劇場公開日 2018年8月4日

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「太陽と北風」2重螺旋の恋人 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0太陽と北風

2018年8月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

確かに2重螺旋。
現実と非現実の区分けがされないので、ぐるぐる廻る思考を弄ばれている気持ちになる。
メインの3人はもちろん、隣人のおばさんもなんだか不気味に見えた。飼ってた猫の剥製を部屋に飾るかね…

ポールとルイの、太陽と北風のような正反対ぶりが面白かった。
見た目が似ているってだけでなく、同じ胎内で同時に育ち同時に産まれる双子というものに何か神秘的な魅力を感じてしまうのは分かる。
双子の友達とか別に普通なんだけどね。

大きな現実のポイントは解明するけど、結局真実は有耶無耶なままで、それでもクロエは選択した結果を生きていくんだろうな。
感情を揺さぶられることはなかったけど全編通して感じる気持ち悪さが心地良くて楽しめた。

瞳の中の光や割れる鏡や攻めた濡れ場など強い印象の残るシーンが多かった。
映像が非常に美しくて好き。クロエの職場が美術館なので洗練された映像を無理なく楽しめる。

KinA