まく子のレビュー・感想・評価
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四万温泉の街並みと自然の美しさ
控えめな自然の美しさと四万温泉のひなびた街並みが、丁寧に映像に記録されています。そこで暮らしている人達の普通の暮らしに、梢という謎の少女が加わり、話が展開していきます。 観た後に日本人っていいなと思ってしまいました。 草なぎさんのシーンは少ないですが、さすが上手いですね、印象に残ります。
じわじわ系
まずは率直に、辛口評価を。
象徴である「枯れ葉をまく」がやや冗長気味。
逆にコズエの母の描写は不足感あり。
父との男同士ゆえのわだかまりと認めあいはそれだけで一作品分のクオリティ。惜しい。はっきりいってこの部分の出来が「良すぎ」。
一方で作品のクライマックスのはずの映像が正直、40年前のコメットさんテイスト。
結果、この男の子を一番変化させたその出来事は?がぼやけてしまった感。流れでいえばコメットさん部分だけど、あの親子のシーンのが影響大きくない?となってしまってる。
なんて。超辛口で書いてしまったけれど。
ぼやけたー、ストレートにこないーと思うためか、見終わったあともまだなにか、それこそ枯れ葉が心の中を舞うような感覚が残ってる。
いやあ、そうねらって作られたようには思えないんだけど…。
イマイチ
草なぎ君が出るというので、観に行ってきました(*^^*) レディースデーだけあり中高年の女性で満席!! さすが草なぎ君だと感心しましたが… 映画は、はっきり言って期待はずれでした。 良かったのは、こずえ役のスタイル抜群の新音ちゃんだけかな~ 正直11才には見えなかったのですが(笑) 不思議な雰囲気を上手く醸し出していて、存在感があり演技力もなかなかで、いつの間にか引き込まれてしまいました(^^) ファンタジー好きな人なら満足する映画なのかな~ ちょっと子供っぽい映画かも!
新音の不思議な雰囲気が魅力的
2人の役者に持っていかれた。 梢(コズエ)役:新音(にのん)、主人公・慧(サトシ)の父親役:草彅剛。 特に新音が魅力的。 顔立ちの美しさに、持ってる雰囲気の不思議さ。喋っても無言でも、ただただ不思議。 年齢がもたらすものなのか、本人の資質なのかわからないけれども。 彼女を観るためだけに行ってよかったと思った。 剛はほとんどしゃべらないので、なんでキャスティングされたんだろうと思ったら、浮気癖のある父親で、存在だけで説得力があるのと、後半の脱ぐシーンでなるほどと。 話の内容自体は、SF要素の多い、絵本みたいに不思議で不条理な児童文学。 大人になる肉体変化を嫌がる少年・慧のもとに現れた、宇宙人と名乗る少女・梢との交流を描いたもの。 原作未読、前情報なしで観に行って、これどこに着地するんだろう?と疑問に思ってしまったんですが… 合成のチープさが、絵本っぽいなと。 かなり好き嫌いが分かれる、というかおそらく大半の人には理解しにくくて、面白いと思わないのではないか。 わかりやすい落ちがあるわけでも、なにかすっきりするイベントがあるわけではない。 少年が日常で得る「気づき」の連続、大人になることを受け入れていくことこそが本作のテーマのように思いました。 ゆえに、子供時代に主人公と類似した感覚をもったことのある人だけが、得心できるように感じました。
思春期の男の子
思春期の男の子の肉体的、精神的な変化を描きたかったのかもしれないけど、???な感じでした。最後にまく子が本当に宇宙人だったとしてしまったので、何だか冷めました。
良い意味で染み入ります。
成長、細胞の入れ替わり、生死とは 誰もが経験した思春期の入り口と死生観。 派手さはないものの温泉入ってラムネ飲んで塩むすびが食べたくなるほっこりした映画でした。 こういう息抜き(生き抜き?w)も悪くないですね♪ 今度四万温泉行ってみようかな〜
清々しい気持ちになれる
ファンタジー要素もあり、小学校高学年の思春期に差し掛かった頃の 「大人になるって何だろう」という葛藤がとても良く表現されていた。 主演の山崎光くんが、子供のようでいて一歩大人に近づこうとしている 絶妙な演技で素晴らしかった。 ヒロインの新音さんも、美しいだけでなく独特な雰囲気を醸し出し 作品のいいアクセントになっていた。 ストーリーの展開は一見突拍子も無い感じだけど、出演者の雰囲気や 演出でとても良くまとまっていたと思う。 草なぎ剛さんのダメ親父っぷりは役者として新たな一面を見せてくれた気がした。 普段と全く違う雰囲気なのがまた魅力的。 親子2人だけのシーンは映画のみどころの一つ。 出演者だけでなく、四万十川の温泉周辺の景色がどれも 綺麗で一度訪れてみたくなった。
再生する美しさ
わたしは大人なはずですが今でも時間の流れや 変化が怖くて許せない思いがあります。 そういえば子供の時も思っていたな、っと 全速力で走り回ったりかくれんぼで遊んでいるままでいられないんだと感じていたけどなんとなく 年月だけが経ちました。 コズエちゃんの外見中身の美しさがその思いを浄化させてくれるような、そんな映画でした。 ステキな出会いが出来ました。
意欲を買いたい
この話を映画化しようとした監督の意欲を買いたい。ナイストライ、と。 感想としては、叙情的と説明的の間に落ちてしまい、若干中途半端になってしまった印象だが、自然の美しさと人々の生活の中にある活気を背景に、子どもたちの素直な動きや心で、この話を描こうという狙いは面白いと思う。 「永遠でないことは不幸ではない」「変化すること、流れることこそ生命の証しである」「我々を形づくっている粒子は、ある期間で全て入れ替わる」という、この映画全体(原作全体)を貫いている考え方が、コズエの立場、サイセ祭の意味、繰り返し出てくる “撒く行為” と、一貫されて表現されることには、原作のよさだろうし、そこを崩さなかった映画の作りには、好感。 繰り返しになるが惜しむらくは、中途半端な感じになってしまったことだなあ。 新音さんは期待どおり。 新垣さん、広瀬さん、浜辺さんと来た美人女優達は、さらに次の世代も万全ということでしょう。 今14歳、数年後の作品は今から楽しみだ。ハジメを演じた15歳の山崎さんとともに、彼らが今後もどうかよい作品に出会えますように。 (彼らは誕生日が12/10と同じなんだ!奇遇な) 最後に、父ちゃんがクズだということが、この全体の話の中でどう重要なのかだけは、わからなかった。原作を読んでくるので、またいずれ、補足します。 ちなみに、「変化すること、流れることこそ生命の証しである」という考え方については、生物学者の福岡伸一先生が「生物と無生物のあいだ」や「動的平衡」といった本を書かれているので、興味ある方は触れてみてください。
染み渡る映画を観たい方にオススメ
西加奈子さんのファンタジーを織り混ぜた世界観が好きかどうかで評価の分かれる映画だと思います。小説を映画化すると、どうしてもカットされる部分があるので、心の動きが唐突に思われた箇所もありました。それでも評価5を付けたのは、不思議な世界観を見事に美しく映像化しているのと、俳優陣の演技が素晴らしかったからです。特に草彅剛さんの色っぽさ、子供たちの瑞々しさは必見です。徐々に変わっていく、繊細な心の動きを堪能するために、原本を読んでからまた観たいです。心拍数が上がる映画に疲れている方にオススメです🌸。
う〜ん🤔
なんか、よく分からなかった、というのが正直な感想。 原作を読んでいないのでよく分からないのですが、これを映像化するのは難しいと言われていたんだとか。本当にそうだったみたいねと思ってしまいました。読み物としてのファンタジーなら、ストーリーがすんなり入ってきたのかも。それが映像になると、「?」な部分が何か所もあって、私にはちょっと理解し難かったです。 個人的には草彅剛さんの演技に興味があって観たので、そこに関しては期待通り。子役の二人は撮影時の実年齢が役よりも3歳くらい上で、小学生には見えづらかったかな。主人公の男の子はもう声変わりしちゃってるみたいだったし。でも、思春期の男の子の心の葛藤をうまく表現していたと思います。女の子の方はそのちょっと大人びた雰囲気が役柄に合っているんだなと思いました。
3年前のあなたはあなたではない
映画として面白いか、面白くないか、と聞かれたら、残念ながら後者だと思います。 原作(単純な少年の成長譚などではない)を自分なりに解釈し、さて監督はどう表現するのだろうか、という興味がある方や元々原作者の世界観が好きな方でないと楽しむのが難しいのではないでしょうか。 ※半世界の稲垣吾郎さんと同様、草彅剛さんの親父も結構いいな、という点は楽しめます。 人間の細胞は約60兆個あり、部位や年齢による差異を勘案しても、概ね2〜3年で全ての細胞が入れ替わるそうです。 つまり3年前に会った友人は細胞的にはそっくり入れ替わった全く違う〝粒〟で出来ている人なのです。 第二次性徴は思春期に表れ、本人も気付かないうちに繰り返される細胞の入れ替えとは異なり、身体の変化と自分の性(男であること、女であること)を否応なく自覚させられます。 脳の細胞は約1年ですべて入れ替わるらしいのですが(生物学的・医学的に何が起きているのかはわかりませんが、たぶんDNAとかRNA転写とか呼ばれるものなどの働きで記憶などもコピーされていくということだと思うのですが、なんだか凄くないですか?)、その脳が作り出す物語については、なぜ身体の変化と同じように受け入れることができないのだろうか。 キン○マのオェーについてはそのまま受け入れるのに、ドノや類の話はなぜ疑いから始まるのか。 脳の働きだって本来はシンプルで、その個体にとってはある種の必然、つまりその人が生きていくために必要な物語の創出から生じているのではないか、という前提を受け入れることが大事なことなのだと思います。それがきっと『人を信じる』ということなのではないでしょうか。
不思議
最後のシーンはファンタジー過ぎるだろ、と、観ながらツッコミを入れてしまいました。 後半にむけて、所々で伏線が張られていたのに気づきましたが、それぞれ一瞬過ぎて忘れてしまいそうです。 原作はどうななのだろう。今度読んでみよう。
よく分からん
たまには邦画もいいかな〜と、友達に誘われたので昨日行ってみました。
私は原作小説は読んでおらず、
事前に「まく子」の予告は見たのですが、(これは主人の成長過程でのモヤモヤとか悩みとかそう言ったものを表現して、最終的に不思議な雰囲気の女の子と一緒にちゃんと成長できて仲良くホワホワほっこりなエンドかな〜?)みたいな、、感じでちょっと期待してたのですが、、、
最終的によく分からん。
こっちがなんかモヤっとした気持ちで終わりました。
ここからネタバレなんですが、
私が個人的にこれいるかな?みたいなシーンがいくつかあって→特に父親の浮気相手と主人公が鉢合わせてからコズエちゃんもそこに加わって3人でお神輿を壊して燃やす。このシーン、、カオスです。何やってんの?なんで祭り終わってからずっとお神輿そこに置いてあんの?てか、このお祭りがどんな意味で行われてるかぐらい親か教師から聞いてるやろ?みたいな「???」が頭にうかんできました。
あと、最後の方にコズエちゃんが去るとき町のみんなを呼んでキラキラを撒くんですが、急にCGでキラキラって、ここがなんかこの映画を安っぽくしたように思えました。
その後の町の人たちがこの不思議現象に対する受け入れようが不自然に感じました。原作の表現に合わせたのかも知れませんが、映画にしては映像として表現していることが散らかっていて、上映時間も長くて少し退屈でした。結局友達と二人してこれはなんだったんだろうという気分になってしまいました。
主人公の少年の思考が少し大人びていて、この子は小5かな?という感じになりました。
確かに体の変化に悩み出す時期でしょうが、もうちょっとかわいらしい子供らしさがあっても良かったのではと思います。
ラストに近づくにつれてSFというかファンタジー色が強くなっていく作品でした。
ただ、温泉街の映し方や、熱々のおにぎりを親子で食べてるシーンの光が漏れているところ、コズエちゃんがいろんな物を撒いているシーンはとても綺麗でしたし、草彅さんが扮するお父さんはかっこよかったです。
勢いだけで長文を書いてしまいすみません。
映像が非常に美しかった
内容も面白かったけれど、何よりも映像が美しかった。内容にふさわしく、自然の風景などをピュアに表現していたところに、心引かれた。 牧歌的な音楽も、古くさいと感じつつも、作品の重要な要素として感傷的に鳴り響いていて、心が上手く誘導させられた感がある。 超自然的な事柄から、物事や根性の根源的なものを見いだすことが出来るものなんだなぁと知らしめられた。 この物語は、もはや過去のものとして記録的な意味合いを持ち始めているのではと思えてしまうこの平成の終わりが何となく悲しい。
意味不明(´・ω・`)?
予告から意味不明でしたが、なにか深い意味があるのかと、、、結果意味不明でした。 ここまで意味が分からない映画も珍しい。 小学生の男の子が、第二次性徴期、思春期、初恋など、大人になっていく過程や悩みは、わかりやすいテーマで、可愛らしさと懐かしさでホンワカしました。 また、子役たちが素晴らしい。特にコズエ役の新音さん。ミステリアスで可愛らしさと、どこか大人びていてセクシーさも持ち合わせた、まさにこの役のための女の子だったのだと思います。今後も楽しみですね。 ただ、、、本当に意味不明。 なんで?ん?の連発で理解が追いつかない。
父親と息子の親子で観て欲しい作品です。
10歳の男の子が大人へ 成長している事への、抵抗と覚悟を描いた とても良い作品でした。 母親では息子の葛藤を、一緒に悩んであげることは出来ないので、草彅剛さんが演じる父親が、自然にその葛藤を迷いから、覚悟へ導くシーンを、ユーモラスに描いていてとても良かったです。 大人になることは、不潔かも知れないけどそれを、美少女に恋して 初めて受け入れる覚悟をして、その子と大人になる儀式をする事を、ここではお祭りの続きでますが、男の子には必要だと、母親としてとても理解出来ました。 何とかうちの息子にも私とではなく、父親と観てし欲しいと思った作品でした。
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