ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

劇場公開日:

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

解説

1980年、テニス界で世界的な人気を誇ったビヨン・ボルグとジョン・マッケンローが繰り広げたウィンブルドン決勝戦での世紀の対決を、実話をもとに映画化。端正なマスクと、コート上での冷静沈着なプレイから「氷の男」と呼ばれたビヨン・ボルグは、20歳でウィンブルドン選手権で初優勝し、4連覇の偉業を成し遂げた。絶対王者として君臨するボルグの前に現れたのが、宿敵ジョン・マッケンローだった。天才的な才能を持ちながらも、不利な判定には怒りをあらわにして審判に猛烈に噛み付いていくマッケンローは「悪童」と揶揄された。80年ウィンブルドン選手権決勝戦のコートで、そんな真逆の個性を持つ2人の天才が対峙する。ボルグ役を「ストックホルムでワルツを」「蜘蛛の巣を払う女」のスベリル・グドナソン、マッケンロー役を「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフがそれぞれ演じる。

2017年製作/108分/G/スウェーデン・デンマーク・フィンランド合作
原題または英題:Borg/McEnroe
配給:ギャガ
劇場公開日:2018年8月31日

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映画レビュー

4.0世界のトップに立つ孤独と重圧

2018年9月29日
Androidアプリから投稿

興奮

知的

モデルになった当事者たちは決して事実のままだとは認めていないらしいが、それが決してこの映画の面白さを損なったりはしないと思う。というのも、ここで描かれているのは、われわれ常人には窺い知れない、世界のトップクラスでしのぎを削る者たちのメンタリティを描いた普遍性のある物語になっているから。

『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』でもテニスがいかにメンタルを削られるスポーツであるかを描いてい
たが、この映画におけるボルグとマッケンローも、ほとんど狂気の淵まで自分たちを追い込んでいく。

まったくタイプの違うプレイヤーであるはずの2人が、違う道を歩んでいたら同じ頂きに立っていて、どちらが上かを決する勝負をする。なんとも運命的な戦いを、ふたりの心象風景として描いた映像に魅入ってしまった。

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村山章

シャイア・ラブーフ左利きじゃないのに…

2018年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

クリス・ヘムズワースとダニエル・ブリュールがF1で対決した「ラッシュ プライドと友情」を思わせる、熱血タイプVSクールガイ、好対照のライバルが名勝負を繰り広げる実録物。ハリウッドはこういう企画が好きだなあ。ただし本作の場合、炎と氷、水と油のように真逆に見える2人が実は似た者同士だったという裏話が妙味になっている。

マッケンロー役のシャイア・ラブーフは私生活での問題児ぶりがよく知られていて、キャスティングとしてはある意味ぴったり。ただ、試合場面は利き腕ではない左手でプレイしているのが明白で、フォームも美しくない。

ボルグ役、スウェーデン出身のスベリル・グドナソンは「ストックホルムでワルツを」でベーシストを演じていた役者。この人の表情、目力がすごくいい。「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」のビル・スカルスガルドといい、最近は北欧出身のイケメン俳優がきてますね。

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高森 郁哉

3.5実は2人は似たもの同士だった!?

2018年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

今のようにチャレンジシステムがなかった1980年代のテニス界で、ひたすらジャッジにクレームを付け続けた"悪童"、マッケンロー。対するのは、氷のような冷静さでクールなプレイに徹したボルグ。2人の宿命の対決をクライマックスに据えて、各々のそれまでの道程を辿る実録ドラマは、意外にも、2人ともが切れやすい性格だったことを検証することで、対照的だと見られていたライバルたちが、実は根底で繋がっていたことを描いている。よくあることかも知れない。スポーツの世界で頂上に立つ者たちは勝利を勝ち取るために複雑なセルフコントロールを余儀なくされるということは。つまり、マッケンローはぶち切れることで試合に集中し、ボルグは怒りを封印するパワーをショットに注入したのだ。根っこは同じで表現方法が異なった彼らの間に、必然的に友情が芽生えたことは想像に難くない。だって、2人は似たもの同士だったのだから。

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清藤秀人

3.5主演2人の役作りが素晴らしい。 テニス音痴の私ですら名前だけは知っ...

2022年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主演2人の役作りが素晴らしい。
テニス音痴の私ですら名前だけは知っている2人の伝説の対決、なるほど凄い試合だったんですね。少年時代の2人の違いもまた面白かった。
2人の試合後の交歓がグッときますよね。
ただドキュメンタリー的で淡々としていたので、入り込んで感動、とまでは行かず。でも、そこがいいとこでもあるんですよね、難しい(笑)

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はむひろみ

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