劇場版 SHIROBAKOのレビュー・感想・評価
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リアルすぎて解りにくいので2度見推奨
P.A.Works お仕事シリーズ『花咲くいろは』に次ぐ2作目。制作者自身の業界、アニメ制作の根の暗い部分にスポットを当てつつ、必死にジタバタするミヤーモリとその仲間たちの悲喜交々をマニアックに綴るお話です。
業界ネタも交えて身内を描写する訳ですから、その細部がリアル過ぎるコマケー仕上がりです。但しソレが災いしたのか、1回見ただけでは何だかモヤッとした感触で、何とも言えない気分だったので、10日後に料金が割引になる日を選んで再鑑賞しました。
業界のイヤーな部分を描写したドキュメンタリー。直接描写がイロイロマズい場合はヘンテコな演出を用いてボカす手法も活かされています。前半の“低空飛行”状態のムサニの様相は『け◯◯レ』『W◯G!』のソレを彷彿させてて、その辺の業界事情は監督自身には経験お有りなのでしょうか?
作品としては一例でアニメ業界を描いたに過ぎず、社会には形こそ違えど似た様な事情や特有に存在する世知辛いブラックな面々があるのはご承知の通り。特に、好きな事やって金がもらえる〜のクダリは、周囲の無理解という寂しさと虚無感にはミゾオチに痛みが走ります。
そんな理不尽に冷水を浴びせられつつも、周囲に励まされ根性を据え逆境に立ち向かっていく様は、世間で働く色んな業界業種の人達に共感されそうな気がします。
ですが今作は、後半が若干微妙でした。
ミュージカル風に仕立てられた宮森の自信と決断、そこから以降の展開はトントン拍子で、前半のモヤモヤとは打って変わってのハツラツぶりは水を得た魚です。過酷で困難な仕事を抱える覚悟のワリにはジタバタがあまりなく、唯一の困難は契約問題だけ。
メンツ集めも交渉快諾、寧ろ能動的に馴染みの顔ぶれが集まり、それはTV版からのファンは喜んでいい部分です。とは言えTV版の様な万策尽きる描写はなく、その事情を補足するのが過去の制作中止問題で蔵に収納された案件の掘り起こしなのでしょう。
その扱いが少々淡白描写だったために、制作順調な根拠と云う裏打ちには些か不足に感じました。冒頭でこの事故を深刻に印象づけていれば、チョッと違った受け方になったかも知れません。
とは言えお仕事アニメとしての出来はマズマズで、アニメ業界に詳しくない人でも業界を紹介する内容としては普通に楽しめると思います。少々「岩浪サン」贔屓な気がしたのは自分だけでしょうか? 今作は監督自身が音響も手掛けてるみたいですが‥‥
庵野監督がチラ出した理由は不明です。
良かったですよぉ
ファンなら楽しめるのは間違いないが物足りなさも感じる。
この劇場版は確かにSHIROBAKOで
駄作では決してないですがテレビシリーズを見ていると
やはりどこか薄味に感じてしまいます。
劇場版なのでファン以外向けもある程度は目指さないといけないし
尺もあるので薄くなってしまうのも仕方ない部分はあるとは思うのですが
やはり物足りなさは感じてしまいますね。
それでも面白いかつまらないかの二択なら確実に面白いんですがね。
やはりストーリーなどの面白さに重点を置いた期待値が
高すぎたのだと思います。
またあのキャラクターを観れるあの雰囲気に触れられるというのは
間違いないのでそこを楽しむ感じでいけばいいかと思います。
色々酷評してるように感じると思いますが
あくまでテレビシリーズを基準にしたらということなので
映画の出来自体はいいです。
普通に楽しめます。
ただテレビシリーズを基準にしたら物足りなくなるだけです。
普通に楽しめましたしファンなら一見の価値は十二分にあると思います。
好きなことを仕事にできる幸せ
テレビシリーズ終了から5年。久しぶりにSHIROBAKOに出会え、しっかり堪能させてもらいました。
劇中でも4年の歳月が流れたようで、かつての武蔵野アニメーションから大きく様変わりし、スタッフが減り、しかもなんとなく元気や活気がない様子が描かれます。そして、その理由がしだいにわかってくるのですが、これがなんともやるせなかったです。さらに、そこへ追い討ちをかけるような出来事が起こります。アニメ業界に籍を置いたことはありませんが、実社会でもありそうな理不尽な圧力に強い憤りを感じました。
しかし、このピンチをチャンスに変える宮守の奮闘ぶりと、彼女の呼びかけに応えるように再び集う、かつての仲間たちの姿がとにかく熱いです。正直、登場人物が多すぎて思い出せない人もかなりいました。それに、アニメ制作にまつわる仕事の数々にそれほど詳しいわけでもないので、それぞれの作業の重要性もよくわかりません。それでも、プロの意地と誇りと情熱で、よりよいものを求める姿勢には心打たれます。限られた時間と予算と人手の中で、クオリティを求めるギリギリのせめぎ合いは、アニメ業界に限ったことではありません。
また、一方で、仕事に追われ、アイデアが生まれず、逃げ出したくなる気持ちもよくわかります。必死で働いたことのある大人なら誰でも共感でき、見ているこちらまで制作スタッフの一員となったような気持ちにさせられます。だからこそ、ムサニが作品を上げたときの達成感を一緒に味わうことができるのだと思います。惜しむらくは、SIVAのラストシーンを作り直す制作陣の姿が見られなかったことです。ここは本作の真髄に関わる部分なので、全体の尺を調整してでも描いてほしかったところです。それがあれば、さらに感動的なラストになったと思います。
ともあれ、宮守はじめ、すべてのキャラが、この4年で得た経験を糧にそれぞれに成長した姿が見られて本当によかったです。あわせて、好きで選んだ仕事なのに、最近は惰性と妥協で働いている自分に喝を入れられた気分になりました。好きなことを仕事にできた幸せを噛みしめ、明日からまた気合を入れて仕事がんばるぞー!
アニメが好きな、アニメを作ることが好きな人たちの気持ちが詰まった作品
「最高」
いい作品
映画なのでテンポがはやいのは仕方ない。
でもオモシロイです。
やっぱりオモシロイなーって一言目に言える作品は中々ないですよね。
働く人間ならそのつらさやっぱり楽しさは共感できるかと。
働くことは正直しんどいし報われないことが多いし、やってられないことばかりでも生きてく為には 働かないといけないから、その部分を感じられる人間にならないと、いつまでたっても人のせいや社会が悪いというどうもならん人間になってしまいます。
正直学生の頃と思ってた社会人生活なんてほぼないのが現実なのは社会に出た人間ならわかると思います、この中でいかに折り合いをつけて、希望を持って働いていくのかは、やはり自分自身の力量だと思います。
しんどい中にも楽しみをみつけモガク事の大切を改めて思い出させてくれた作品です。
とりあえずみよう、否定から入る人間はどの世代の人間でもつまならない人間なってしまいます。
まあ明日も頑張って生きてくってなりますwwwww
最初から意外な展開
想像以上の次元へ
アニメ制作は本当に大変です(^_^;)
これで十分だけど
元々テレビ版のSHIROBAKOって小さな事件とその解決の繰り返しで、薄氷を踏むような緊張感の中2クール魅せる作品だったと思うんです。
ただ、映画版で同じ事を2時間にまとめるのは、単純に事件が12分の1になり、感動も12分の1になる可能性があったんです。連続ドラマの映画化なんて結構そうなっちゃってるのはあります。
でも、この作品は少なくともそれは超えてきた。TV版の半分ぐらいの感動であっても、少なくともそこにレギュラーメンバーの確かな成長と、夢に近づいているという実感があった。空想上の歌と踊りが多くなって、若干ヤバい方の「パプリカ」チックになっていても、それでもSHIROBAKOの映画化として成立していた。これが最適解だと思います。
TV版を見ているか否かで評価が変わるかとは思いますが、少なくとも自分は見た上で楽しく見れたのでこの点数です。この映画を見る人は、だいたい見ていると思うので。
ただ、最後に突入したであろう地獄のシーンが割愛されていたので、ほんの少しだけマイナスしました。
良い映画だったが、時期が…
美しい!
蛇足
挑戦した作品
可能ならば2クール、最低でも1クール
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