ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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爽快感溢れる!内容がわかりやすい!(感情移入できます)
とにかく見た後の爽快感が凄かったです。
丁寧に説明してるけどテンポ感がとても良いし、シリアスなところもサラッと進むので、理解と展開がスッ!と頭に入ってきました。
おかげで前知識ない人も置いてかれないし、知ってる人もストレスにならないかなと思います。
また多くの人が絶賛していますが、最後のライブ・エイドのシーンは本当に興奮しました。(泣きました)
これは、劇中で
出会い→工夫→成功への階段→挫折・苦悩・仲違い→それを乗り越えた成功と絆→クライマックス
という一連の流れがあり、事前情報があったが故のことだと思います。クライマックスではまるで「泣いていいんだぞ!」と言われているようでした。
Queen好きならもちろん、Queenを知らない方なら知るきっかけにしてほしい映画です。
素晴らしい音楽
ライヴ・エイドの感動
単に曲がヒットし成功することだけを夢見る野心と熱気に満ちた無邪気な若者たちが、一縷のチャンスを掴み王道を歩み始めた時、メンバーの一人・フレディ・マーキュリーの強烈な個性が、伝説のバンド“クイーン”を生み天界へと羽搏かせました。
ただフレディの我儘で自分勝手で気紛れで傲慢で独善的で傍若無人の言動に、周囲が翻弄され振り回されます。
しかしその着眼の天才性、その敏捷な行動力、その鬼気迫る感情表現には、クイーンのメンバーや関係者も脱帽し敬服せざるを得ません。唯我独尊に只管に孤高の道を突き進むフレディのその姿は、凛々しく神々しくもありつつ、どこか哀感と寂寥感、そして悲壮感が漂ってきます。
彼の言動に耐えられず、気の置けない者が一人ずつ去っていき周りに誰もいなくなっていく孤独、疎外感に苛まれながら、それでも己の信念を貫く壮烈で凄惨な生き様。その性向は徐々に心身を蝕んでいきます。華やかな栄光に包まれながら、半面での鬱々たる苦悩の日々。其処に生じた心の大きな空白に愕然とした時、激しい葛藤と相克を経て彼が最後に求め頼ったものこそ、極めて人間臭い、人との「絆」=Familyでした。
既に残された時間が僅かになったことを自覚しながらも、漸く心の安らぎを得た彼が、鬱積したエネルギーを最後に爆発させた場こそ、1985年7月13日に催された20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」。本作のクライマックスである、そのシーンこそ不世出の英傑・フレディ・マーキュリーの一世一代の晴れ舞台でした。
ライヴ・エイドのロングカットでは、観ていても焦熱と風圧がスクリーンから押し寄せ、しかも徐々に高まり強まっていくのを実感し、「We are the champion」では鳥肌が立ち思わず戦慄き身を乗り出し心が波打ち震えました。顫動しました。
それまでのフレディの長い長い紆余曲折の道程があったればこそ、この滔々と湧きあがる感動を齎したのだと思います。
その性格、その性志向、その嗜好、率直に言って得心できる処の皆無な人物ゆえに感情移入など全く出来ず、共感できたとは到底言えませんが、一人の偉大な狂気の天才の生き様には、素朴な感動と凄烈な人物像の記憶を強烈に刷り込ませました。
また彼の暗鬱な生の終末を一切捨象し、栄光の絶頂であったライヴ・エイドで終わらせる鮮やかな編集手法ゆえに、どちらかというと陰鬱で悲惨なストーリーにも関わらず、観終えた後に清澄で爽快な印象が残ります。
心に響く、名曲の数々!
フレディの声はやっぱりスゴイ。
全てがラストのライブシーンのための伏線
伝言ゲームミス
久し振りに見る駄作
善き思い、善き言葉、善き行ない、を心がけろ
映画「ボヘミアン・ラプソディ」(ブライアン・シンガー監督)から。
世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルの伝記なのだが、
私は当時、フォークソング(かぐや姫など)に夢中で、
あまりロックを聴かなかったからかもしれないが、
この作品を絶賛し、何度も映画館に足を運んだ、という人たちとは
ちょっと違った視点で、鑑賞したかもしれない。
映画として考えた時、こういった伝記ものは、
苦労して、世に認められて、自惚れて、我儘となり、
独立するが、最後は孤立したり、アルコールや薬物に依存したり、
という、ややもすれば「自業自得」的な結末を迎えるが、
それをストーリーに仕立てて、映画にすると、
知らなくてもよかった、知らなければよかった部分も見え隠れ、
なんだか、ヒーローがヒーローで無くなる気がしてならない。
冒頭、厳格な父親が、フレディ・マーキュリーにこう諭す。
「善き思い、善き言葉、善き行ない、を心がけろ」
このフレーズは、何回か登場するので、キーワードに違いないけれど、
まだ若かった彼は「それを守っていいことあった?」と言い返す。
なぜかこの親子の会話がとても印象に残っている。
ロックだから、破茶滅茶に生き方や考え方をしてもいい、ではなく、
「善き思い、善き言葉、善き行ない」をどこか心の片隅にあったら、
もっともっと長生きして、素晴らしい曲を作り出したかもしれないな。
(すみません、素人が勝手なことを書いてます・・)
ライブエイドへのプレリュード
こんなのズルい。
寝ちゃった
後味が
周りと話を合わせたくて観ました。
そして、教えてくれた友人同様、フレディ・マーキュリーの生い立ちや歌詞、知らなかった曲にも関心を持ち調べるうちに、すっかりはまってしまいました。学生時代、他のバンドのファンだったことが悔やまれます。
こうして知らなかったことを知るようになると、この映画への世間一般の評価について懐疑的になり、こちらのレビューを読んでみました。
皆さん詳しく、また、見事に表現されているので今更ですが、やはり、気持ちが収まらないので一点だけ書きます。
主役の俳優さん、努力されたとのことなのですが、どこを似せれば良い、というものではないでしょう。
外見も中身も魅力のない主人公。
実在の人物以上に魅力的な主人公を演じたドラマはよく見かけますが、その逆は初めてかもしれません。
しかし、惹きつけられるからこそ、観客は主役に感情移入し共感できるのではないでしょうか。
結局この映画は、フレディを過小評価する事で相対的に誰かの評価を上げようとしているのか、誰かへの忖度なのか、いろいろな人が関与するうちに歪んだものとなったのだろうか、など悩んでしまうので、もうこの映画のことは忘れ、純粋に音楽に耳を傾けたいと思います。
率直に気持ちを述べましたが、これから観ようと思っておられる方、観て楽しめる方の気持ちを削いでしまったなら申し訳ありません。
どうぞご覧になってください。
この映画のおかげで、世界が広がったので。
フレディーに会いたい
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