こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のレビュー・感想・評価
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人生を決めるのは出会い
人ってすごいなと、しみじみ考えてしまう。大泉洋さんの演技もすばらしい。脇を固める人たちも素晴らしい。これが事実に基づくなら、鹿野さんは本当にすごいな。かれこれ20年前に、こういうことができたならマジでリスペクト。ボランティアってすこいと思う。自分が死と向き合いなからも、漫然と生きている人たちに全力でぶつかっていくエネルギーは、半端ない。 鹿野さんを支え続けた人が、やっぱりすごい。 障害があっても健常ても、人は一人では生きられない。そのことの本当の意味を抱えながら、人に頼ることをオープンにして生きるってなかなかできないよな。 人は誰と出会うかで、人生決まるみたいなとこ、あるんじゃないかな。
時間がない、ということ。
主人公の人生には残された時間が少ない、というのは周知のとおり。だがちょっと引いて考えてみたなら、それはいつか必ず死ぬ人間、誰もが同じだということ。主人公はとりわけ喫緊、差し迫っているせいで究極の近道。欲望に忠実で、思いに率直なだけだ。 だから主人公の生き様は障害者に限らず、ボランティアとしてつきそう健常者にも通ずる。 病気だろうと健康だろうと、あなたは限りある命の時間を真剣に生きているか。 自立も目的も、夢も迷惑をかけることも、問いかけてくる作品だった。 こういった作品においてタブー視される事象にふれてみたり、同情をさそうような描写がなかったことは本当に天晴。 スカっと切なく感動できる作品。 意外とアツい系。
中盤まで超素晴らしい映画でした。
構造そのものはコメディーだけど、
しっかりテーマがあり、それが意外にも超デカイ。
終盤に差し掛かるまで、メチャクチャ名作だと思ってワクワクしながら観ていたけど、後半のグダつきはかなりのものだった・・・。
終盤の、日の出シーンあたりなんかは、綺麗に纏めようとしている感じがして嫌だったし、それが、障がい者に対しての気遣いの様にも見えてしまい、何となくコミュニティセンターで無料配布している小冊子の様な、安っぽい演出なっていたのが残念だった。
中盤にある母とのエピソードは思いっきり泣けた。
とても素晴らしいドラマになっていました。
唯、最後の手紙(母への遺言)は、既に中盤で語っていて観客的には重複内容なので要らないでしょ。
良い映画だけど・・・
映画としては良く出来ている。 障がい者の御涙頂戴、感動物語ではなく、大泉洋が見事に鹿野さんの自由だが生きることへのこだわりのある生き方を熱演している。 高畑充希の演技も自然でよかった。 障がい者がこの鹿野さんのような生き方ができる社会が依然として来ていない現実や、所詮は鹿野さんの人柄や個性がこんな生き方をすることを可能にしたんだろうなと思っている自分がいて、まだまだ日本が福祉国家と言われるのは遠い未来だなと思った。
価値観が変わる
私はこの映画を見て、障がい者とは。ボランティアとは。介護とは。それぞれに対する価値観が変わりました。 今までの私は、ボランティアにも介護職にもまったく興味がなく、絶対にやりたくないと思っていました。 だけどそれはひとつの視点でしか考えていなかったからなんだと気付きました。 障がい者も人間で、それを支える人たちもも人間で、みんなが支えあって生きているなんて考えたこともありませんでした。 だからと言ってすぐにボランティアを始めようとか、介護職につこうと思ったわけではありませんが、鹿野さんがこうして生きた事が、巡りめぐって私に影響を与えている事は事実で、一生懸命に生きている人というのはその境遇に関わらず人に勇気を与えるんだと思いました。 まだ少し頭の中が混乱しているので、原作のノンフィクションを読んでじっくり考えたいと思います。
タイトル…
このタイトルが最適かはともかくとして^^;
内容的に重くなり過ぎずに展開を見守れるのはマイナスやストレスの部分から重点をややズラして明るく描写してるからだとは思うけど、そのおかげで伝えたい事は伝わってくる
まず映画冒頭、鹿野の立ち振る舞いや言動に美咲が違和感をおぼえるのと同様、観てるこちらも客観的に違和感を覚えますね^^;
しかしボランティアスタッフはイライラせずに全力で、むしろ楽しみながら鹿野のわがまま(?)につきあっている
これが経験者とそうでない者との温度差なのだと思う
理解出来ない人がいても仕方ないです
ボランティアの団結に対する強制性や、自主性に対する懐疑の部分には焦点を当てられていない
辞める奴は辞めるし、それこそ当初の美咲の怒りの対応が正直なところだろう
終盤で「友達だと思ってるよ」と言った鹿野の言葉に田中が戸惑ったのはその時に気持ちが切れていたからだと思う
「美咲は僕の彼女です」と田中が鹿野に最初に言えなかった事も、美咲が学生ではないのに身分を偽って田中と付き合っていた事も話の核心とは無関係ではなくて、それが健常者であろうとなかろうと人間関係のあり方の一つである事のあらわれだと思うのです
それが美咲の言った「同情じゃないかもしれないじゃん」に端的に象徴されてると思います
鹿野が母に宛てた手紙の内容も然り
一番同感したのが、介護を家庭内に閉じ込めないという点です
入院か自宅介護か?
どっちがダメという事ではなく、選べない事がダメだと思う
ボランティアする側もされる側も人間の尊厳があり、それを人間関係の中でどう構築していくか
簡単なようで複雑な問題なんですねえ
大泉洋も活躍してたけど高畑充希の映画
星🌟🌟🌟 泣ける映画かと期待してたけどちょっと違っていました❗簡単に言えば高畑充希と三浦春馬の恋愛映画❗大泉洋は頑張ってたけど引立て役でした… 高畑充希の演技が凄く良かったのであまりガッカリ感はなかったのですが大泉洋演じる主人公の鹿野さんの最後位ちゃんと描こうよ!高畑充希の好きな人にはオススメの作品です
大泉洋ハマり役
大泉洋の演技が素晴らしかったです。この役は彼しかいないと思いました。誰かに頼らなければ生きていけないにもかかわらず、超わがままで自由で面倒な人、筋ジストロフィーの鹿野さんと、彼を支える鹿野ボランティアのみなさんのお話。 わがまま言い放題の彼に愛想をつかしそうになるも、時折見せる優しさ、超ポジティブで一日一日を明るく、人間らしくあろうと必死で生きる姿、生き様に、いつの間にか励まされ、勇気づけられる鹿野ボラのみなさん。「本気でぶつかってこいよ」「お前は何をやりたいんだ、自分のしたいことをしろよ」「一人じゃ何もできないんだ、誰かに助けを求める勇気を持つことが大事なんだ」・・・。胸を打つ言葉がたくさんありました。原作もぜひ読んでみたいと思わせる映画でした。2018年最後の映画鑑賞に相応しい映画でした。
鹿野の雄大さと北海道の雄大さと
大泉洋がふざけすぎていて、これが実話なのかと疑いたくなるレベルだが、終始前向きな鹿野さんを見ているとこっちまで心温まる。 一日一日が勝負なんだ。 すごく刺さる言葉が多い映画だった。 大泉洋がピッタリすぎてあまり泣けなかったけれど、筋ジストロフィーの大変さを改めて知ることが出来た。 三浦春馬や高畑充希などのキャストは全てハマり役。 これだけ愛される人、凄かったんだな… テンポがよく、笑いあり涙ありで飽きないしいい映画だったけれど、ストーリーは想像の範囲を超えてこなかったので星四つ。 2018-98
鹿野の要求は、ただのわがままなのか?
鹿野が、複数のボラに色んな要求をし、ボラが、それに手となり足となり応じるのだが、鹿野の要求が、「やってほしいこと」なのか、果たして只の「わがまま」なのか、それがはっきり判断できず、迷いがありもどかしさが残った。作品の題材は、悪くない。
松山監督の「典子は、今」のような、セミドキュメンタリー的な作品に仕上げても良かったのではなかろうか。
この作品は、筋ジスである鹿野を中心とした美咲と田中の二人の距離感を描いたものであるとも言える。難病ものや障碍者を扱う作品は、いろんな視点から描くので難しい。NHKの「半分、青い。」も同じ。
大泉さんは、役の幅を着実に広げている。大泉さん「焼肉」ドラゴン」時の長回し演技を見たかった。
ジャズシンガー綾戸の芝居については、遜色はなかった。原田さんの女医役も適役。今後の監督の作品。キャスティングに期待。
ラスト、美咲と久は別々の道を歩みはじめたのだろうか。
とてもバランスの良い、良質の作品です♪
今年の正月映画の目玉作の1つで、題名からコメディかと思いきや、とても重いテーマの作品。でも笑かしてくれる要素が随所に感じられて、公開を楽しみにしてました。
公開が年末の年の瀬ギリギリの忙しい中。
題名にもじってではありませんが、“こんな年末に公開かよ”と思いたくなるぐらいに年の瀬ギリギリの公開に時間を作って観に行きました。
で感想はと言うと…良かった♪
とにかく、硬軟のバランスが良い。
ベースが重いテーマですが開始直後はコメディと思わすぐらいのテンポの良さでここから鑑賞側の肩の力が抜けて観ていられます。
そこから中盤にかけて、重くのしかかってくる現実に“ここから重くなるなぁ…”と思いきや、夢オチと思いたくなるぐらいの主人公鹿野の不死身ぶりにクスッと笑かされながらも泣かす所はグッと来させる緩急が見事です。
ラストの締め方も必要以上に湿っぽくならず、良いです。
主人公の鹿野靖明を演じる大泉洋さんが難しい障がい者役を演じているのにも関わらず安心感があって観ていられます。
実際の鹿野靖明さんもホントにワガママだったと言う事ですが最初の出会いからこれはかなり面食らいますね。互いに分かり合えるまではホントに面倒くさそうw
でも、キャラ立ちは抜群で大泉洋さんでなければ、ここまで愛すべき人物としては成り立たないかと。
萩原聖人さんを始めとするボランティアの方々のテンポも良いんですが特に美咲役の高畑充希さんのテンポが良いです♪
退院パーティーでの鹿野の告白は「どう転んでも美咲には不利」な場面ですが、オイオイとツッコみながらもちょっと笑ってしまいました。
あと、ザ・ブルーハーツの「キスして欲しい」は世代を超えた名曲ですが、小学校の授業で先生の好きな曲としての生徒に歌わせるのは、どうかな?とw
身の周りに障がいを抱える方がいる方だといろんな部分の共感やオーバーラップで感想は変わるかと思いますが、自分も知り合いに障がいを抱える方が居た時に思ったのは、必要以上に介護側が気を使い過ぎると、双方に取って良い結果にはならないと言う事でした。
だからと言って、どうしても最初は互いに気を使ってしまうのでそこを越えるのには一度は修羅場がある訳でその修羅場を超えると楽になりますw
そうしないと障がい者側の赤裸々な部分に踏み込めないし、障がい者側も結局遠慮してしまい、腫れ物に触る様な関係になってしまう。
凄く難しい問題で簡単に片付かないのは分かっていますが、劇中で鹿野が発した“出来ない事を助けてもらう勇気”はなかなか難しいけど、この台詞がこの作品の本質のメッセージかなと感じました。
実在の人物のお話なので、何処までフィクションを取り入れているのかは分かりませんが、フィクションとノンフィクションのバランスがとても良いです。
映画作品としても、一級のエンターテイメント作品になってます。
2018年は良質の邦画作品が多かった豊作年かと思いますが、年末ギリギリですが、これまた良作に出会えました。
泣けるし、笑えるし、テーマとしても確りと考えなければいけない大切な事をとらえたお勧めの良質の作品です♪
大泉洋だけが見物
話は(こんな言い方はご本人に失礼ですが)まぁよくあるヒューマンドラマです。正直後半は飽きてきました。 札幌の人間なので、ロケ地に知ってる場所がたくさんあって楽しかったです。 大泉洋の演技がよかったかなと思います。そこが一番です。
実話、。
健常者でもあんなポジティブ思考の人はいるだろか 夢はあるか?と問われ即答できるオトナはそれほどいまい 「…た、たすけて」と「できます。鹿ボラ、ナメんな」みたいなシーンで涙腺崩壊 目から涙噴射したような気がする となり席夫婦の奥さん、大笑いしたかと思えば大泣き、で大笑い、で大泣き …まあ気持ちはわかる 大泉洋、スゴいな スゴいよ、大泉洋
本音を言って愛される
大泉洋は、映画「駆込み女と駆出し男」に出演したとき、樹木希林さんが出ると全部持っていかれると話していた。樹木希林とはニュアンスが異なるが、高畑充希も独特のエネルギーを放っていて、その場のシーンを全部持っていくところがある。若手の女優で同じようなオーラを持つのは黒木華で、高畑充希の動に対して黒木華の静とでも言えばいいのだろうか。いずれも日本の映画を背負っていく女優である。 とは言え本作品の大泉洋は、高畑充希のオーラに霞んでしまうことなく、主人公としての存在感を十分に示している。ともすれば暗い無表情になり勝ちな病人の役を明るくデフォルメして演じることで、類型に陥ることなく、ユニークな主人公の個性を演じきった。 映画の最初のほうでは、ALSの患者でボランティアの世話になっている主人公が妙に強気で厚かましく、どうしてみんながボランティアを続けられるのかが理解できなかったが、物語が進むにつれてその理由が明らかになっていく。そしてその理由そのものがこの映画のテーマであることもわかる。 なかなかよくできた映画で、後半になると主人公の魅力でシーンが輝き出す。そして同時進行で周囲の人々も耀きはじめる。とても盛り上がる作品である。自分に正直に、本音で他人と接する主人公の前向きな生き方は、友達関係に悩む子供たちに是非とも観てもらいたい。悪意を持たなければ、本音を言っても愛されるのだ。そういう映画である。
明日を生きるエネルギー
鹿野さんの嘘のない生き方、諦めない姿勢 こんな人に付き合うボランティアはものずきだけだと思ってましたが、鹿野さんを好きになる気持ちがわかる展開、実話の説得力、とても引き込まれる映画。 内容はとても重いのに鹿野さんのチャーミングさでクスリとなれる不思議な雰囲気 明日から生きることを一生懸命になろう、人の目を見て正直にお礼を言おう そう思える貴重な映画でした。 とにかく泣きたい時もおすすめ
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