら、その先の出来事は起きなかったかもしれない…
という負の連鎖が、どんどん続いていく…
この映画の前半で起きることは、どんな家庭でも起きそうなことだし、だからこそ、恐ろしくて心をえぐられる
そこから先は、誰も止められない独創的な世界観が広がっていた
もう、最後の方は唖然としてしまった
血が吹き出したりというようなスプラッター的な怖さや、描写のエグさとか、痛さとかは、あまりないので、
そういうのが苦手な人でも大丈夫な作品かも
(100%保証はしません w)
2018最恐最凶映画
怖いのは音響とトニ・コレットの表情。
日本人好みの作品かもしれない。突発的ではなく心理的にくる。
キャリー(1976年作)の手、
シックスセンスの指輪、
リングのテレビ、
牡丹灯篭(1968年作)の「新三郎さん.. あけて...」
番町皿屋敷(1957年作)の「いちまい.. たりない...」には及ばない。
ここ数年で1番の恐怖
とにかく顔がこわい
母エレンを亡くしたミニチュアアーティストのアニーは葬儀の後から自宅で母の幻影を見るようになる。そんなアニーを心配する夫スティーブに墓地の管理事務所から電話がありエレンの墓が荒らされたと知らされるがスティーブはアニーに告げなかった。アニーとスティーブの子供、ピーターはある日アニーに妹チャーリーの世話を押しつけられるがナッツ入りチョコをチャーリーが口にしてしまったために発作を起こしてしまい慌てて病院に連れて行こうとするが・・・からとんでもない展開を見せるホラー。
グロテスクな描写を叩きつけるのではなく、ジワジワと弱火で2時間かけて釜茹でにされるような怖さ。ミニチュアと実写の境目が曖昧になるようなカメラワークと不快極まりない音響で現実と幻想が混じり合い、あちこちに散乱したイメージの断片が一つまた一つとこびりついた脳裏に浮かび上がる不吉極まりないクライマックス、不吉過ぎて逆に場内大爆笑。どんどん正気を失っていくアニーを演じるトニ・コレットの表情がとにかく強烈な印象で、顔だけでここまで狂気を表現出来るのかと戦慄しました。ネタとしてはクラシックなものですが表現方法は図抜けて斬新、またひとつ低予算ホラーに傑作が生まれたと感動ひとしおです。
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