ハナレイ・ベイ

劇場公開日:2018年10月19日

ハナレイ・ベイ

解説・あらすじ

2005年に発表された村上春樹の短編小説集「東京奇譚集」に収録された同名小説を吉田羊、佐野玲於、村上虹郎のキャストで実写映画化。シングルマザーのサチは、息子タカシがハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイでサーフィン中に大きなサメに襲われて亡くなったという知らせを受ける。ハナレイ・ベイに飛び、タカシと無言の対面を果たしたサチは息子が命を落とした海岸へ向かい、海を前にチェアに座り、本を読んで過ごした。それ以来、タカシの命日の時期になると、サチはハナレイ・ベイを訪れ、同じ場所にチェアを置いて数週間を過ごすようになった。あの日から10年、サチは偶然出会った2人の若い日本人サーファーから「赤いサーフボードを持った『右脚のない日本人サーファー』がいる」という話を耳にする。サチ役を吉田、タカシ役を佐野、日本人サーファー高橋役を村上がそれぞれ演じる。監督は「トイレのピエタ」の松永大司。

2018年製作/97分/PG12/日本
配給:HIGH BROW CINEMA
劇場公開日:2018年10月19日

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(C)2018「ハナレイ・ベイ」製作委員会

映画レビュー

3.0 ハルキ映画

2025年9月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

原作は短編集『東京奇譚集』に収録されているらしく、もちろん読んだはずなのだが実はほとんど覚えていない。同作以後の短編集は『神の子どもたちはみな踊る』以前の短編集と違ってどうも印象に残ってないんだよなあ。

映画は劇場公開時に観たが、静謐で淡々とした作風な上に寝不足の状態で晩飯を食った後に暖房がやたら暖かい映画館で観たんで、最初の30分ぐらいは半分眠かけしながら観てしまった。それでも話はだいたい把握できてたはずだし、まあまあ面白かった……と思うのだが、やはり今となっては内容をあんまり思い出せない。覚えているのは、最後のほうに村上虹郎の彼女役でチラッとだけ出てきた女の子に見覚えがあって、ひょっとしてドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』に出てた水上京香って子じゃ?と思ってエンドロールを見たらやっぱりそうだったということぐらい。ほとんどエキストラレベルで顔のアップもないのにわかってしまうって我ながら何だかなあと思ったが、それはもちろん水上さんが可愛かったからです。

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バラージ

2.5 亡くなった息子を求める母親の喪失感

2024年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

吉田羊扮するサチは遺体安置所で19歳の息子タカシの死を確認した。カウワイ島ハナレイベイでサーフィン中サメに襲われたのだった。サチは息子の手形を取る事を勧められた。
息子に先立たれるのは何より辛い事。ましてやサチに襲われたのはショックだろうね。日本に帰らずに留まる事にしたサチ。母子家庭だったから息子を失った浜辺にいたかったのかな。でも日本へ帰って葬儀後直ぐに息子の部屋を片付けるなんてね。ハワイで少年たちと触れあって慰められるのかな。息子の亡霊話なんか聞かされたりして、 亡くなった息子を求める母親の喪失感だね。観てると何処かサチにも問題ありそうで酷い夫と悲惨な暮らしして、吉田羊主演作にしてはちょっと行間が多すぎる展開だな。

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重

3.5 吉田羊

2023年8月23日
iPhoneアプリから投稿

サチが息子タカシのことを言った言葉。

家族だから毎日の生活があり、世代の違いもあり、いいと思った事が悪く取られ反目し合う事もある。
親ならば、世代の異なる子供を責任持って正しい道に導き育てる義務がある。当然、お互いがお互いの事を異次元の人間と見なすこともあり嫌いにもなる。
だけど、産んだ子供だから当然愛してる。

ハワイの景色。
ハナレイベイの美しい景色。
タカシはどう見たのだろう?と、
ハナレイベイの海を見る。

<余談>
吉田羊さん、英語ペラペラ。
Wowowドラマ『コールドケース』のセリフで
何語だったか、映画かドラマを観るに英語じゃないのがわかると、
「画面見ないとわからないなぁ。」と呟いていて、よっぽど英会話に自信あるんだなぁ、俳優さんは、役の幅を広げる為、英語も、マスターしているんだ、と思ってました。

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りか

3.0 時が流れて静かに受け入れる

2022年12月8日
iPhoneアプリから投稿

息子が突然亡くなった。
仲は決して良くないけれど、1人で育ててきた息子だった。悲しみは静かに広がっていく。
毎年同じ時にハワイに来て同じ場所に座り続ける。
彼女の心はどこにもいけない。
ある時片足のサーファーがいるという話を聞いてから止まっていた歯車が動き出した。
少しずつ息子の死は彼女に染み込んでいくのだった。

吉田洋の演技が秀逸でした。
狂わんばかりの気持ちがあるのに外になかなかだせない。淡々としたセリフと深い悲しみの目が印象的だった。

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ニョロ