「何処の国の人の話?!反出生主義的な諸問題。」存在のない子供たち コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
何処の国の人の話?!反出生主義的な諸問題。
内容は、レバノンの🇱🇧難民地区に住む人々の様々な貧困問題を主題に、12才ぐらいの少年を主人公とした生活の社会問題を映画化。好きな言葉は『心を無くしてしまったの?!』で少年が自身母親に刑務所の面会で話す場面。大人よりも大人らしい少年の内面からの叫びが痛い。でも、それを考え行動出来る事が少年の運の良さであると思うし感謝するべきです。当たり前の様に物語が進んで行きますが、そう感じました。好きな場面は、最後の刑務所に入る時に初めて自分の身分証明書が造られる事への微妙な喜びからの複雑な引き攣った笑顔の場面が印象的です。存在のない子供達が、存在を認めてくれるのは社会的犯罪に手を染めた時という事が非常に心苦しい限りです。原題の犯罪街。神様に見捨てられた街を暗喩している様で深い。貧乏は状態で貧しく困る貧困問題を解決しなきゃ何にもならない様に感じました。貧困問題が難民地区含めて全てのそこ深くにある様な気がします。様々な国の人が行き交う中東という地域的に複雑な土地では、島国日本には🇯🇵考えられない異国人問題があり、自己主張として自分が何人かと説明出来ない人々が大勢いるのは、自分自身の常識に一瞬の複雑な風を吹かせるのを、最近急に小さくなった世界で思わされました。
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コバヤシマルさんのコメント
2022年7月28日
コメント共々ありがとうございます。本当に、そうですね。自分は主人公が表現者でない所が面白かったです。主人公の生々しさが切なく考えさせられる作品でしたね。カメラの不安定さも見る人の気持ちを不安定にさせる様で上手い作品でしたね。