青の帰り道のレビュー・感想・評価
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夢が将来を作るはずだったのに…
変にドラマチックでなく、ストーリーにも演技にも違和感がないところにリアリティーを感じます。
抱いていた夢は叶わず人生が悪い方向に転がりだして取り返しがつかなくなり、「こんなはずじゃなかったのに…」という辛さを何度も感じました。
過去を背負って未来へ向かわなければならない現実に、とても共感しました。
テーマと作品の特徴が一致
ぎこちなさ、アンバランスさ。
青春がもつそれらの特徴を映画自体が有しているように感じました。それは欠点ではなく─見ている途中は欠点だと結論付けそうになりましたが─、この作品を見る者に強く印象づける強みになっている、見終えた瞬間の私はそのように評価しました。
どこにでもある普通の青春だからこそ
観たい!リストにいつの間にか登録されていて、いつ登録したか覚えていなかったのですが、タイミングがあったので鑑賞。
私は千葉県人ですが、いつでも電車に乗れば行ける東京に、夢を追って行く人、ただ田舎から逃げて行く人、なかなか地元から抜け出せない人、地元にしっかりと根を下ろす人。
どこにでもある青春ストーリーだからこそ、どのキャラにも感情移入しやすい。
みんな頑張っているのに、少しだけタイミングが違ったり、運がなかったり、努力の方向性が違ったり、誰かのせいにしたり、どれも覚えがある気持ちでした。思っていることを素直に口にすることがどれだけ大変で大切なことか。
前半は、青いな、、、と思ってみていたら、後半は涙が。。。
有名な俳優さんもいましたが、7人の名前が分からなかったけど、みんなとても良かったです。
正直あまり期待しないで鑑賞しましたが、良かったです。千葉県では蘇我しかやっていのが残念。同時に、いつもマイナーな映画も上映してくれるTjoyに感謝。
そこにいる自分が自分であるということ
夢は何か?
夢を追いかけているか?
自分は何者か?
何故ここに、この時に生まれたのか?
一体どうしたら、ここから、そして、今から抜け出せるのか?
様々な思いが駆け巡る。
ただ、こうして、そこで考えて、もがいてる自分こそが自分であること。
それが一番尊いことじゃないか。
夢を求めて戦う対象が、いつのまにか周りの人間になっていたり、周りの耳目だったり、閉塞感に押しつぶされそうになる。
立ち止まっても、後ずさりしても、歩を緩めても良いじゃないか。
きっと、自分の原点は逃げやしない。
そして、いつまでも自分は自分でしかないし、それが一番尊いことなのだから。
『愛という名のもとに』を思い出した。
絶望を知る。
このこと自体は、正直、いろんな人生にありふれている。
昔も今も変わらないはず。
ただ、その絶望がわれわれの普段の暮らしにあまりにも近づきすぎていないか。
ここで命を絶つか?と思うようなことが多すぎる、今の時代。
決して命を軽んじる言い方をしたいわけじゃない。
でも命が軽くなりすぎている社会な気がする。
映画のラスト、それでもかすかな光をみいだして進むのがよかった。バカなだけの青春映画ではまったくない。
ずっしりと社会風刺もうっすらと効かせて素晴らしい映画だった。
清水くるみ、よかった。これからこっそり応援する。
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