アンダー・ザ・シルバーレイクのレビュー・感想・評価
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キレイで特徴的な映像のみ
映像が非常にキレイで、独特な構図やカット割り・カメラ展開に引き込まれ、過剰な音楽とともに、これこそ映画だと大きな期待を持ち続けながら画面を見つめていたけれど、正直、中身は全く分からない、というか意味不明。単にスタイリッシュな映像の連なりで終わったという感想で、見終わって記憶にあるものがあまりない。無意識のうちに、醜悪な映像を忘れようとしている自分がいる。安直な性描写や暴力表現がちょっと…内容があるように思えなかったので、いたずらに刺激的な映像を羅列していうに過ぎないと感じてしまう、それも140分間もの長時間…
謎めいていて刺激的な映像を求めるには最高の作品かもしれないけれど、自分にとってはやや嫌な作品だった。
カルトなやおい
映像や音楽のセンスは抜群。内容はないと言えばないが、見終わった後に不愉快なテーマがジワリ。娯楽サスペンスではないので、悪夢を楽しみたい人、例えば「マルホランド・ドライブ」がイケる人にはオススメします。
不思議な感覚だった
なんとも不思議な感覚の映画だった。不気味だけど哲学的。卑猥だけどいやらしくない。ぶっ飛んでいるけど至って純粋。ドラッキーでサイケな映像だけど美しい。同じアパートに住んでいた犬好きでエロチックな美人に恋をしたけど、突然その彼女がいなくなり、必死で探し回るというストーリー。登場する人物は、悪い人じゃなっけどみんなどこか変人ばかり。ポップカルチャーにどっぷり浸っているハイウッド近くのこの地域、世界は暗号ばかりで、謎に包まれている、としている。一部の上層部に都合のいいように社会はできている、となっている。病的な街で、何を信じるか。とにかく彼女に会いたい。「ハクソー・リッジ」で見たアンドリュー・ガーフィールドの演技に引き込まれた。この映画、どう見るか、賛否分かれそう。デビット・ロバート。ミッチェル監督の言動に興味がわく。
映像と音楽は良いです。
かなり古い映画を観たようなカメラワーク、音楽、色合いは自分好みの作品。
監督をはじめ、カメラマンや照明、音響さんの拘りが感じられました。
特に光の使い方が綺麗で印象に残ります。
予告編で観た限りでは謎解き系の作品だと思ってたいましたが、ホラーやサスペンスの方が強調されていてぶっちゃけ怖かったです。
エンディングがどうなるのか予想がつきませんが終盤から宗教の匂いがしてきて自分的には残念なラストでした( ´∀`)
ガロからのグリム童話
オシャレ映画。カフェとかで流れてると、勝手に胸熱になってカフェのファンがつく感じの映画。
ガロに乗ってた作品たちを彷彿とさせる序盤からの、後半はグリム童話。
色やファッションも映像も曲もいい。足りないのは??
犬殺し
ロサンゼルスのシルバーレイクに住む主人公が隣人に恋をしたが、知り合った翌日に彼女が失踪し行方を追う話。
夢と現実が一緒くたになった妄想ファンタジーという感じでサスペンスでもスリラーでもない。
オマージュや コミカルな描写等も多々あり序盤はそこそこ面白いかと思ったけれど、安っぽい風刺とか皮肉とかぶっ壊してます感が鬱陶しく感じるし、暗号だ謎解きだっていっても何でもありで何だこれ?状態。
自分には合わなかった。
アンダー・ザ・シルバーレイク
2018年88本目の劇場鑑賞。
セレブやアーティストが暮らすロサンジェルスの“シルバーレイク”を舞台に、
突然消えた美女の行方を追うオタク青年が、
次々と現われる謎に挑んでいく中で、
次第に街の背後にうごめく得体の知れない陰謀が浮かび上がってくるさまを、
スタイリッシュかつ幻想的な筆致で描き出す。
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の
魅力的で幻想的な映像と斬新なアイディアで観衆を魅惑の世界へといざなってくれる。
本作は様々な映画から引用しながら作られているが、
映画のみならず音楽やビデオゲームまで取り込んでいる。
冒頭で突然上から落ちてきたリスの死から、
失踪した美女サラの行方を追う展開、
“犬殺し”や“フクロウのキス”が出てくるホラー要素、
曲に隠された暗号、
サブリミナルの存在、
何がなんだかよく分らない内容だが、
まったくつまらないという感じではない映画だった。
残虐描写、
おっぱい、
ガーフィールドのおしりなど見所もあります。
解釈は人それぞれに
正直、まともに予備知識を入れずに観に行ったがそれが良かったのかどハマりした。要所要所で出てくるフレーズや小物は現代なのに、どこか古くさい感じを漂わせた作品。解釈は人それぞれに任せているのもまたいい。時計じかけのオレンジを始めてみた時のような衝撃を受けた。
以下自分なりの解釈
主人公の部屋のベランダから見えている景色や部屋に
ある物が、ストーリーとリンクしている所から実は、
主人公は部屋から出ていないのではないか。
マリオやゼルダはどちらも姫が出てくるからそれとサラをダブらせているのでは。花火はマリオのステージクリア後に上がる花火で。
最後の方に出てくる富豪の老人がボスでそれを倒すことで姫を助け出す鍵が手に入り(サラのアンクレット)、ラストにつながっていく。
鳥カゴの中の鳥は救いを求めている姫とダブらせていたが実は、それは自分だと分かり虚しくなった彼は魔女風のおばさんに抱かれることで、過去の自分と決別したのではないか。
以上が全て妄想の副産物でこの物語にでてくる人物は文字通り一切存在せず、監督の夢でした。みたいな感じなのかなと。
とにかく夏のアクション映画祭りに飽きた秋口にぴったりな作品だと感じた。
イマジネーション溢れる傑作
待ちに待った「イット・フォローズ」のデビッド・ロバート・ミッチェル監督作。
今作は謎に満ちた前作と違い起承転結がしっかりしており、ダークなイマジネーションに満ちた超傑作であった。観終わって少し経つが興奮さめやらない。
サム(アンドリュー・ガーフィールド)は出会って間もなく失踪した謎の美女サラ(ライリー・キーオ)を追う。その追跡の過程で想像を絶する闇の世界に迷い込んで行く。
140分の長尺ながら中身は濃厚でめちゃ充実している。サム自身が抱える恐れや闇もきっちりと描かれており、ミステリーとしてだけでなく人間ドラマとしても成立している。
ダメ人間である自分自身に帰着する辛口のエンディングも何故か愛おしい。「大好きな作品」であり、堂々のベストワン候補だ。
隠されたメッセージ
映像と音楽は60年代か70年代、ストーリーの展開は、古いロールプレーイングゲームのようで、アイテムを探し出したり、ナゾを解いたりしながら展開していく。
僕たちの世界には、秘密結社のようなものがあって、陰謀や策略で大多数の人を操っている…というような、半ば信仰や妄想のようなものがあって、これは、そのアメリカのショービジネス版なのだろう。多くのヒット曲がたった一人の人間が作ったものだとか、そんな場面も滑稽だ。
君は、そんなところに居て良いのか?自己啓発本のセリフのような問いが、サムからサラに向けられる。サラは、もうここから出られないから、ここで精一杯生きていくの、と答える。自分と自分の置かれた状況の中でもがくサムに向けられた、狭い世界から出られなくなったサラの言葉は、実は逆説的だ。自己啓発本を読みあさって、雁字搦めになった人の心は、実は不自由だったりするのだ。
僕たちの世界は、フリーメーソンに操られている…と言った話を聞くことがある。古代エジプトのホルスの眼がチラッと映されるが、あれは、フリーメーソンの紋章の眼の元になったものだと言われている。そんなところからも、現代社会への皮肉が感じられて楽しい。
ビッグデータや、個々人のSNSへのいいねや、オンラインショッピングの履歴で特定された情報が、それぞれの人に優先的に届き、「本当の」フェイクニュースには気付かず、個人の客観性が磨かれない世界こそ、実は背筋が寒くなる、恐ろしいものだといったメッセージもあるように思える映画だった。考えすぎだろうか。
帰り道、誰かに話したくなる映画
全編に渡って、素直に理解するのが難しい作品。
序章から、デート映画ではございません!とばかりの絵が連続w中盤にも大事故な絵作り。。
ストーリーも、現実なのか、妄想なのか、見分けがつかなくなる展開数々。
でも、シーンが美しく、名作、名曲にオマージュを捧げる展開にのめり込む一作になりました。
何というか奇妙奇天烈摩訶不思議な感じ♬
とても貴重で初めての映画体験でした。
ですが非常に楽しかったです。
鑑賞中はずっと
「え?」「あー」「なるほど」「ん?」「まさか」「はあ?」の繰り返しで、
最初から最後まで興味が持続しました。
この訳の分からなさが強欲なハリウッドの映画業界って事なんだろうか?
この監督、好きだわ。
つまらない
まずフィルム・ノワールってこういうものじゃない。
ひたすら観客に退屈と不快感を与え、カタルシスがない。
サスペンスにもなってない。
なので宣伝文句は詐欺に近い。
せめてシュールなコメディと書いて。
なら観なかったかも知らんし。
まあ本当のシュールにもコメディにもなってないけど。
話がどうでも良いから、映画にお詳しい人達のように、オマージュやレトリックを読み取る気にもなれない。
例えば、批判対象の一つ、ネット社会にうんざりしてる話も今更だし、ハリウッド式映画産業への批判も新規性は無い。
ポップ・カルチャーとやらも同じ。
全部一人で作ってようがどうだろうが、じゃどうするの、どう思うのっていうのが全然見えなかった。
主役がボソボソしゃべって気持ち悪いし、他の俳優もパッとしない。
褒める所が見つからない映画も久々で、前作が素晴らしかっただけに、非常にがっかりした。
一作目で当たって自意識過剰になったか、何か背負ってしまったのかな。
スカンク臭〜。。
犬殺しにフクロウ女?暇過ぎてか?ストーカー並みに探偵みたいに探る潜る。
A・ガーフィールドの70'sな古着スタイルに憎めないキャラと無駄な行動力などアナタの職業は?
イタズラなガキどもを殴る殴る、ゲロや便器の中にはウ◯コをアップにギターで顔がグッチャグチャ!!
笑っちゃうBackstreet BoysからJoan Jettに「Smells Like Teen Spirit」などなどデタラメな解釈がかなりのツボで本当だったら歴史的事件だ!?
スッキリしたオチや謎の解決はほっといてこの世界観に浸れるか楽しめるかどうか。
居心地が良かった筈が住み難くなり無意識に逃げるように下へ潜る潜るラストは熟女好き!?
いや産まれたままでの原点回帰!?
昔ならコレ系の映画は大好きだったんですが、いまいちなにも感じなかっ...
昔ならコレ系の映画は大好きだったんですが、いまいちなにも感じなかった。このシーンはこのメタファーだとかこの映画をサンプリングしてるだとか。
アレックス風の顔ブン殴りカットは作り物感丸出しでぜんぜんショッキングじゃない。リンチ風不条理感も空回り。ボディスナッチャー、カートコバーン、任天堂、チャールズマンソンなどなどポップカルチャー批判をしたいのかなと。
所詮はアートぶって深読みするけど全部金のために作られたものであってハリウッド映画なんかクソだってメッセージをうっすら感じましたが心には響かず。
好きなシーンとか設定は何かしらあったので星3つ
今迄散々不条理な実験映画を見てきたが遊び心や芸術的、直感的に振り切...
今迄散々不条理な実験映画を見てきたが遊び心や芸術的、直感的に振り切れたものばかりだったがこの映画ほど意味のない実験に振り幅を注いだ映画もないなあと思ったが私の十代を映画化したらこんな理不尽とセックスと被害妄想だらけなんだろうなあ
ハリウッドのその薄っぺらさが好きなんだ!
なんだろ。
めちゃくちゃシュールで、わけわかんない映画だったけど
そのわけわかんなさを楽しんだ映画だった!
アンドリュー・ガーフィールド演じるサムは、隣人の美女 サラが、ある日突然いなくなったことに疑問を持ち始める
そして、現場に残された証拠からサラの行方を追い始める…
タイトルにもあるシルバーレイクは、ハリウッドに隣接している場所であり
サムがサラを追っていくと、ハリウッドの裏側が見えてくる
で、この映画を見て感じたのは、デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が描く「ハリウッドの薄っぺらさ」
ヒット曲なんて「使い捨てのティッシュペーパーみたいなもの」なんて言われてしまう
ハリウッドでは、毎年のように、あらゆる芸術が生み出されるけれど、果たして、この後、人々の記憶に残る素晴らしい芸術など、どれほどあるのか
陰謀と疑心暗鬼にまみれた
スカンクのオナラの臭いがする街という、こき下ろしっぷり(笑)
ハリウッドの住民が、パリピとホームレスと信仰宗教の信者しかいないっていうのも、面白かった
誰一人、まともな人間がいない
主人公のサムを含めて
まぁ、まぁ、確かにハリウッドの芸術は薄っぺらいかもしれないけど
私はそんなクレイジーな世界が大好きだと思った
この映画の世界観は、デヴィッド・リンチ風であるけれど、私は「ネオン・デーモン」を思い出した
やっぱり、あの聖なる森(ハリウッド)には、魔物が棲んでいるんだな
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