イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたりのレビュー・感想・評価
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高度1万メートルの空の旅
高度1万メートルの臨場感を限界まで極めた劇場体験型アドベンチャー。迫力満点の映像は観ているだけで心拍数があがりました。高所恐怖症の方には酷な映像。物語的には不満も残りますがそれを補って余るほどの壮大な空中映像と素晴らしい景色が魅力的な一本。
2020-39
自宅観賞、まわりに無限の誘惑が…
これほどの高画質で映画(のようなもの)を自宅で独り占めにできる時代に感動するとともに、自由に観賞できるということは、まわりに無限の誘惑があるということで、よっぽど作品に吸引力がなければ、全然集中して見ることができないということが分かってしまった。
迫力ある大空や、名優の名演など、見どころは感じたけれど、とにかく気が散って…自分の未熟さが故に作品を正当に評価できない。
こんな至らない自分を常に作品へと仕向けてくれる映画館という空間が、あらためて愛おしくなってしまいました。広大な青空に自分も漂う出来たかもしれないなぁー…。
とはいえ、作品自体にも自分を誘う何かがあっても良かったんじゃあないのかなぁー…なんて─。
スリル満点で面白かった!
やや強引
ハラハラ
堅物で理論に忠実な気象学者グレーシャーと、自由奔放でパワフルな気球操縦士アメリアが、反発し合いながらも自然の驚異に対峙し助けあっていく。
チャレンジし困難を乗り超え希望を掴み取っていくストーリーに挑みつづける大切さをあらためて感じました。
アクション満載というわけではなく、わりと淡々と進んでいく流れでゆったりと昨日を楽しむことができました。
そして、時々ででくハラハラシーンにはドキドキ。
派手な映画ではないけれど、空の場面は大きなスクリーンで楽しんでほしいなと思います。
【感想ブログ】 https://toomilog.com/intothesky
高高度の映像に目が眩む
credits at the end of the film
フェリシティジョーンズ最高!
事実<空想
事実を基に脚色された内容ということで、ジェームスという人物像と、彼が成し遂げたこと以外は事実と異なるようです。
とはいえ、話の構成はよくできていて、気球での危機的状況と、搭乗する二人の回想が交互に展開され、観ていて飽きることはありませんでした。
ただ、この作品のメッセージ性に関しては、自分にはやや薄っぺらく感じるものがありました。
今作が完全に伝記物として作られていたのなら、なにかしら心に響くものもあったかもしれません。が、今作は、あまりにも焦点が架空の存在であるアメリアに向きすぎており、ジェームスの成した偉業がついでのように見えました。それが、世相を加味した感じに自分には思えて、感動よりも、興の冷める思いのほうが強かったです。
搭乗者が事実どおりの男同士で、二人の友情、みたいな感じだったら、もっと素直に感動できたかもしれません。
はるか上空に2人で挑んだ決死の冒険
何事にも切り開いた先任はいるんだなー、と。
予想をはるかに越えた冒険譚
雪が舞ってる。空が待ってる。
天気の予測など無理だと周りからバカにされながらも、気象予測の可能性を信じて疑わない気象学者のジェームズと、気球の事故で夫を結果的に亡くしたトラウマをもつ、芸人兼気球操縦士のアメリアの冒険劇。
真面目に気象観測をやりたいジェームズだが、出発式を見守る客を楽しませる為にパフォーマンスする芸人のアメリアとはどうにもウマが合わない。しかし、予測不能な空の旅路で起こる数々のピンチが二人の心を通わせていく…といった話。
乱雲を超えた後に広がる青空や、高度5000m(だったかな?)を舞う蝶々の群れ、緩やかに舞う雪等々、物語を彩る絶景も見ごたえ満点。それに加え、吹き荒れる嵐や極寒の世界、薄まる空気やクライマックスのビューンと、想像以上にスリリングな展開が続き、本当に体感30分くらいに感じられた映画だった。尤も、実際にこの気球の旅自体も1時間ちょっとくらいの短さだったらしいのだけど。
解説にもあるように、7割が狭い気球の中でのシーンだけれども、織り込まれる回想シーンや、ここに至るまでの二人の背景の物語もしっかりして規模の小ささを感じなかったし、何より美しい絶景に加え、主人公の二人が美男美女なもんだからいつまでも観ていられる。
おまけに、心に刺さるような名言がちょいちょい出てくるのもグッドでした☆
見応えアリ
実体験のような迫力で!
どこまで実話なのだろう
フェリシテイジョーンズ素敵
アドベンチャー娯楽作品として良作だが、「実話」ではない
まあもう既にAmazon Primeで配信されているんだが、なぜこれを劇場公開したかといえば、どう考えてもこの映画はスクリーン向きだからだろう。元々はIMAXシアターで1週間限定公開のつもりだったらしいし(結局IMAXとAmazonで期間が折り合わなくて潰えたけど)。
この映画、ポスターで「実話」と断言しているし、確かにエディ・レッドメイン演じるジェームズ・グレーシャーは実在の人物である。しかし、ジェームズ・グレーシャーと一緒に気球に乗ったのはヘンリー・コックスウェル、男性。つまりフェリシティ・ジョーンズ演じるアメリア・レンは架空の人物である(実在の気球乗り、ソフィー・ブランシャールがモデルであろう)。
物語としては、頭でっかち(かつ夢みがち)なエディ・レッドメイン=ジェームズが、奔放に(見える)実務型気球乗りのフェリシティ・ジョーンズ=アメリアと前人未到の高度に気球で挑む、という大筋。気球での冒険と、彼らの過去が交互に描写される。
この映画、エディ・レッドメインは完全にヒロインである。夢みがち、理論は凄いが経験がないため、計器に拘って防寒コート持ってこないとか。お前はアホか。基本彼は、冒険に関しては本当にラスト近くまで役に立たない。気絶しちゃうし。
しかも、発することばとか父とのやり取りとか、全部が全部乙女ちっくが入っている(良い意味で)。
夢みがち(実際途中で気絶する)なエディ・レッドメインを護るのは過去を背負った気球乗り、滅法強いフェリシティ・ジョーンズである。「強いけどふとした瞬間に弱さを見せる」女が似合う役者ランキングがあれば断トツ1位(私認定)のフェリシティ・ジョーンズ、半端ない。この映画におけるアクションは全て彼女がもっていく。そして彼女が背負った過去から「生きる」ことをとにかく第一にする。その辺の作り込みは非常に巧みだ。
あとはこの映画をスクリーンで観るべき理由、圧倒的な空の描写だろう。これはテレビで観るより巻き込まれ感が絶対に強い。嵐、雲、光輪、空。技術すごいな、と単純に感嘆。
ただ。
娯楽アドベンチャーとしてよくできている(なんで手袋しないのかしらとは思ったが)だけに「娯楽として語り継ぐのではなく」の台詞にちょっと苦笑してしまう。実際の話を娯楽物語に換骨奪胎しといて(それが悪いとは思わない)、それ言うのか...。いや、物語としては大事な台詞なんだけど。
殆どのひとは偶然この物語に行きあう訳で、そうするとこれを実話と思う可能性もあるわけだ。ジェームズ・グレーシャーが気球に乗って観測を行ったのは事実だが、そもそもそれは彼が53歳のときなので、エディ・レッドメインをキャスティングする時点でフィクション・エンタテインメントなのである。そしてまるごとなかったことになって、Special Thanks にしか名前が出てこないヘンリー・コックスウェルに思いを馳せてしまうわけだ。
フィクションとして再構成したときに、この物語の作り方はとても正しい。フェリシティ・ジョーンズの魅力は存分に活かされ、エディ・レッドメインはそのヒロイン力を遺憾なく発揮する。
だからGAGAさんはこの作品を「奇跡の実話」として宣伝するのはやめてほしい。「実話にインスパイアされ、現代の人びとが楽しめるようにしたアドベンチャー映画」として良作なのだから。そもそも映画内では "Inspired" なんだから...。
ちなみに、鳩を乗せたのは実際は伝書用ではない...。
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